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10/29/2015

金峰山 金石沢

■ 初心者の方と沢

今日は、沢をしたい!という初心者の方と沢へ。そこで選んだのが濡れない沢、金石沢。伝丈沢より楽なので、同沢下降もありの沢です。

いくら沢をしたくても、沢は登ったら下りねばならず、降りるには、尾根を下るか、沢を下るか?に2者択一しかありません。より安全な方はどちらか?というと尾根です。となると、尾根の下りの地図読みは必須技術。

≪ポイント!≫
 ・登ったら下りねばならない

 ・降りるなら、尾根が安全

 ・尾根の下りの地図読みは難しい

地図読みは、登山の基礎技術です。

同行者にけが人が出たなどピンチの時、人の力を借りなくても、自分で下山することができることが大事。

 ・地図読みができないと、ピンチのとき、自分一人で下山できない

■ 金石沢

金石沢は、歩くだけのウォーターウォーキングな沢です。つまり、転滑落のリスクは限りなく少なく、リスクは一般の山でねん挫するのと同じくらいです。

それに、今回は沢登りではなく、下りの地図読みや敗退が目的です。

でもちょっとがっかりな現実が・・・ コンパス、地図、高度計の三種の神器・・・持っていないことが判明・・・(--;) 地図は持ってきてくれたのですが、磁北線が入っていない・・・。それでは、どうやって地図読みしようというのでしょう・・・

ちょっと残念ではありましたが、何事も、ゼロからスタート! 


F1 大滝 10m 左から巻く


 金石沢は、たぶん、沢登りをするような人にとっては、登攀の価値がなく、したがって沢としての価値も感じられることなく、顧みられていない沢だと思われます。

なので、よっぽど沢好きでないと来ない。

F1は完全に登れない滝だし・・・

こちらのF2は、だいぶ上のほうにある滝(1420)ですが、登れるけど降りるときは懸垂。
 今回は初めて、左股を詰めました。

奥に、こんな滝が・・・

この滝の形が変わっていて、前に大きなフェイス上の岩が通せんぼしています。
 そのフェイス上の滝の裏は、このような溝になっていて登れそうです。

でも、ぬめぬめ~

登れたからって、どうってことはないので、ぬめっている、こんなところでは頑張りません。


 つめは、ガレのマークが入っていますが、それはこんな意味だったのか~と言う感じです。

3つも4つもこんなのがあります。

つめも50mとこじんまりして、ラクラクです。
 木が生えているところを選んで、詰めます。

少し左に寄って、稜線に乗ります。
 稜線上は、八幡尾根は、噂どおりシャクナゲの濃いブッシュが、見通しを遮っていましたが、ガレの淵にでると、向こうに岩壁が・・・。

フリーの人なら、登れそうな岩です。
 その先のガレはこんな。

この白い砂のおかげで、金石沢は明るく、さわやかな沢なんですね。

水も青く澄んでいます。

今日は夜勤の予定があるということだったので、12時までをタイムリミットとし、
標高1900でおしまい。

さっさと帰りたいですが、下りの地図読みが核心なのに、それができないかもしれない!

1900あたりは、尾根の肩で、シャクナゲのブッシュを避けると、ちょっと迷いやすいです。

一度補正しました。

稜線に乗ったら、あとは下るだけかと思いきや・・・

ちょっとした隠れピークで、新しい境界線マークが出てきて・・・。

チョキ方面に行くと、登りで長い。新しい境界線マークは下っている。

どちらが安全パイか?

となり、境界線があっていて、境界線がないほうが、間違っていた場合、下山路が遠ざかるので・・・

安全を取って境界線マーク。

それを目印に降りると、尾根が下る一方で・・・、これは”個人が付けた境界線マーク”のようでした・・・(汗)

なんかプラスチックだし、新しいから怪しいと思ったんだよなー

2叉にまた降りてしまい、仕方ないので、沢を下りました。 懸垂一回。

今回は、遡行図を書くのをMYテーマにしていたのですが、遡行図はまた、後程清書します。

今日はお天気がイマイチでしたが、気持ち良く明るい沢を愉しみました。 

濡れたくない季節の焚火がおススメな沢です。シーズン初めとシーズン終わりの沢ですね。


快適な尾根歩き

あっちの尾根も歩けそうかなぁ~

燃えるような赤の紅葉が目を引いた

山ブドウの木

■備忘録
6時集合
7時登山口到着
7時半 スタート
8時 入渓
10:00 二股
12時 1900 
15:30 下山完了
16:30 解散

9/24/2015

奥秩父 滝川 金山沢・曲沢

■ シルバーウィーク

シルバーウィークはよく遊びました♪ ちょっと遊びすぎでないかい?とは思いましたが、登山やクライミングに関しては、時機が揃うことは、なかなか難しいので、揃ったら、多少無理しても、出かけてしまうに限ります。

■ ありふれた名

金山沢っていう沢は、日本に一体何本あるんだろう??? 

ちなみにカシミールで検索すると、ヒット数は、74件だ(笑)。さらに、下山に使った曲沢も、ありふれた名で、53件のヒット。

・・・というわけで、金山沢も、曲沢も、沢の名前としてはありふれている。

今回の滝川支流の金山沢と曲沢は、和名倉山の西面の沢だ。

後日談: 金山沢という名前は鉱山と関係があるという指摘を受けて、検索すると面白い記述に当たりました。

とにかく沢登り
山梨の金山について調べる

・・・ゴンザの滝の手前の幕営地は小屋跡だったのだろうか? 小屋跡とあるのは鉱夫むけの小屋だったのだろうか・・・

■ 予想

この沢は、日帰りのロングルートだった。行程は20km。まだ、ちゃんとした検証が済んでいないが・・・

 1)読図して、10時間程度と見積もった。

 2)ガイドブックに照らし合わせると、ガイドブックでも同じようだった

 3)沢の性格としては癒し系で、ハラハラするところはないはずだったが、しょっぱなから、ロープが出た。

 4)13時間かかった・・・

・・・というわけで、予想と現実のギャップが課題となった山行だった。

実は、前の沢で水量が多く、予想以上のコースタイムがかかったので、今回も同じ山域で、予想を上回るコースタイムがかかるのではないか?と警戒はしていた。

翌日の山行は、帰り次第としてもらったくらいだ。もし、下山が遅れて、23時になれば、翌日の3時起きなどは絶対にありえない。

コースタイム感覚で言うと、普通の山や本チャンでも、今では、予想したコースタイムから大きく離れることはほとんどなくなった。自信を深める理由だ。

ところが、沢山行では、コースタイムの読みは、ゼロからの出発で、今までの経験は生きず、非常に難しい。今から積み上げる要素だ。

■ 行程管理 読図ミス

核心は、下山では・・・と予想していたが、核心は、行程管理だった。

また、私はツメの地図読みで、コルに尽き上げる左俣を一つ見落とし、となりの尾根に突き上げてしまい、おそらく、1時間ほどは、行程がアップしてしまった。

つめの地図読みで、まだ読み込みが足りていなかったのだ・・・(--;)。すみません。

ルート維持は、細心の用心が必要だということだ。

しかし、現地では、その二股、1520の標高辺りにも見当たらなかったんだけどなぁ・・・。行程が押し、少し急いで歩いた結果、見落としにつながった可能性もある。そう、急いでいたのだ。

1:3とか、書いてある場合、水量の少ないほうの沢に入る予定の時は用心が必要だ。たいていが二股に来れば、判断するのだが、今回はその地形的特徴が見当たらないままに、あるいは見落として、進んでしまい、気が付いたらだいぶ先に進んでいた。

念のため、休憩は、時間ではなく、地形のポイントでするのが良いかもしれない。

■ 詳細

 朝5時に集合。 出会いの丘。集合時間は行程が分かっていると、納得感を深めることが多い(笑)。

だから、集合時間に不満があるときは、たぶん、行程が把握されていないのだ。

出会いの丘はトイレはあったが、自販機はなかった。

ここから、黒岩林道を少し歩き、途中で、滝川と金山沢の出合いに降りる。

魚釣り?のお兄さんに出会う。
 この降りる尾根を見出すのが、最初の難関。

ここはベテランが下降ポイントを指摘。

初見だと、下降ポイントの発見が、核心になりそう。

尾根自体は降りやすかった。

地形図では尾根の末端は崖になっている。
これは滝川。出合いでは、この左に入る。
 最初はゴルジュで始まるのだが、せっかくトップを任せてくれたのに、しょっぱなから、判断の難しい箇所に当たってしまう・・・

こんなの・・・どうします???

