8/25/2014

滝子山 ズミ沢

登山口手前の駐車場
 ■ 今日は初・自前沢でした☆

本当は御小屋尾根の予定が入っていたのですが、キャンセルになり、もう真夏に沢に行かないといつ行くの!と言うわけで、沢へGO!

一人でも行くつもりでしたが、会の先輩が応援に来てくれました♪ ありがたいですね、先輩は。

しかも、御年70歳!私の憧れの先輩です。かっこいい!

しかし、私は待ち合わせに遅刻してしまいました、すいません・・・。アプローチは少々迷います。

登山口はすぐです
■ ズミ沢

大鹿川平ツ沢(ズミ沢)です。ここは『東京近郊の沢』で見て、目をつけていました。

私でも歩けそうな初級の沢…ということで…。

 どこが初級か?と言うと

 ・難しい箇所がない
 ・登山道が並走しており、敗退が容易
です。一番大きな要因は、敗退が容易、という点です。

入渓点

その他、県外からの人からは

 ・笹子駅から歩いて入渓できる
 ・周辺の沢の中では水量が多く、シャワークライムが楽しめる

点でも愛されているようです。

ズミ沢は小滝が続き、2段12mの大滝、その上に6mの滝3mの滑滝、それ以外は小滝の連続です。

3m滑が現れると、その後はしばらく美しい滑となります。そこで通常は終わりです。

帰ってから分かったのですが、入渓点は、大鹿沢ではなく、平ツ沢出会いにするようです。

道証地蔵からすぐ下の登山道の徒渉点から、さっさと入渓してしまいました。30分プラスですね。

入渓点から上流を見る
遡行は大体2~3時間とあり、急ぐと練習にならないので、ゆっくり登りました。

今日は10時入渓、13時核心部終了、で、あとはのんびりして遊んで帰ってきました。下山は40分ほど。ゆとりですね~!

小滝が連続して楽しく登れたのですが、倒木が多くて結構荒れており、途中の一部は一度登山道を上がって巻いたほどでした。ちょっとこれは無理というくらいの倒木でした。

ちょうど登山道が沢と交差して、丸太橋が渡してあるあたりです。杉の植林が美しいのでしたが、植林された杉はあまり根が張っていないらしく、盛大に風倒していました。

おお~地下足袋&草鞋 私もこれがいいかな~
■ 沢も初級から

私はあまり沢の経験がなく、沢歩き、河原歩きは、まだ馴れていないので、練習用で一人でも歩けるような易しいルートを探していました。

が、単独っていうのは、そもそもちょっと怪我でもしたら、即ピンチ…なので、いくら東沢釜の沢が歩けたと言っても、やっぱりなぁ…釜の沢に一人で行くって言うのはないなー。

もっともっとうーんと易しい、山で行ったら日向山ハイキングみたいなところがいいんです。雪山で言ったら北横岳とか。

それで目をつけていたズミ沢ですが、易しいと言ってもガイド登山でも使われれている沢のようでした。おお~!そうだったのか!






■ 柔軟な発想が大事

山は色々な楽しみ方ができる。引き出しを多く持つっていうのが重要ですね。

それは一つの山を取って、岩アリ、沢あり、尾根アリ、花あり、という登り方、テーマの立て方、ができるというだけでなく、一つのルートをこういうテーマでも使える、ああも使える、という発想力の面です。

沢は水遊びとしても使えるし、初級の岩登りとしても使えるし、現場力UPの場としても使えます。

危険の認知力は沢では上がるな~と思います。

山って易しくても易しくなくても、良いところがあり、いかように楽しめる。

だから、初級のところを馬鹿にして行かないと、結局は一面的な登山しかできず、視野狭窄してしまいそうです。

目標を持つだけが山じゃない。目標意外に山に行く理由があってもいいんですよね。

■ 自分の実力

今日は、2段12mの大滝、ロープを出しました。

私はリードしたものの… ガイドブックにある通り、右の水流の左側面、つまり真ん中の乾いたところを登りましたが、進退窮まって、懸垂で降りました。

ちょうどスリングが垂らしてあったので、それを目指して登ったのですが…、乾いたところも外傾しているし…、それで先輩が、右の際をフリーソロで先行してくれたので、私も結局フリーソロで滝を突破。 ひょえ~。

つまりルートファインディングが課題

こんな感じに荒れていました
私は一人だったら、この滝で敗退決定でした。

私の実力はまだズミ沢みたいな初級の沢でも完全遡行できない、ということです。

自分の実力は、太刀岡山左岩稜では決して無いです(力説)!

