と言うわけで、私は自分の備忘録のため、受講生としての記録を書いておくことにしました☆
■ 装備表が送られてきた!
初めてのことは何でもドキドキします。 今回は、沢登講習の最終回に突然飛び入り参加している状況なので、基本”ゴマメ状態”が予想されます…ので、ここは装備表どおりを目指すことに。
装備表が送られてきましたが、色々聞きたい(どれくらい濡れるのを想定しているのかとか・・・)誘惑を押さえ、シンプルに装備表に従うことにしました。 唯一、もっていくお酒の種類を判別するため(和食?洋食?)、食事のメニューを聞きました(笑)
装備表に指定されていた装備は下記のようなものです。沢の一般的な装備と思えます。
≪登山装備≫
ザック ⇒ 今回は37Lのバリアントにしました
下山靴 ⇒ スカルパのモジトにしました
レインウエア
防寒着 ⇒ ホグの薄手フリース
替え衣類 ⇒ 今回は寒そうなのでウールのアンダーを入れ、替えの化繊ソックスを入れました
タオル ⇒ タオルマフラー1と手ぬぐい1にして軽量化
手袋(薄手) ⇒ ビレイグローブと兼用にして軽量化
ヘッドランプ
予備電池 ⇒ ヘッドライトに入れる電池を新品にして軽量化
地形図 ⇒ 講師側準備で不要とのことでしたが持って行きました
ルート図 ⇒ 同上
コンパス
シュラフ ⇒ モンベルのNo3化繊
シュラフカバー ⇒ モンベルのゴアテックスシュラフカバー
個人用マット ⇒ リッジレスト
トイレットペーパー
携帯電話 ⇒ iPhone
携帯充電池 ⇒ 一泊二日で電池が持つのは知っているので軽量化で割愛
保険証
筆記具
飲料 ⇒ 湧水活用 500mlのペットボトルとサーモス
これ以外に、ツエルトと細引きを持って行きました。後は行動食。
≪登攀具≫
ヘルメット
ハーネス
ロープスリンク70cm ⇒ これ、プルージックコードのことだったんですね~
私は捨て縄として7mmのロープを多少持って行きました…
確保器 ⇒ 今回、ATC-XPを購入 2100円
ただし、これはセカンドのオートロック機能が付いていないので
ダメだと言われました(><)
パーソナルアンカーシステム ディジチェンOK ⇒ これはセルフビレイ用のスリングと理解し、幅広の120の
ナイロンテープスリングにしたのですが、
ビナとのフィットがイマイチの選択だとの指摘を受けました。
沢靴 ⇒ 大峰を履いています。
サイズが少々大きいようで失敗。購入される方は小さめをおススメします。
沢用ソックス ⇒ ネオプレン
沢用スパッツ ⇒ ネオプレン
ナイフ
ホイッスル
・ビナ HMS式1としか記載がなかったので、セルフビレイ用に1、予備を1、ストレートゲートのビナを1、持って行きました。
・スリング は指定がなかったので、プルージックも出来て、タイオフにも使える、というので、予備に120cmのダイニーマスリングを1持ちました。
登攀具は、装備表に記載があるより多く持って行ったほうが良かったと思いました。60cmスリング2、120スリング2、ビナ、あと3個くらいはあってもよかったかな?
これに共同装備の分担を入れるとバリアントは頭があげれない状態に・・・(^^;)
■ 実際の装備
全装備 |
これを全部、バリアントに入れます。
マットが最大の課題(笑)
コッヘルセットは悩んだ末に割愛。
筒にして入れるんだが・・・大きな筒にならない |
リッジレストは優れもので、とても気に入っていますが・・・筒状に丸めてザックに入れるのですが、ヴァリアントは細身なので、さらに細身になってしまい、実際の37Lの容量より、入る量が少なめになってしまう・・・・
かといって、今回は幕営地までの工程が長いので、外付けしたくないし・・・
しかし、60Lのザックは一泊二日には大げさすぎ・・・うーん。
沢用のザックが欲しくなりますね。
マットを入れた後大きなゴミ袋を中に入れて他の装備全体を防水します。
全身の長さは要らないと思う。けど・・・すごく軽い(260gくらい)ので長くてもまぁOK。
シュラフはモンベルの化繊。夏用。
沢は濡れそうなので・・・ シュラフカバーとセットにして、防水のコンプレッションバッグに入れて圧縮。
今回、新規に購入したATC-XP。
目立つオレンジで。
セカンドはこれだと上部でカラビナで折り返して確保することになります。
でも今回は出番一回もなかった(汗)
夕食のメニューを聞いてワインは没に。
あじろんは山梨限定品です。
コルクじゃなくてキャップのワインだと助かる・・・
メニューから、日本酒と柿の種になりました。
パッキング完成図。 結構パンパン。
私は頭上に高いザックは好きじゃないな~。
上が見上げにくいんですよね・・・もっとデブなザックが欲しくなりました・・・
まぁスリーピングマット、もっと薄手でもいいのかな。沢では。
土の上に寝れるならあんまり上等のはイラナイですね。
石の上なら上等のマットが欲しいけど。
ハーネスなどは、どうせすぐつけるので、別で持つことに。
下山用の靴は軽量化で省略するかどうかで悩んで、
現地で相談して決めました。
相談の結果、持って行くことになりました。
スカルパモジト。これ、アプローチシューズなので足首のホールドはありませんが、ビブラムソールで結構優秀でした。 タウンユースのアプローチシューズなので、汚すと悲しい?!