どっちにも巻けそうになく、直登が一番安全そう。さらに奥にも滝がある場合、大高巻きかもしれない。
本日の核心部。

ここはトップで途中まで行くものの、長いトラロープが出ており、クライミングは登れるが、後続はどうするよ?という箇所だ。

振り子トラバースのようになる1か所の固定の、フィックスロープでは、一人は通れても、残りのメンバーは、そのロープが前に出てしまっては通れない。

ロープを連結して後続が手繰れるようにするか、

2点のフィックスにしてトラバースを作るかしないと、安全に通過できない。

結局ベテランに先行してもらったら、なんと支点はハーケンだった・・・

やっぱり私の手におえない箇所だった。

しかし、ちゃんとハンマーを持っていたが、セカンドで行ったので、回収担当はできなかった。

最後尾で行くべきだったと反省中だ。

ここはしょっぱいクライミングだったとベテランもびっくりしていた。

そんな難しい箇所が出る沢の要には書いていないのだ。

下部が6mの直瀑になっている10m滝。
 あとはずっと癒し系になり、こんな感じで、楽しい滑が続く。




 葉っぱがみずみずしく美しかった。

トップで歩くと、なぜか後続で歩くより、楽で、後続だとなぜか頑張ることになる。

たぶん、スピードは変わらないと思う。

どうしてなのか不思議。

だから、今回はいっぱい写真が取れた。

後続も最初の人が登るのを待つから、待っている時間はあるけど、自分の登る版が来る前に、写真を撮る気にはなれないのかもしれない。

山は一番前を歩くのが一番楽しいような気がする。


 これはツメの左股に入ったあたりかな?
 下山での曲沢二股。

下りの滝川右岸山道は、一か所分岐が分かりづらく、大きな丸太が転がって道をふさいでいる方は、丸太の当たりで、踏み跡が消える。

その手前に尾根を下る分岐があり、下ると吊り橋がある。

吊り橋を渡れば、すぐかと思いきや、少々の登りで、車道までが長く感じさせられる。

車道から、徒歩30分だが、車を一台デポしてくれていたので、その分が5分で済み、ホッとする。

この下山の川叉までの山道は、迷いやすい。

あとでGPS軌跡を見たが、それでも分岐がはっきりはしなかった。

ヤマレコで、GPSのログを掲載したが、一体分岐はどこなのか?良く分からない。

ただ、金山沢左股のツメで、1520で左股に入るポイントを見落としたのは、明瞭に分かる。

予習でも見落としたポイントだった。


9/13/2015

奥秩父 入川 大荒川谷

■ 最後の聖域

沢はいい。夏に涼しく、緑美しく、水は澄んで、ロープの出番も豊富だ。登攀は岩と違い、容易だ。水を担がなくても済み、焚火もできる。外界との隔絶度が高く、自然を満喫できる。山の人工化が進む中で、残された最後の聖域だ。

だが、危険が大きい。浮石や水で滑りやすいのは当たり前。足元はすぐに崩れ、ホールドは立木がベストで、細い木の根でも、あればうれしく、草なんてこともある。枯れた茅にすがる羽目になることもある。

滝はぬめり、滑りやすく、既に8mも滑って落ちたことがある。ランニングも取れない。深い淵には溺死の可能性がある。水流には流される。怪我をしてもヘリは来ない。携帯もつながらない。雨になったら焚火もできない。”万が一”は、北アより考えたくない非常事態だ。

沢は明神主稜など易しく感じさせられる。沢では人間の無力さと同時に、生命の力強さも感じられる。

■ 大きな山行

今回は荒川源流をたどる、一泊二日の大きな沢山行だった。行程は大きく分けると3つ。水量の多い本流。沢が名前を変える中流域。そして、快適そうな源流部。当初、核心は、本流だと思っていた。泳ぎがあるのだ。ライフジャケットを用意した。しかし、思いがけない展開で下山核心だった。

■ 水量

初日、本流部は、最初から無し決定だった。被災者も出した大きな台風の後で、水量が非常に多い。迫力の滝を写真に収めながら、単純に登山道を歩く。晴れて気持ちが良い。山が歓迎で微笑んでいるようだ。

■ 入渓

沢沿いの登山道から、沢が見えない為、入渓ポイントを間違わないためには、地形を見る力が必要だ。地図と地形を照らし合わせる。目の前に大きな尾根が見える。その先に顕著な尾根が無い。ここだろうと、アタリを付けて尾根を降りてみる。尾根は、かなり急で苦労するが、降りてみたらバッチリ二股だった。

入渓点では水流は強く水深もあり、さっそくスクランブル徒渉が必要になる。山は我々を追い返しているようには見えないが、この先も甘くはないよ、ということか。

11時、遡行開始。

■ 大髙巻き&懸垂

予想以上に水量が多く難儀する。ガイドブックには、難なく通過できると書かれているゴルジュは、どう見ても無理にしか見えない。両サイドがゴルジュの為、最初から大高巻きする羽目になった。

どんどん登るが、登れば登るほど、降りる地点の判別がつきづらくなる。さっそく一本目の懸垂。トップが降りると姿が見えなくなり、意思疎通が不安になる。セカンドで降りるが、沢での懸垂は自然地形なので、岩での懸垂よりロープの流れを作るのが難しい。まっすぐに降りれるわけがなく、ロープを制御しながら降りる。カラビナ懸垂。屈曲まで来ると、上に様子を伝えた。

とても降りれそうにない、不可能な場所に上からは見えたが、見えるところまで来ると、なんとか後1ピッチで降りれそうだった。ただ安定した太い木まで、あと1mほどロープが足りない。手を伸ばしても届かないので、懸垂のロープにスリングを足し、立木になんとか届き、そちらでセルフを取ってから、懸垂のロープを解除。

最近は、岩で使う60と120ではなく、180のソウンスリングと250の6㎜細引きを持ち歩いている。沢では全然こちらが使える。上に笛でコールし、念のためロープを引いて合図する。次の懸垂は、トップで行く。任されるのはうれしい。

■ シビアな徒渉

再入渓するも、水量が多く、徒渉が困難で、先頭が突破し、フィックスを作る。それでも流されそうな激流だ。

徒渉では流された場合に備え、ザイルはつけないか、もしくは、ザイルを流せる用意が必要だ。

落ちて流されたらどこで止まるか。下を見ると、大きな淵に水が白く泡を吹いている。その下は小滝。小滝までは落ちそうにないが、淵で濁流に飲まれて、溺れ死ぬことは、あるかもしれない。

躊躇していると、水流を和らげるためにトップが盾になってくれた。

覚悟を決めて、ザックのストラップを外す。今夏のほら貝のゴルジュも、水量が多く大変だったが、ここもかなりシビアな徒渉。何とか無事徒渉して、振り向くと、後続の男性も苦労していた。

「最近、上ノ廊下を女性だけで遡行した記録があるんですけど…」と言うと、「ここより上ノ廊下の徒渉の方が易しいと思うよ」との返事。そんなにシビアな徒渉なのか。怖くて当然か。

■ 一難去ってまた一難の初日

出てくる滝はみな水量が多すぎ、巻き決定。左右を見て、巻けそうか、巻くならどこか、最初に相談する。合意が出来てから、トップが登る。フォローでも結構大変だ。

巻いたほうがザレた地面は、足元が崩れやすく、緊張を解くことができない。一難去ってまた一難で、とても無理という箇所が続く。

■ 幕営

この日は結局、計画の場所まで到達する前に、幕営適地が出てきたため、15時で切り上げる。この先1時間以内に適地が出てくるか、当てにならないからだ。



■ 判断と総合力

こうした各種の判断には、経験と知恵が必要だ。一般登山など、経験も何もいらない。いるのは常識だけだ。

豊富な経験が必要な判断力や山の総合力は過小評価され、登頂数の競争や標高の競争、グレードの競い合いといった数値で表現できるような、矮小化された”パーツ”が評価を受ける。

どのルートを取るか?
ロープをいつ出すか?
どう出すか?
ダメだったらどうするか?
その時、敗退はどうするか?

