10/16/2014

金峰山 伝丈沢・金石沢継続

今日は、前から行きたかった、伝丈沢に行ってきました。金峰山研究の一環です。

伝丈沢は、金峰山の隣のピーク、八幡山につきあげる沢です。八幡山は、私は金峰山の下山で、地図を読んで八幡尾根で歩きたいと思っている場所です。ただ、尾根の末端は急ですし、この辺の、土地勘と言うか様子をみたい!ということで、この辺の沢に行きたいな~と思っていました。

同行者は、伝丈沢から、東側の黒平から金峰山に登る古い道を下山に使おうと思っていたみたいなのですが、私が伝丈沢左股で、水晶を拾いたくなったため(笑)、予定を変更して、金石沢下降に付き合ってくれました。感謝☆

結論として、この沢は初心者に超おススメです。かなり癒し系。そして、秋におすすめの、ウォーターウォーキング系です。つまり、お尻が全然濡れません。

今回は、沢継続ということで、伝丈沢から、金石沢に降りるところを、地図読みしたのですが、読みがバッチリあって、快感! 鹿さんの道を使わせてもらったので、藪漕ぎ(シャクナゲ!)も、ほんの少しでした。

■ 発見物?!

 駐車したスペースにあった、ヤマボウシの実。

食べてみたけど、甘くて食べれました☆
 最初はヘアピンカーブのところまで、林道です。入渓点。

 マユミのピンクの実がかわいく実っていました。

ずっとこんな感じで、癒し系です。

 大きな滝は全くと言っていいほどありませんが、堰堤はあります。(8つ)

でも、こんな踏み跡がついています。

堰堤のおかげか?上は河床林になっていて、癒し系。

 登りたい人には、物足りないかもしれませんが、癒されたい時には、バッチリです。

お魚も少しいるようです。






 滝はほとんど出てこないで、歩くだけ。
 カモシカ君の足跡。

動物の頭蓋骨が、何個か落ちていました。

頭蓋骨が最後に残るのでしょうか・・・
 紅葉がきれいで癒されます!

苔の厚い絨毯に覆われた倒木。座りごこちもふんわりしています。

 ここは登るのは難なく、見えますが、降りるのは、すってんころりんと行きそうだったので、懸垂下降1回。

でも岩角しか支点になりそうなものがなく、ひやっと。

何とかなって、よかったなー。

こういう時のためにロープ必携。

唯一の滝ともいえる、金石沢の大滝。

これが最後に出てくることで、この旅のフィナーレを飾るのです。

パチパチ~。

これは登るのも不可能な滝なので、巻きます。






























■ まとめ

ずっと、暑い夏に、さらに暑い甲府を抜け出して、避暑的に涼める癒し系の沢を探していました。

ここはそんな願いにピッタリの場所です。最奥なので、秘境感バッチリ!

それなのに、登攀力不要!ロープワーク必携!地図読み力、最重要!

まさに私にピッタリの場所でした。どうも、釣りの人も同じらしく、釣りのおじさんと林道で会いました。

でもお魚はメザシサイズみたいです。

この沢を歩けるには、ぜんぜんクライミング力は要りません。でも、伝丈沢と金石沢をつなげようと思うと、地図読み力というより、道なき道を歩いた経験、勘みたいなものが必要だと思います。

それは、北アの北穂池に行くときの、”導かれ感”とはまた別で、基本的な方向感覚、今どの沢を詰め、どの枝沢に入ったのか、という現在地確認感、この尾根に乗れば、目的のところに出るだろう、それにはついている鹿道を利用しよう、というような、”なんとなく”、ではあるけれども、”分かっている、大丈夫こっち”というような確信、です。

それは梅田を地図を見ないで歩いている時と似ています。”大体”という大雑把な感覚で、空間認識して、思ったとおりのところに出る・・・以前、パリでそれをやった時、”やった!”と思いました。それと似ています。

思ったところに出れて、ちょっとうれしく、また、場所が思った通りに、癒し系だったので、またMy沢コレクションが増えて、うれしくなった今日でした。

この沢なら、初心者の方も私でも連れていけます☆
 ≪他の参考記録≫
ブナの沢旅
ヤマレコ
GPS不携帯

8/25/2014

滝子山 ズミ沢

登山口手前の駐車場
 ■ 今日は初・自前沢でした☆

本当は御小屋尾根の予定が入っていたのですが、キャンセルになり、もう真夏に沢に行かないといつ行くの!と言うわけで、沢へGO!