■ ウエアリング
ウエアは、いちばん上以外は、ファイントラック・・・
・ベースレイヤー 上下とも アクティブスキン (セールで購入)
・ミドルレイヤー 上下とも ラピッドラッシュ (セールで購入)
・その上 化繊のTシャツ(酒が好きTシャツ) 登山用ズボン(ノース)
・手ぬぐいマフラー&帽子代わり
でした。 これはあったかくて正解でした。こちらにファイントラックのレイヤーの紹介があります。
http://www.finetrack.com/layering/sawa.html
髪が中途半端に長いのでポニーテールがヘルメットに引っかかって困るってことを発見(^^;)
■ 当日のこと
当日は、駐車場にて装備チェック。 地図とコンパスをすぐ出せる位置に置くよう指示されました。
地図の持ち方はいつも悩みます・・・ 講師はカメラと地図&コンパスはザックのストラップからぶら下げる作戦のようでした。というわけで、
学習1) コンパスは長い紐でザックに結わえる。
学習2) 地図は紐をつけて、流されないようにする。
学習3) ホイッスルとナイフのネックレスにボールペン追加のこと。
古い登山道であった、ということは、限りなく一般道に近いってことで、よく踏まれ、道迷いはあまりないような印象でした。
入口あたりで、鶏冠山への入り口も教えてもらいました。
ただ紺は黒っぽいので虫が寄ってくる・・・別のにすればよかった・・・(笑)
ここより、前回の湯俣温泉での、腰までの徒渉で必要な感じでした(汗)。
女性は体型的に水に浮きやすく、徒渉に弱いのだそうです。確かに体の密度的に軽そうです・・・
ここで地図が流される。
学習4) 地図はすね当てに入れてはいけない
子の分岐は、道標もありますが、コンパスを当てて本流がどっちかを確認。多くのパーティがそのまま信州沢を進んでしまうのだそうです。
沢の水は、動物の死骸などが浮いていることもあるので、本流の水は飲まず、こうした湧水を飲む方がよい。
学習5) コンパスを二俣に分かれた流れ、それぞれに充て、進むべき道を決定する。
学習6) 出会い付近の地形。尾根の終点のサイズ感など。
学習7) 常に進行方向に何が見えるかを意識しておく。 (あらかじめ見えるだろう景色を想定して置く)
魚止めの滝。4mのスリング(お助け紐)で助けてもらいました。
うーん、なんかへっぴり腰だなぁ・・・(^^;)
曲がり滝の高巻き 巻くのも結構大変です。
どう行くべきか知らなかったら、行き詰まってしまいそう。
学習8) トポは重要。
こうしてみるとなんだか、普通に歩けそうな斜度に見えるのですが。
手を使うには斜度が足りないし・・・岩の弱点に足を置くよう言われましたが、スラブの岩の弱点って・・・どこ?!状態・・・(汗)
逆層だったら足を置くことは出来ないし・・・
うーん、実際の時はとても急に感じられました。
修業が足りないですね。
ココは巻いているパーティがいて、なんでまたそんなところを不必要に頑張ってるの?みたいなプレッシャーを感じました(笑)
小さいカム(マイクロカム)の回収ができなかった。
学習9) カムの回収時はヌンチャクごと。
ここは乾いた端っこより、なんだか水があるところのほうが登りやすいんではないかという気がしたんですが・・・
■ 課題ロープワーク
この沢はロープを出すほどでもなくて、お助け紐で切り抜けられるようですが、この講習はたぶんロープシステムの習得も目的にしていたのだと思います。
私は初対面だったのでゲスト待遇(リードもビレイもなし、基本トップロープ)ですが、もう一人の受講生はロープワークを勉強中で継続受講のひとつのプロセスのようでした。私もタイオフと支点の回収はやりました。基本的にセカンド。
登るのも、ロープがないと薬研の滝はちょっと怖い感じでした。完全にロープに頼る場はなかったと自負しているのですが。
エイトノットの復習になりました。また中間者がフリクションノットで自己確保して登る場合、仮に墜ちると引きあげもローワーダウンも難しくなります。その場合には、あらかじめムンターとミュールノットをセットしておくと、事後対応がしやすくなる、という技を教わりました。
■ お泊まり
今回お泊りはテントでした。沢と聞いて、私はツエルトを用意しました。が、使用せずでした。