こうした総合的な判断力や戦略に経験値を積み上げることこそ、山という活動そのものだと思う。

自然をよく知らなければ、危険から身を守れない。迂闊だったと死んでしまうのが落ちだ。危険と山とは表裏一体だ。

人が介在することで山は危険なものではなくなる。危険でない山を危険にし、仲間を怪我や危険に陥れる人もいる。山とどう向き合うか?山との対話はそこから始まる。

■ 釣りと焚火と・・・

幕場では、さっそく焚火と食事の用意。タープを張る。みな行動を理解しているので、指示が要らないのが楽だ。ブルーシートが残置されていたので、洗ってきれいにして床面積を広げた。焚火を拾う。

後はお魚釣りにそれぞれがいそしむ。まずは餌の川の虫を捕る。釣りはだいぶ粘ってみたが、釣果は残念ながら無し。初めての釣り。

焚火はビックリするような、大きな木まで燃やした。こんなの燃えるの?と思ったが、無理やりにでも燃やしてしまう。濡れていて、なかなか火が付かないが、焚火がないと寒い。いつも夫が焚火は上手で燃やしてくれるので、夫がいたらよかったのに…と思った。

ご飯も焚火で炊く予定だったが、時間的に燃え盛る火が熾火になるのに、間に合わなかった。

夕食はすき焼き。生卵つき。ビールは一人1缶ふるまわれた。担げる人がいると助かる。あとのお酒は各自。

すっかりリラックスタイムだ。楽しく夜が更け、12時ごろ就寝と山の行動時間としては、だいぶ押した。

シュラフカバーに入る。リーダーのマットは5ミリくらいしかない。本物の山ヤだ。最近のウルトラライトなど目ではない。明け方は寒かった。寒いと感じるころがいつも3時4時で、目が覚めてちょうど良いと言えば、ちょうど良い。

タープ泊は、テントより寒い。でも風が感じられる。沢では様子を感じられるのが大事だ。まだタープ泊は何度目かだが、自分のタープが欲しい。

翌日は少し寝坊し、5時起床。焚火を熾し、豆からひいたコーヒーとご飯。6:40出発。

1時間で当初予定の幕営地に出た。1時間なら、昨日少し頑張っても良かったが、見ると焚火用の薪に乏しかった。

■ 快適な源流部

さらに進む。滝だけではなく、釜が深くても、髙巻きが必要になる。7:50、二股で源流部に入ると、やっと水量が減ってきた。源流部としては多い水量。でも、シビアな徒渉はなく、腰まで濡れても、ロープは出さずに渡れた。水が冷たい。蛇行しているため、何度も徒渉を繰り返す。

沢はどんどん快適度を増してきた。スピードもアップ。本来は特に大高巻など必要なく、すべて楽しく登れて越えられる滝ばかりの沢のはずなのだ。

■ ミニマムバージョンの登攀具

そう思っていたので、私は今回は登攀具を軽量化し、ミニマムバージョンの登攀装備で参加していた。登攀的な沢の時は、初級でも、ハーケン、ハンマー、カムまで持って行く。人数が多ければ30mのロープも入れる。

今回はハンマーは2本あるのが分かっていたし、ハーケン以外は用意していない。スリングもカラビナも2~3と最小。それは登攀的な沢ではないと想定したからだ(実際、滝場はロープを出さなかった)。その代り、泳ぎに備えて防水はしっかりしてきた。

■ 魔がさす

大髙巻きで、大きなルンゼを先頭が行く。長い。ふと魔が刺してしまった。もっと小さく巻けないかと言うと、トップがルートを偵察に行く。

行けるそうだ。セカンドで行って見たら、エライ場所だった。ほぼ垂直にガレたルンゼのトラバース。支点は立木だが、トップはよくこんなところ行ったなと思った。えぐれて、崩落地と言って良い地形だ。恐怖グレードの高い箇所だった。

トラバースなので、ロープクランプで行ったが、クライミングは大変だった。支点を一つ回収して、重いザックの後続が歩きやすいように工夫した。

支点があれば足場がシビア。足場があれば支点がない。足場と支点では支点を選ぶのが、リードする人の心境なのか。

セカンド以降は足場を優先しても、大丈夫そうだった。ぶら下がってもロープが伸びるだけだ。ただセカンドでロープを背負って行けば良かったな、とついてから悔やむ。まだ先があったからだ。大きな立木にセルフを取る。足場は狭く、3人が限度だ。

■ リード

次のピッチをみると、ほぼ直上。支点も取れそうだ。「リードする?」と聞かれたのでいく。サードが背負ってきたロープで、先入れ先出し式に、後続が登ってくる間にリードする。

クライミングは、屈曲すれば、易しくなるが、一度そっちで上がってみたが、ロープの流れが悪く、一度クライムダウンした。

やはりシングルだと直上が良い。となると、被った凹角。登れるんだろうか?そういえば、流れてしまった小同心クラック、写真では、こんな感じだったな。入る前に一ピン取った。

支点はかなり大きな木と根っこでトータル3本取った。あと1mで終了点の足場のある立木なのに、その、あと1mが出ない。20mしかないのだ。岩だとまだまだ出るのに。

しかし、セカンドはスタートしたように見える。仕方なく、セルフを取り、急いで丈夫な木の根っこで支点を作る。しかし、マスト結びをしたが、それにも、シビアなギリギリのロープの長さ。

アンカーが1点では、不安なので、もう1点取りたい。が、ロープの長さがない。それでアンザイレンを解いて、その分で、バックアップを作った。

フォローはビレイではなく、フィックスを頼って登ってくることになるが、分かってくれるだろうか?と不安でいると、ちゃんとプルージックで登ってきた。ラストは張られていないので、登りにくそうだが、直上する凹角は短いので、ごぼうでOKだった。

次のピッチは別の人のリード。短いトラバースだった。ラストで出ると、最初に登っていたルンゼの終了点辺り。なんのことはない、回り道して、危険な想いをして遊んでいただけだった。

ロープを出した分、時間がかかる。10時半になってしまい、貴重な時間のロスのような気がしないでもないが、遊んでしまったなぁ。けれど、かなり面白かった。遊びに来たんだから、遊んでもいいか。時間ロスの心配もあり、トップを先に行かせるため、ロープはラストで登った私がまとめる。2本あると、そういう時短ができるのだ。

支点作成の能力やランナウト、状況の判断力に不安を持たれているときは、リードさせてもらえない。

自分で自分を危険に陥れる可能性がある人と思われていると、リードはできないのだ。救助させられる羽目に陥るのは困るから。

だから、リードを任されたときはうれしかった。任せてくれたのは、山を経験させてやりたいという親心のようなものだと思う。ちょっとした愛情と、それに試験が兼ねてあった。私は合格したのだろうか。