一人でも行くつもりでしたが、会の先輩が応援に来てくれました♪ ありがたいですね、先輩は。

しかも、御年70歳!私の憧れの先輩です。かっこいい!

しかし、私は待ち合わせに遅刻してしまいました、すいません・・・。アプローチは少々迷います。

登山口はすぐです
■ ズミ沢

大鹿川平ツ沢(ズミ沢)です。ここは『東京近郊の沢』で見て、目をつけていました。

私でも歩けそうな初級の沢…ということで…。

 どこが初級か?と言うと

 ・難しい箇所がない
 ・登山道が並走しており、敗退が容易
です。一番大きな要因は、敗退が容易、という点です。

入渓点

その他、県外からの人からは

 ・笹子駅から歩いて入渓できる
 ・周辺の沢の中では水量が多く、シャワークライムが楽しめる

点でも愛されているようです。

ズミ沢は小滝が続き、2段12mの大滝、その上に6mの滝3mの滑滝、それ以外は小滝の連続です。

3m滑が現れると、その後はしばらく美しい滑となります。そこで通常は終わりです。

帰ってから分かったのですが、入渓点は、大鹿沢ではなく、平ツ沢出会いにするようです。

道証地蔵からすぐ下の登山道の徒渉点から、さっさと入渓してしまいました。30分プラスですね。

入渓点から上流を見る
遡行は大体2~3時間とあり、急ぐと練習にならないので、ゆっくり登りました。

今日は10時入渓、13時核心部終了、で、あとはのんびりして遊んで帰ってきました。下山は40分ほど。ゆとりですね~!

小滝が連続して楽しく登れたのですが、倒木が多くて結構荒れており、途中の一部は一度登山道を上がって巻いたほどでした。ちょっとこれは無理というくらいの倒木でした。

ちょうど登山道が沢と交差して、丸太橋が渡してあるあたりです。杉の植林が美しいのでしたが、植林された杉はあまり根が張っていないらしく、盛大に風倒していました。

おお~地下足袋&草鞋 私もこれがいいかな~
■ 沢も初級から

私はあまり沢の経験がなく、沢歩き、河原歩きは、まだ馴れていないので、練習用で一人でも歩けるような易しいルートを探していました。

が、単独っていうのは、そもそもちょっと怪我でもしたら、即ピンチ…なので、いくら東沢釜の沢が歩けたと言っても、やっぱりなぁ…釜の沢に一人で行くって言うのはないなー。

もっともっとうーんと易しい、山で行ったら日向山ハイキングみたいなところがいいんです。雪山で言ったら北横岳とか。

それで目をつけていたズミ沢ですが、易しいと言ってもガイド登山でも使われれている沢のようでした。おお~!そうだったのか!






■ 柔軟な発想が大事

山は色々な楽しみ方ができる。引き出しを多く持つっていうのが重要ですね。

それは一つの山を取って、岩アリ、沢あり、尾根アリ、花あり、という登り方、テーマの立て方、ができるというだけでなく、一つのルートをこういうテーマでも使える、ああも使える、という発想力の面です。

沢は水遊びとしても使えるし、初級の岩登りとしても使えるし、現場力UPの場としても使えます。

危険の認知力は沢では上がるな~と思います。

山って易しくても易しくなくても、良いところがあり、いかように楽しめる。

だから、初級のところを馬鹿にして行かないと、結局は一面的な登山しかできず、視野狭窄してしまいそうです。

目標を持つだけが山じゃない。目標意外に山に行く理由があってもいいんですよね。

■ 自分の実力

今日は、2段12mの大滝、ロープを出しました。

私はリードしたものの… ガイドブックにある通り、右の水流の左側面、つまり真ん中の乾いたところを登りましたが、進退窮まって、懸垂で降りました。

ちょうどスリングが垂らしてあったので、それを目指して登ったのですが…、乾いたところも外傾しているし…、それで先輩が、右の際をフリーソロで先行してくれたので、私も結局フリーソロで滝を突破。 ひょえ~。

つまりルートファインディングが課題

こんな感じに荒れていました
私は一人だったら、この滝で敗退決定でした。

私の実力はまだズミ沢みたいな初級の沢でも完全遡行できない、ということです。

自分の実力は、太刀岡山左岩稜では決して無いです(力説)!