12mとは言っても、20mはある、と書いてある遡行記録もあり、かなり大きな迫力のある滝です。

ガイドブックによると、初心者がいる場合はロープを出す、と書いてあり、その意味するところは雪山であれば、アイゼンワークが怪しい人がいる場合はロープ、と言う意味なのですが、沢では私は高度感があれば出した方が良いかと思いました・・・

途中富士山の形の岩があります。ここは登山道が上を通っています。


























だって、易しくてもぬめっていて、転倒すれば岩に叩かれます。 しかし、フリーソロで抜けてしまいました。

もう一つ大きな滝が出てきますが、ここは登ってみると易しかったですが、最初は巻こうと思ったので、行こうと言ってもらえたから、行った滝でした。

ズミ沢は砂金が一杯



 こんな小滝が続き、スメアリングや体重移動の楽しい練習場になります。




 お助け紐を出すこともなく、ついてきてくれた先輩に感謝☆


大滝下部です。水流がすごいんです。この2段大滝は「モチヶ滝」という名前がついているようです。

大滝全体を取っていなかったので、これはネットから拝借。


 右にも左にも巻けず、結構大きい。落ちたら死にそう。

2段12m大滝(モチヶ滝)
 この写真の上の方まで行ったのですが、ぬめっているか、外形しているので、結局、懸垂で降りました。

登っている最中、一般登山者の女性二人組が現れたので、
登山道が近いのかと思い聞くと・・・登山道を分かっていない様子。

大丈夫なのかなぁ・・・

近くのルンゼに落石を起こしていました。

結局この右の端っこを、トラバースの時のようにつかみながら、登りました。

今日の最大の核心。
赤岩の滝 (仮称)

今日の二つ目の核心。 この滝登れそうです?登山道から丸見えです。

6m滝 (赤岩の滝 仮称)
 登りに行こう!と言っている図。ここで登山者の二人組にあったのですが、「あの滝、登るの?」聞かれ、「いいえ、巻きます!」と言った後のことでした。

3mの滑滝
 この滑滝は、フットスタンスがないのがありありに分かったので、登らず、上からロープを垂らして、プルージック登攀でやってみましたが、やっぱりロープを頼らないと無理、って感じでした。

小滝にチャレンジ中のワタクシ


滝に打たれてみます。何かの反省中・・・

赤岩の滝で打たれてみる

 ココでも滝に打たれてみます。 この後これを登りました。フリーソロで。


気持ち良いです。水もとてもキレイでした。 ただ淵は蒼くはなかったなー。「三丈の滝」が有名らしいが、後で滝名を知ったので写真がない。のはたぶん難しくなかったのだろう・・・


これが最後のご褒美の滑。 ここは来る価値があります。が、登山道で来れます(笑)

滑は裸足でちゃぷちゃぷして遊ぶのによさそうでした。濡れても良いウエアなら、ずぶぬれになって遊べます。ウォータースライダー可能です。

帰りは大和天目山温泉に入り(510円)、笹子駅となりの販売所で、笹子餅をゲットして帰ってきました。添加物の無い、自然な素材しか使っていない草餅で、パッケージもレトロ、価格も安く、ぜひおススメ☆

この沢がまかりなりにも歩けるようになり、とっても嬉しいです☆

小さな一歩です。

≪ズミ沢のまとめ≫
・平ツ沢=ズミ沢=スミ沢
・笹子駅から徒歩アプローチ可能
・車の場合、待ち合わせは桜森林公園が良いが、20号からのアクセスが迷いやすい
・ダート少々あり
・登山道が並走している安心感のある沢
・小滝が連続
・核心は、2段12m大滝、3m滑滝以降は、滑
・少々荒れている
・水量は大目でシャワークライムが可能
・下山後の温泉は大和天目山温泉など (他にも手前にあった)
・お土産のおススメは笹子餅
・遡行3時間、下山1時間

・下山は登山道で安心ですが、この登山道は難路とされており、一般登山としては難しい登山道になります。こちらを参照。

・駐車場はココ。 みちあかし地蔵と読むらしいですね。