■ 砂岩スラブ

後は、美しい渓相の気持ち良い流れが続く。数か所、短い足ではスタンスが遠く、お助けを出してもらった。順調に沢を遡行する。奥三俣で13時。いよいよツメだ。あと標高差450m。2時間のつもりだから、気分的にかなり楽になる。

少しリラックスして、楽しく沢を遡行する。次々と見どころがあるキレイな滝が出てくる。ぬめっている滝もあったが、おおむね快適な登攀で、楽勝モードで進む。

上は砂岩でスタンスに乏しいスラブ滝が出てきた。トップが落ちる。小川山でこの傾斜なら登れそうとチャレンジしてみる。流芯はスタンスがなく、爪半分の小さなカチが一つあるだけ。サイドプッシュを試みるが、サイドは砂で脆く崩れる。となると、流芯しかなく、バランスクライムになりそうで、靴のフリクションだけが頼りになるので、辞めておいた。

ただこの箇所は髙巻でも、砂岩質の為、トップが落を起し、クライムダウンも難儀していた。私もチャレンジしてみるが、うーん…。岩ならなんとかなると分かるクライミングだが、砂岩は乗ったら崩れそうで、前例がすでにあるので辞めておく。辞めておいて褒められた。

■ ツメ

やがてボサがひどくなり、遡行が苦痛になってくると、沢靴を地下足袋に履きかえ、水を補給していよいよツメ。ツメは苦しい。

毎度のことだが、落石注意。ガレなので、古い石に足を置かないと、新しい石はすぐ落ちてくる。ラクが避けられなくなれば、尾根に逃げ、樹林の中を歩くと、汗が噴き出す。

予想より1時間多くかかり15時に稜線に出た。遊んでしまった分だ。

しかし、ピークと思った箇所は、目指すピーク手前のコルだった。がっかり。ということは、あと標高100ぐらいある。

■ 激藪

しかも行って見たら、密集したしらびその稚樹とシャクナゲの激藪で、先頭とくっついて登らないと閉じた藪をかき分ける手間で、もっと時間を喰ってしまう。

私も藪は経験があるが、この藪は今まで経験した中で、もっとも濃い藪だった。つまり前の人が2m先でも見えないくらいの藪。ハイハイも加え、シャクナゲの枝に乗り、しらびその稚樹で擦り傷を作りながら進む。

この藪には、してやられた。エライこった!という感じだった。ザックの重い人は、もうゲンナリしていた。しかし、切り抜けるしか他にルートはないのだ。頑張るしかない。

しかし、このペースでは…。今夜はもうワンビバーク必要かもしれない。その場合は…と近くの避難小屋を思い浮かべる。この山域に詳しくて良かった。食料は非常食と、その他スープ類やアミノ飲料が余っている。宿泊装備はある。朝、多少すきっ腹で出ても、下りだから平気だろう…、そんなことを考えた。

運よく、最後は密集度が薄くなり、1時間のプラス程度でピークに抜けた。16時。予定は14時~15時だったのに。激藪で1時間アップだ。

■ 下り

あとは下りを残すだけだ。前に私がこの尾根を歩いたときは、意外に時間が掛かった。その時は地図読みしながらだったから、ということもあるか…今回は、すでに来たことがあるから、飛ばして降りよう。休憩を済ませ、16:20、下山開始。

前に来た時は、下りはじめがすごく面白かったが、今回は特に難なく赤布を見つける。面白みには欠けるが、飛ばす。飛ばしているつもりだが、スピードが出ない。みな少し疲れが出ているのだ。

振り向くと「次の三角点まで」と言う。その”次”がなかなか出てこない。暗くなってきた。後続も離れてきた。疲労を見てとったリーダーが一本取ると言う。18時を回っていた。2300から1600まで標高差700を1時間半だ。

辺りが暗くなり、ヘッドライト装着。先頭を歩きだす。5分と経たずにリーダーに「ヤバい」と告げる。後の読図ポイントがまだ少し先だった。

あと少し進んでいたら、考えずに降りれるところだったが、歩きだすとすっかり暗くなってきた。赤布が見えない。いくらも進まないで、立ち往生する。

とりあえず、確実な地点へ戻り、コンパスを設定する。ほぼ南下だ。ただ、そんなことは分かっているので、あまり助けにはならない。

■ 尾根の出だしは難しいと言うこと

尾根の出だしの角度は、通常、微妙すぎて、あまり参考にならないのだ。たいていは少し間違って、正しい尾根が目視で確認できるようになってから、補正する。

だが、もう暗すぎ、補正できない。尾根の下り出しで、ブラックアウトはとてもヤバい。どうする?私には経験がない。考えられるのは、、ホワイトアウトナビゲーションと同じことをするか、ワンビバークして夜明けを待つか。

■ コンパスのこと

コンパスには当て方がある。尾根が入り組んで複雑な場合は、細かくコンパスを当て、小さく地形を拾う。そうしないと助けにならないのだ。

地形的にその場所はまさにそういうところだった。尾根の分岐の下り出しだ。まず、大きく二つの尾根に別れ、すぐに東側の尾根はさらに3つの尾根に分岐して、トータル4つの尾根になる。出だしは、あまり傾斜がない。方角も、どの尾根も最初は似た位置でスタートだ。目的の尾根は西から二つ目。あと距離にして500mで明瞭な防火帯に出るのに…。

■ ルートロス

とりあえず目の前に踏み跡を進む。左か?右か?赤布が充実している尾根だが、暗すぎて見つからない。踏み跡があり、行って見る。

気が付くとトラバースしており、おかしい。尾根に乗っていたらトラバースはない。右から沢音がする。沢音は聞こえてくるなら、左のはずだ。マズイなあ…。まずいよ。立ち止まり、作戦会議。どうする?

■ GPS

まずは地図を見る。そうだ、GPSもある、とスマホを出す。GPSの座標を出そうとするが、座標がすぐ出ない。

節電で機内モードにしていて、前に電波を拾っていたときから丸一日以上経ち、少し前の座標を出しているようだ。まったく参考にならない位置を表示している。

予備電池に接続し、機内モードを解除する。電波を拾い始め、しばらくすると、アンテナが3本立った。ソフトバンク、エライ!自宅に電話して遭難ではないと夫に告げる。19時。

座標で現在地を出したりするが、難しい。すこし、焦りが混じり始める。間違っていることは確実だ。

■ 暗中模索

今いるところはトラバースなので、尾根の上に乗ることにする。ただ斜面が深い茅の藪で、直線的に歩けず、南下が北上になったりする。地形を参考にすることはできないのだ。しばらく、南下ではなく北上したりと、茅の中を、藪が薄い箇所を求めて、文字通り暗中模索する。

■ 直線的ナビゲーションについて

雪山のホワイトアウトナビゲーションでは、非常時の最後の手段は直線だ。非常時ではない、通常の地図読みでは、進路決定はコンパスでしても、見て取れる障害物は迂回する。例えば、藪があれば巻き、巻いた分はルート復帰する。小ピークも同じだ。山の斜面は合理的でないので通らない。

厳密な地図読みでは、ピークとコルだけをつなげる。そして障害物は巻く。しかし、ホワイトアウトではそれができないので、トラバースだろうが、藪だろうが、直線的に進まないといけないのだ。暗闇の上に、困難と危険が倍増。方角だけが頼りだから、仕方がないのだ。

通常そのような進み方は頭が悪い。障害物につっこむと危険が増し、時間が余計かかり、体力を消耗するだけだからだ。

しかし、今回は闇では、それしかない。ホワイトアウトならぬ、ブラックアウトだからだ。

■ GPS起動

GPSが復活し、ルートの軌跡も取れるようになり、現在地が判明する。

やはり、想定通り、ひとつ西隣の尾根に乗ってしまったようだ。

そこで東に方向を修正する。ひどい茅藪。かき分け、かき分け進む。

すると、なんと!コンパスで直進し始めてから、30分しないうちに、見覚えがある場所に出た

■ ルート復帰

ここは三角点があるピークだ。広く抜けている。防火帯は刈り取られているので、下界の光も星空も見え、森林との境界線がはっきりしている。これで帰れる!とホッとして、冗談を言い合いながら下る。