12mとは言っても、20mはある、と書いてある遡行記録もあり、かなり大きな迫力のある滝です。

ガイドブックによると、初心者がいる場合はロープを出す、と書いてあり、その意味するところは雪山であれば、アイゼンワークが怪しい人がいる場合はロープ、と言う意味なのですが、沢では私は高度感があれば出した方が良いかと思いました・・・

途中富士山の形の岩があります。ここは登山道が上を通っています。


























だって、易しくてもぬめっていて、転倒すれば岩に叩かれます。 しかし、フリーソロで抜けてしまいました。

もう一つ大きな滝が出てきますが、ここは登ってみると易しかったですが、最初は巻こうと思ったので、行こうと言ってもらえたから、行った滝でした。

ズミ沢は砂金が一杯



 こんな小滝が続き、スメアリングや体重移動の楽しい練習場になります。




 お助け紐を出すこともなく、ついてきてくれた先輩に感謝☆


大滝下部です。水流がすごいんです。この2段大滝は「モチヶ滝」という名前がついているようです。

大滝全体を取っていなかったので、これはネットから拝借。


 右にも左にも巻けず、結構大きい。落ちたら死にそう。

2段12m大滝(モチヶ滝)
 この写真の上の方まで行ったのですが、ぬめっているか、外形しているので、結局、懸垂で降りました。

登っている最中、一般登山者の女性二人組が現れたので、
登山道が近いのかと思い聞くと・・・登山道を分かっていない様子。

大丈夫なのかなぁ・・・

近くのルンゼに落石を起こしていました。

結局この右の端っこを、トラバースの時のようにつかみながら、登りました。

今日の最大の核心。
赤岩の滝 (仮称)

今日の二つ目の核心。 この滝登れそうです?登山道から丸見えです。

6m滝 (赤岩の滝 仮称)
 登りに行こう!と言っている図。ここで登山者の二人組にあったのですが、「あの滝、登るの?」聞かれ、「いいえ、巻きます!」と言った後のことでした。

3mの滑滝
 この滑滝は、フットスタンスがないのがありありに分かったので、登らず、上からロープを垂らして、プルージック登攀でやってみましたが、やっぱりロープを頼らないと無理、って感じでした。

小滝にチャレンジ中のワタクシ


滝に打たれてみます。何かの反省中・・・

赤岩の滝で打たれてみる

 ココでも滝に打たれてみます。 この後これを登りました。フリーソロで。


気持ち良いです。水もとてもキレイでした。 ただ淵は蒼くはなかったなー。「三丈の滝」が有名らしいが、後で滝名を知ったので写真がない。のはたぶん難しくなかったのだろう・・・


これが最後のご褒美の滑。 ここは来る価値があります。が、登山道で来れます(笑)

滑は裸足でちゃぷちゃぷして遊ぶのによさそうでした。濡れても良いウエアなら、ずぶぬれになって遊べます。ウォータースライダー可能です。

帰りは大和天目山温泉に入り(510円)、笹子駅となりの販売所で、笹子餅をゲットして帰ってきました。添加物の無い、自然な素材しか使っていない草餅で、パッケージもレトロ、価格も安く、ぜひおススメ☆

この沢がまかりなりにも歩けるようになり、とっても嬉しいです☆

小さな一歩です。

≪ズミ沢のまとめ≫
・平ツ沢=ズミ沢=スミ沢
・笹子駅から徒歩アプローチ可能
・車の場合、待ち合わせは桜森林公園が良いが、20号からのアクセスが迷いやすい
・ダート少々あり
・登山道が並走している安心感のある沢
・小滝が連続
・核心は、2段12m大滝、3m滑滝以降は、滑
・少々荒れている
・水量は大目でシャワークライムが可能
・下山後の温泉は大和天目山温泉など (他にも手前にあった)
・お土産のおススメは笹子餅
・遡行3時間、下山1時間

・下山は登山道で安心ですが、この登山道は難路とされており、一般登山としては難しい登山道になります。こちらを参照。

・駐車場はココ。 みちあかし地蔵と読むらしいですね。