まぁとりあえず個人装備として必要だからいいんですが。講師おひとりは露天で寝たので、3人でテント使用。全然寒くなかった。というか広々過ぎる感じさえありました。
私は8月下旬の稜線でモンベルNo3で寒い経験をしたので、今回は化繊のNo3にシュラフカバー
フリースにダウンパンツと、かなり用心して行きました。ちょうど良く寝れました。ダウンパンツは良かった。
講師の別の方は、シュラフカバーのみ。冬でもカバーのみなのだそうです・・・すごーい。
別の講習生は、ダウンのNo2で私は冬用にこれを使っているのですが、これはまだちょっと暑そうでした。タイツ脱いでいたので…きっと暑かったのだろうと・・・。
焚火の横のごろ寝は沢の醍醐味なのだそう。薄手のインナーダウンはこういう用途に良いらしいです。
■ 炊事はガス 暖は焚火
炊事はガス、暖を取るのが焚火でした。
私は炊事も焚火ってのを夫とキャンプデビューでやったらコッヘルが一気に10年選手並みの貫録になりました(笑) たき火で調理すると、鍋が汚れる・・・と色々面倒・・・(^^;) ベテランぞろいの時は気にしなくていいのかもしれませんが、手のかかる初心者を連れて行くときは、ガスのほうがシンプルかもしれません。
焚火は、川の流れと平行に石を並べ、平行に熾火になる大きな木を並べた後、焚き付け用の小枝を上にギュッと重ね、後はテキトーに中くらいの太さの木を適宜追加しました。
火は落ち着きますよね。火を炊くだけでもったいないので、マシュマロでも持って行ったらよかったかな(笑)? やっぱり、みりん干しなんかは良かったかもしれません。イカとか・・・。
今回つまみをもっと持って行くべきでした。
■ 歩き方
今回、私は久々に筋肉痛になりました・・・(汗)
考えてみると、よっこらしょ、と立ちこむところが、普段の山より多かった。足を上げる距離が大きかったのです。のは、
1)急いで歩いた(大股)
2)立ちこむ必要がないのに上下移動が大きかった
からだと思います。歩き方も指導してもらいましたが、初心者とベテランでは同じ沢を歩いても、上下運動や左右にぶれの大きい初心者とベテランでは歩く距離が倍くらい違うこともあるのだそうです。
「急がなくていいから自分でルートファインディングしていいよ」と何度も言ってくれたので、それはたぶん、私が無駄の多い動きをしていたからですね。
英語を話せるようになるにはどんなにたどたどしくても自分で話さない限り話せるようにならないのと同様、最初はどんなに遅くても、自分で足場を見つけて歩くようにしないと、決して上手に歩けるようにはなりません。
というわけで
学習9) 河原のゴーロ歩き は省エネで
■ 足の故障
日ごろできない足の故障・・・血豆と爪の圧迫・・・は、沢靴大きすぎるからみたいです(><)
初心者は大きすぎる靴を買う失敗をすることが多いそうです。
学習10) 沢靴はキチキチのほうがよい。なぜなら岩登りだから・・・
クライミングシューズだってキチキチの小さいのを履くのですから、岩登りが多い沢靴だってキチキチが良いのが道理ですね。
・・・というわけで、色々勉強になった沢でした☆
ほら貝のゴルジュ。
暑くて死にそうな夏に、ここまで来るだけでもいいな~って思いました。
ここまでなら登山道だから沢靴イラナイ・・・
泳ぎたいステキな淵です。夫とまた再来したいです。
山の神。新しい祠ですね。以前は対岸にあったそうです。
ちょっと紅葉していて美しい!
クライミングシューズなら行けそうに見えるね
滑。 素敵な場所でした。
ここでランチ休憩したい!
ケド、こんな登りもいっぱいなので幕営地まで我慢。
今回初日は私は少し補給がやや不足気味でした。
ゼリー飲料1とソイジョイ。
せっかくストローハットで買ったカレーパンを食べ損ねた。
これはもう終盤です。沢を詰めているところ。
登りきったところに甲武信小屋のポンプがあるんです。
同じような図を上からみると・・・・
スタンスもいっぱいで細かく歩けば疲れないはず。
両門の滝・・・ウォータースライダーには斜度が足りないかなぁ?
秋は水量が少ないので、夏に来たらウォータースライダー出来るのかなぁ?
≪関連記事≫
http://stps2snwmt.blogspot.jp/2013/10/blog-post_13.html