ルート復帰した時、20時になっていた。東進と決めてからはルート復帰は早かった。1時間半ほど、余計にハラハラさせられたことになる。

本来、明るければ近道も取れた。しかし、ルートの明瞭さは期待できないので、すでに暗くなった時点で、安全を見て、長くても明瞭な方を下山するしか選択肢はない。そのため、下山終了はさらに1時間かかり21時だった。

下山口から20分ほど車道を歩いて駐車場まで戻った。21時20分、登山終了だった。缶コーヒーでお祝いした。

■ ロスタイムについて

16:20のスタートだから、5時間だ。ルートロスしていたのは1時間だが、ヘッデン歩きを加え、トータル2時間余計にかかった。この尾根は、この山域では最も長く、標高差は1100、距離は5~6km。大体登り4~5時間、下り2.5~3時間くらいの尾根だ。

つまり16時半出発では、順調でも最後の1時間はヘッドライトになる。それは、前の行程が押したからだ。2時間は押しているので、トータル4時間は余計にかかったことになる。

今回は最終的に地図読みが必要にならない箇所に来る前に、ヘッデンで歩ける場所に到着していたら、2時間ほど早かっただろう。だが、疲労もあり、ほんの数百メートル手前で日が暮れてしまった。宿泊装備でザックも重かった。予想外の藪漕ぎで体力がだいぶ消耗した。

■ GPSを使わなくなっていたこと

最近、GPSは山行中は、ほとんど無用の長物でログ取り専門だ。自分で地形を読んで歩けるようになったので、現在地の確認には必要がないから、合宿でもない限り、事前に地図をダウンロードしない。山行後の楽しみにログを取るだけだ。

しかし、そうすると、電波が取れるようになるまで、座標は出るが、地図上に現在地が表示されない。電波が取れても動作が遅い。反省して、GPSの地図ダウンロードは、手抜きがないようにしないといけない。しかし、非常時のためにGPSを携帯していて良かった。

平時にGPSで現在地を見る癖をつけると、読図能力が落ちる。しかし、本当に何も見えないときは、短時間で正確な現在地が特定できるだけで本当に助かる。

ブラックアウトすると、現在地特定のための目視情報が何も得られないから、読図ができても、役に立たない。

現在地さえ分かれば、目視情報がなくても、コンパスナビでルート復帰できる。コンパスナビでの復帰に実績がついた。

トップは藪漕ぎ(雪ではラッセル)に集中するので、コンパスは、セカンドがナビする。今回セカンドは私だった。

今回は、山慣れたメンバーで、誰も焦ることなく落ちついていた。私には、こんなことは初めてだった。普段、慎重だからピンチの経験が積めないのだ。

■ 山の言葉

今回は、山がおいでと言っていながら、次々と予想外の試練を課してきた。増水、急流、深い淵、徒渉、髙巻き、懸垂、リードクライム、ルートファインディング、激藪の藪漕ぎ、押す時間、慣れた尾根でのブラックアウト、コンパスナビゲーション…それは、ゆりかごで成長しなさい、という意味だったのか・・・。経験を積めと。

■ 疲労とペースアップのバランス

帰宅したら、23時だった。夫は夕飯を食べないで待ってくれていた。

考えてみれば、私はいつも連れて行く側の責任感の大きさから、慎重で安全マージンを大きく取るので、”良い子の山時間”ばかりだ。18時下山程度の経験も少ない。大抵が15時には山を終わり、16時でちょっと遅いという感覚だ。

一番遅くなったのは、女性の友人とヘッデンギリギリの金峰甲武信の縦走で、14時間歩き、19時ごろ、日暮れスレスレで下山口に着いた。他には夫と11月の西天狗でスレスレ登山した。雪の仙丈ヶ岳では、一瞬だけホワイトアウトしたが、足の強さで切り抜け、夫を急かしたせいで喧嘩したが、結果オーライだった。

思わぬスレスレ登山では、疲労とペースアップのバランスを取るのが難しい。

今回は、15時間近く歩き、今までの最長記録更新だ。

山行前と山行中は、睡眠時間も足りていない。下りは暗かったので慎重に歩き、明るい間に歩くより時間を掛けたと思う。それで正解だったと思う。

思わぬ試練となった、初めての山行だった。




8/23/2015

多摩川水系 丹波川小常木谷

昨日は、小常木谷へ行きました☆ 小常木沢は大きさが核心だと思っていました。遡行時間7時間、標高差940mは長い。今回は短縮バージョンになってちょうど良いサイズに・・・。

現在、沢登は修業中の身です。尾根とも雪とも違い、沢は沢で経験の蓄積が重要だと実感中。

しかるにその中身は?というと、経験の質を高めるためにあるのが記録。やはり復習は重要だと実感中です。面白かったのですが、やはり反省点もまだまだあると帰ってから納得。

≪今回の学び≫

その1) 入渓する沢そのものを間違えた

 入渓点は、地形の証拠、2点以上。今回は、沢の角度を測って行けば良かったことでした。

その2) 奥秩父の沢の場合、多くの沢でラバーソールは向かない。

 小常木沢は茶色のコケが多く、ラバーソールは全然向きませんでした(汗)。今回は私は小滝の登攀で滑ってコケること1回。どこも怪我がなかったのですが・・・ウォータースライダーの裏表反対バージョンに・・・(^^;)。はぁ(ため息)

その3) 短縮バージョンを常に持つ

 入渓する沢をまちがったので1時間半のロス。とりあえず、本来の入渓点で検討・・・短縮バージョンへ。そういえば、前に見た記録も短縮バージョンでした。核心部と言える難しい部分は越えたので、問題なし。今回は大きな山で9時間53分の山、10時間行動です。大きい山だとミスをしたときに、挽回がキツキツになる。今回は岩岳沢に逃げました。

結果的に、計画通りのコースタイムで歩けました。

余慶橋5:00 小常木沢出合い6:30 花ノ木沢出合い7:20 銚子の滝8:00ー8:30 大滝10:00 ねじりの滝10:43 岩岳沢出合い11:15 ツメ終了岩岳沢のピークの肩 13:30 下山完了16:00

その4)進路決定は地図に相談。

 歩きやすいところを歩いていると、遠回りのケースも。

その5) GPS軌跡の大きなブレ

 沢では、休憩するとかなり大きなブレが記録されるようです。GPSの精度を上げるためには、ちょっと工夫が必要かもしれません。要研究。

その6) 笛のコール

 滝の登攀の前に合図を決める。登攀の方式も決める。ピー = OK ピッピッピー=ダメ、ロープ出して~の意味。以前七倉沢で練習した時は似たコールで、沢中で同じような音が響き、大混乱したのでしたが、今回は1パーティしか入っていないので、問題なし。

その7) 中間者結び。 
 
 中間者結びで。8ノットで習ったがクローブヒッチの方が解きやすい。

その8) 地図の携帯法 
 
 いつもジップロックに入れているが、畳んでおり曲がったところから濡れるので、今回はビニールシートにしてみたが、これもうーんな結果に。 要するに地図はバックアップが必要。

その9) 遡行図を描く

 遡行図を描けるようにならなくてはならない。

その10) 忘れ物
 
 今回はヘルメットをまた忘れたので反省。ナメラ沢の時も忘れたんだった・・・準備周到に。どうも地図を用意して満足してしまうのが良くないですね。

≪まとめ≫

総合すると、登攀技術よりもルートファインディングで気を抜かないことが最も重要なポイント。

まぁ、多少気を抜いても、帰ってこれますが・・・それは結果論に過ぎない。今回もツメで出たところは、私が地図上でここだと思っていたところと同じだったので、大きな問題はありませんが、よく見ると右股を詰めると山頂直下に出れる。結果的に、こちらの方とまったく同じトレースを辿ったことになりました。

下山は登山道と思っていると、ツメのルートファインディングのための下準備の地図読みがおろそかになりがちだということですね。最初から記録をみるのではなく、全部を初登のつもりで準備する、ということが大事なのかもしれません。

ギアは、30mと40mロープの2本。5人パーティです。滝は10mだったのに40mを出しました。

■ 詳細

 入渓点。丹波川本流と小常木沢の出会い。

目の前にあるのは丹波川本流。

当然、直進してしまうと、丹波川本流です。

胸まで浸かる徒渉で、これはこれで、なんだか本格的な沢?で楽しめました。

が、本来の沢ではないので、ロスは1時間半。

水量が多い時点で気が付くべき。実は私はこの二股で地図を出したのです。それでも気が付いていないとは・・・。トホホ。

地形の証拠: 

 ・道路が上に並走している
 ・沢の方角
 ・水量
 ・次に出てくるべき、地形が登場してこない

・・・次のシナリオを常に想定していることが大事。

二股で入渓する場合は、角度をあらかじめ出していく。
 ここが本来の二股。

現場で見ると全然違うが、行ったこともなく、地形図しかしらないと、二股は二股だから、どれも同じように見えてしまうので、間違いやすい。

二股では地形の証拠を集めなくてはならない。
 さて、気を取り直し、核心部の銚子の滝。10m。

ここはⅢ級くらいのクライミングだそうだ。

左の凹角を登る。途中に残置が2点ある。

クライミングそのものは易しく、フォローで問題なく登れた。

自分がリードすることを想定すると、リードする際に、何が困難さを想像させるかと言うと、もろさなどではなく、傾斜角度だ。

立っていたり、長かったりすると緊張するという訳だ。

つまり、寝ている25mはフリーソロを平気と感じるが、立っている10mは同じくらい易しくても、緊張する、ということ。

緊張は技術を鈍らせるので、コントロール可能でなくてはならない。

最初30mで登ったが、40mに入れ替え。長いロープはやはり必要なようだ。

 これは奥に見えるのが、大滝。これは近づいてみたら、以外に登れそうに見えたが、登らないことになった。

右の尾根上のところから、大高巻をした。

髙巻は非常に難しいことを学習中だ。ラクもあるし、”落ちたらコト”な足場を通る。また高巻きから沢に戻るには懸垂が必要だ。

髙巻で、もっとも不安なのは足場が不安定である、ということだ。狭義のルートファインディング力が重要になる。

足場の不安定さ、という要因は、なぜだか、高さとは違って不安要因になっていない。

・・・ということは私は髙巻派なのだろうか???
 休憩中にみた紫色の花。なんだろう?
これが核心部のねじれの滝。2段で屈曲してねじれながら流れているのが、「ガイドブックと同じだー」と思わず、思ってしまった。ガイドブックと同じことを確かめるような山行をしてはいけないのだが、ついそうなってしまう・・・。

ここも大巻した。懸垂がまた一回。髙巻のルートファインディングは難しい。

下降の安全度は、自分で管理できることなので、自分用に短いロープを持つべきかもしれない。7mm×10m~15mで良い気がする。
岩岳沢。

岩岳沢でも、二股で滝が出てきた。

登りやすそうという理由で、左の沢を詰めたが、ここは同じことをする人がいたらしく、上部で、青いスリングを拾った。最近拾いものが多い。

しかし、良く考えれば、右の沢を詰めていれば、岩岳沢山頂直下に出れたわけで、選択肢がある場合、よく地図と相談して、考えて選ぶべきだということだ。

地形図によると、困難度はほとんど変わらなさそうだった。

つめでの選択肢の取り方は、これという王道はないのではないかと思える。

ツメの笹やぶは枯れていて、快適に詰めることができた。

これはガイドブックの記述とは大いに違う(笑)。植生は変わっていることが多いので気にせずともよいのかもしれない。




≪同行者の記録≫
沢登 山歩き
深山渓人

参考になる遡行図

http://blogs.yahoo.co.jp/jojo_stand_by_me/66916304.html より引用。

8/06/2015

峠沢~西破風山避難小屋~ナメラ沢

今日は面白い山でした☆

ルートは、

 峠沢~雁坂峠~雁坂嶺~東破風山~西破風山~西破風山避難小屋(泊)

翌日は、

 西破風山避難小屋~青笹尾根~2052~支沢~二股~中の沢の出会い~峠沢の出会い

です。

とっても冒険的で面白かった~。

■ 初日

まずは峠沢へ・・・ナメラ沢へ行くには、雁坂峠への登山道を10分ほど歩くのですが、最初に峠沢に入渓し、少し下って、二股からナメラ沢に入渓するのが通常です。

それで前にナメラ沢に来た時に、峠沢もよさそうだと思っていたのです。

朝、7:36友人を甲府駅でピックアップ。甲府駅周辺は工事で、ロータリーが変わっており、約束した場所でピックアップできず、朝からアタフタ。実は携帯が前の日につぶれ、大急ぎで、古いiPhone4に戻したところでした・・・。すぐに活躍。

友人は相変わらず、でっかい荷物で来ていました・・・。”軽量化してきて”と、計画書に書いておいたんだけどなぁ~。まぁ今日はテント泊じゃないし、避難小屋泊にしてラクラクコースに設定している(つもり)ので、いっか。

彼女の”大荷物”は有名で、一緒に雪の宝永山に登った時、”下山後”にザックから、イモ羊羹出してきた人です・・・。いつもなぜか、一杯荷物を持っている・・・。今回も大型ザックでした・・・(汗)。

沢歩き、ザックが大きいと、体が振られるので、大丈夫かなぁ・・・と、不安に。

ちなみに私は、軽量化して、シュラフなしでダウンとシュラフカバーのみ、37リットルのバリアントです。ロープは外付け。

「でも、山じゃない荷物もあるのよ」とは、友人の弁。その友人をピックアップして、積もる話を聞かされつつ、コンビニへ。二人で夕飯、行動食、朝ご飯、を買い、しめて2380円ほど。

それから首尾良く、登山道へ。入渓まで林道歩きが1:10と書いてありますが、私たちは40分くらいでした。入渓9:30。ここで沢装備ON!ヘルメットは必携です。前にナメラ沢でヘルメットがなくこわかった・・・。峠沢の入り口には、鹿の頭蓋骨が置いてありました。

水量多い!
ただ、想定外だったのは、峠沢!水量が多い!

入渓後さっそく私が、浮石に足を取られ、おっとと!状態になります。これはなんとかドボンせずこらえましたが・・・その後カメラを落とす・・・。ああ、昨日の晩、夫が直してくれたところなのに・・・。

その後、友人が滑り、ザックを濡らす・・・。今回は峠沢は歩くだけの沢の予定だったので、大して防水加工しておらず・・・シュラフが濡れたかも・・・という友人・・・。

大丈夫か?!この二人!今日はザックが重いのです・・・。

そして、しばらく行くのですが、「あれ、この沢であっているかしら・・・」と、不安になり、コンパスで確認。なにしろ、結構なゴルジュで、両岸が切り立っていて、巻くに巻けない感じのナメが出てくるんです・・・

え~?! 予想以上に、まっとうな沢なんだけど。

私は伝丈沢のような歩くだけのラクラク沢を予定したつもりだったので、予想以上に沢らしく、淵が深くて焦りました・・・。水の勢いも強かった。

終に巻かないといけないところが出てきた・・・。ふむ~。高巻きの先頭を行く友人。しかし、ふと頭をよぎる・・・彼女の最大の弱点・・・は、危険を予知できないこと・・・を思い出し、途中で制止しました。

ほっとけば、どんなところでも行っちゃう。そこはすごいガレで、掴むものが、枯れた茅しかなかったので、落ちたらズリズリと谷底まで落ちれてしまうのです。

高巻きで高さが4~5mなら何も言いませんが、もうすでに8mくらいはあるところのトラバースだったので、ガレをトラバースするくらいだったら、立木があるエリアを立木を伝いながら、直登して登り、登山道に逃げたほうが安全。髙巻ってルートファインディングが結構難しいのです。

足が強いので、行けるなら行く、となってしまうのですが、危険が避けれるときに避けずに行ってしまうのは良くない・・・案の定、一瞬落ちそうに・・・彼女は抜群の瞬発力で切り抜けました。ほっ!

だいぶヒヤッとしました~。いや~生きてて良かった!セカンドの私も大変です。

なんとかその悪場を切り抜けたら、登山道と合流する二股でした。ここで大休止。

沢もコンパスを当てたものの、あっていたことは二股まで来ると確実。時計を見ると12:00.一体この短い距離に何時間かけて遊んでいるんでしょう!っていうか、峠沢、難しいじゃん!

たしかにロープを出すところはないのですが、コケが生えた滑は、ナメラ沢と同様でした・・・ええ~、結構、大変ジャン!

このペースでいくと、本日の泊り場、西破風山避難小屋まで辿り着けないかも。

・・・ということで、二股から登山道に切り替えました。友人は少し残念そうでしたが・・・。沢靴、新調してきてくれたんだもんね、たしかに。ここで、沢装備解除。フエルト靴の友人は変えの靴に。私はラバーなのでそのまま。

この判断は正解で、暑いながらも、登山道を行けば、あきらかにペースアップ。13:30に雁坂峠に到着しました。すでに二人とも暑さで、バテバテ。水も半分は飲んでしまった。峠で登山者のお兄さんに、集合写真を撮ってもらいました。ここで長めのランチ休憩とし、カップラーメンを食べて、英気を養って14:30出発。

その後は、あっつい縦走路を順調に進み、雁坂嶺15:00、東破風山16:00、西破風山17:00、西破風山避難小屋17:30. 水汲みに40分かかり、18:30.という感じ。夜は8時消灯でした。

西破風山避難小屋はきれいな小屋で、10人は余裕で泊まれそうでした。埼玉県警の方たちと一緒になりました。 あちらは訓練で4人パーティ。テントも担いでいて、ガスなどもすべて個人装備で、重そうなザックでした。

夜は雨の予報でしたが降らず、雷がピカピカしていました。

夕飯は冷やし中華の予定でしたが、冷やし中華する水のゆとりがないということ&でてくるわ、でてくるわ・・・友人のザックから出てきたもの・・・お赤飯のおにぎり、菓子パン3つ、ホットケーキ6枚入り、ドーナツ2個、アルファ米のおこわ、じゃがりこ。こりゃー、調理不要の物だけで、お腹いっぱいになりそうと言うか、牛タンやウインナー、スモークチーズも買ったので、そういうものを先に消費しないと!ということで、冷やし中華却下。担いでおりました(^^;)。

晩御飯は、スモークチーズ、ウインナー、牛タン、トマト、卵スープ(ミネストローネ)、コーヒー、パン各自1個、甘栗、さきいか。

今回は、だいぶ食料は余らせておりました。私もお酒のおつまみに、フライビーンズやバナナチップスなどを買っていたので、それは担ぎ降ろすことに・・・(^^;)。

ちなみに今回は飲まない(飲めない)人と一緒だったので、お酒は無しです。それで一向に不都合はないです。

就寝は彼女はマットなしでしたが、避難小屋に備え付け銀マットがあり、私はシュラフなしです。
私は、タイツを履いておらず、夏ズボンだけでちょっとさむかったので、後でレインウェアを着ました。

■ Day2

翌日は、早出の県警パーティをしり目に、二度寝。6時起床8時出発の予定にしていましたが、2度寝により、7:30起床、8:20分出発。 朝ごはんは、コーヒーとホットケーキ、一人2枚。

西破風山は、下り30分だったので、登りは1時間くらいかな~と言っていましたが、40分で上がり、9:00.

そこからが今日の冒険です。 

水はもう一人2リットルと十分手に入ったし、ずっと青笹尾根を降りても良かったのですが、友人の希望でナメラ沢へ。せっかく沢靴、買ってきてくれたしね! 

最初は青笹尾根で降りて、適当な所で、ナメラ沢に降りる計画です。


まず腹ごしらえ。そこで装備は、手袋&ヘルメットON。コンパスを210度に合わせ、突進!

すぐにハイ松エリアに出て、20m下ったところは、大きな岩の岩塊斜面になっていて、岩を伝いながら降ります。

左手はハイ松だったので、ハイ松の藪漕ぎはできれば避けたいと、進みやすそうなエリアを選びつつ進みます。目標は2052だったのですが、青笹尾根の入口が分からないので、とりあえず尾根が見えそうなところまで、直線的に下りて、補正する作戦です。

しかし、行く手が・・・まずは岩塊斜面、そして濃いハイ松エリアコケコケの岩塊で見通しはいいが、落とし穴だらけのエリア、そして倒木帯、さらにとどめはシャクナゲ

あまり右に行きすぎないよう気を付けつつ下り・・・やっとピンクテープと合流した時は、ほっとしました。そう、青笹尾根はピンクテープも、恩師林のマークもあるんです。


次は、どうやってナメラ沢に降りるかです。

2052のピークから、尾根伝いにコルまで出て、そこから、降りやすそうな枝沢を探しておりました。ここは青笹尾根の名前らしく、青々とした笹原を地図読み&ルートファインディングしながら降りました。源頭で水を捨て、軽量化し、あとは水の補給の心配をせず、沢装備をONして、沢を下るのみ!です。

沢の源頭部で11:00。補給。そこから、ナメラ沢に下り、二股で12:00.さらに中ノ沢出合いで13:30.

私が間違って中の沢を上がってしまい、30分ロスして、出合いへ戻りで14:00.そこから、峠沢出合いへ14:30.下山完了15:30.という感じでした。

ナメラ沢は、易しい沢ですが、下りは冷や冷やです。滑が多いということは、沢の際の岩も、一枚岩のスラブになっていて、落ち葉の上を歩いても滑りそうで、用心して歩きました。ラバーソールも、茶色のヌメヌメのコケには無力です。

しかし、友人にはナメラ沢のナメラ沢らしいナメの景色が見てもらえて良かった。

ちょっとシャリバテしたみたいで、御殿場口を4時間で駆け上がれる彼女も遅れ気味・・・いっぱい持っている食料をもっと早めに補給すれば良かったかな~。

下山後は笛吹の湯(510円)に入り、ラーメン(450円)を食べて帰ってきました。途中、夕飯の買い物に寄ったりしても、17:30帰宅。

今回は、初日も予想外に困難だった峠沢という冒険があり、二日目も尾根の下りの出だしが、大冒険!

やはり、歩くべき道を見出しながら歩く山は楽しいです。

一般道は、道がすでにあるので、地図読みどころかルートファインディングも必要なく、体力だけの山にどうしてもなってしまいます。

そうなると、勝負は、”早く歩けるぞ、どうだ!(すごいだろ!)”と言うことになってしまうんですよね・・・。

今回は、雁坂峠で会った県警パーティを西破風山で追い越しました。一般道で早くてもあんまり自慢にならないけど。

沢の下りも涼しくて良かったし、地図読みでは二股を一か所間違えたものの・・・証拠を集めてルート復帰できました。

何より、女の子二人で、道なき道を行く大冒険!って感じでした☆

≪データ≫
1日目: 登山口8:50 入渓9:30 二股12:00 雁坂峠13:30 14:30出発 15:00雁坂嶺 16:00東破風山 17:00西破風山 17:30避難小屋  

一日行動時間合計8:40 (標準コースタイムは雁坂峠登山口~西破風山6:20、下り4:20)

2日目:8:20出発 9:00西破風山 9:20出発 11:00支沢源頭 12:00二股 13:30中の沢出合い 14:30峠の沢出合い 15:00沓切橋 登山口15:30

一日行動時間合計 7:00 (青笹尾根は休憩なしで大体下り4~5時間の尾根)

≪まとめ≫
・峠沢は二股までが核心
・雁坂峠小屋は峠の埼玉県側
・西破風山避難小屋まで峠から3H
・西破風山避難小屋はキレイ 10人くらい泊まれる
・水場は往復40分
・青笹尾根はおり出しが核心
・ナメラ沢は下降にも使える
・中ノ沢出会い、峠沢出合いを要チェック
・沓切橋でも上に上がれる





7/28/2015

ほら貝のゴルジュ

 ■ 法螺貝のゴルジュ

ほら貝のゴルジュは、東沢釜の沢へ沢登りするときに通ります。

東沢釜の沢は、今では沢登りで有名であっても、一般登山者に知られることがないですが、昔は、登山道として使われていたルート。今は旧道と位置付けられ、沢登以外で使う人はほとんどいません。

ほら貝のゴルジュは、東沢釜の沢を遡行するときは、見るだけで遡行しません。

もっと上のほうで入渓するのです。なので、ほら貝のゴルジュを突破してから、東沢釜の沢を詰めて、甲武信に行く、という沢も成立はすると思うのですが、装備が全く違うので、一泊するとしても大変になりすぎるだろうな~と思いました。

知らないと、ゴルジュ突破もどの辺で切り上げたらいいかな~となるかな?

最初は、鶏冠谷出会いで始めます。このように普通の沢、というか川。
 F1。左側のクラックを利用します。登攀は、5.9くらいかな?

まだフリクション信用できないし、じゃんじゃん流れているのが、安全とは感じられず、必死(笑)

でも、足を滑らせて墜ちても、ドボンするだけ。実は平気。

なのでトップはフリーソロでした。

この後、2股の滝も出てきますが、右に泳いで取り付き、簡単なクラックをがりますが、お助け紐があって良かった。
 お待ちかね、ほら貝のゴルジュの中から。

ほら貝のゴルジュの中を泳いで取り付き、左側のスラブに乗り上げますが、傾斜が微妙にシビアで、乗り上げられるかどうかは、信じる力しだい。

ここは古いハーケンがあったように思います。

スラブを歩いて奥まで。

今回は、水量が多く、かなり激流です。しかも、水の流れが速いそうです。水位はそう変わらないそうでしたが、難易度があがり、何度も、ここで敗退かな?と思わさせられました。


 最大の核心部です。

右のクラックにアブミを掛けます。

アブミは3つくらい欲しい感じ。

長いお助け紐が残置してありました。

今トップのクライマーがいるあたりが、怖い。

ここのクライミングは、まだまだ精進が必要そうでした。

カムでエイドすればなんとかなるかなぁ・・・。

カムのエイドは、

 アメリカンエイド

と呼ばれる技術です。

セカンドは回収担当ですが、なんとかなりそうでした。

しかしトラバースなので、ビレイはあまり意味がないです。



 さらに行くと、このような樋が。

ここはフリクションの悪いフエルトだと、すべってしまいます。

水量が多いのもあり、落ちると、うんとしたの淵まで流されてしまいます。

流されるだけなので死なないけど、また最初からやり直しかぁ・・・となるので、頑張る。

ここはフィックスを張るのが良いです。

ビレイしていて流されると、窒息してしまいます。

なので、フィックスにして、ロープを頼りながら、各自がフリクションを活用して登る。

一点はカム、残りは肩がらみです。

一回目は私が肩がらみしたのですが、けっこうテンションが来たので、二人目は男性に代わってもらいましたが、結構大変。

ここでは、リーダーが一人おんぶで担いで上がったのには、感心しました。

おひとり滑って墜ちてしまったのです。

一瞬ドキッとした。

必死でロープにつかまる・・・こちらも必死でロープを手繰る・・・。

わーいと泳いでいます。

泳ぐの実は苦手。

平泳ぎです。沢では平泳ぎと聞いたのです。
顔を出して泳ぐ。

モンベルのライフジャケットを買って行き良かった。

薄手のライフジャケットより、しっかりしていました。ライフジャケットはきちんと浮力があるものがおススメです。


最後はゴルジュを抜けて、河原になると終わり。

日向で冷えた体を温めます。

この日は夏日だったのに、ウエットスーツを着ていない人はガタガタと寒さに震えていました。

私は、ノースリーブ、半ズボンのウエットスーツを着て、上に沢ウエアを着て、さらにズボンとレインウェア。

しっかりしたウエットスーツならそれだけでもよかったかな。



 帰りはこのようなウォータースライダーです。

もう、絶叫系!

びっくりした~!!!

一瞬の出来事で何が起こったのか?分かりませんでした。

気が付いたら淵にドボンしていました。

イメージは、うーんと早い滑落停止訓練?

雪上訓練では、間違って上下反対にもったピッケルを持ちかえる余裕まであった私ですが・・・今回は余裕なし。

水って、私の中では愛憎の対象なんです。

水がきれいで飛び込めたらいいなって思うけど・・・怖い。

前世で溺死でもしたのでしょうか?

いや、3つの頃、父親にプールに落とされたのがトラウマなのでしょうか?



 ヘルメットにカメラをくっつけ動画撮影してくれた人がいて、その写真。

こんな感じです。

なんか、また行きたいんですけど・・・。

しかし、淵に飛び込むのは、よく飛び込む位置を考えないと難しいです。

一回、水流に巻き込まれそうになった。

淵はどこに飛び込むのが良いのだろうか・・・。

沢の教科書を山岳会の人に貸しており、手元になく、調べられない・・・。

ウォータースライダーは、こんな感じです。

鼻の中に水が入って大変。


さて泳いで戻ります~

気持ち良い!

翌日もまた泳ぎに行ってしまいました。

どこかでお尻を激打し、イテ~。

お尻のお肉が厚くてよかった。

後は、F1の飛び込みが怖いだけでしたが、今回は水量が多かったので、遠慮して、旧登山道を歩いて帰りました。

翌日、ここにまた行ってみたのですが、スラブを乗り越えたところで帰ってきました。

下山はサクサクと小一時間歩いて、駐車場です。

帰りに久しぶりの友人に会いました。

釜の沢から2年、このゴルジュはまた再来できたらいいなと思う場所でした。





≪学び≫

・三種の神器

 ラバーソール沢靴、ライフジャケット、ウエットスーツ(あれば温かい)

・ライフジャケットは、体重と浮力をチェックして買うべし。 (おススメ:モンベル)

・沢靴は、フエルト底は、花崗岩の滑ではフリクションが効きづらい。ラバーソールがおススメ。
 ラバーなら、モンベルでも、キャラバン渓流でも良いようだ。

・ウエットスーツは寒さを我慢するなら、なくても良い。レンタルが好都合。

・キャラバン渓流はサイズが大きめ。私は普段の靴が24なのに、23.5を購入したが、それでも大きい。大きいと登りづらい。

・ランチに温かいものを持って行ったのは良かった。サーモスにお湯を入れて行ったのも良かった。

・マイクロカムが有効。横のクラックなので、棒フレンズはダメ。

・フローティングロープ。 

・アブミ、できれば3個。 (10個持って行っている記録もある)

・ほぼ全員がレインウェアを着た。

≪関連サイト≫
連れて行ってくださった方のブログ
記録1
記録2