登山口手前の駐車場 |
本当は御小屋尾根の予定が入っていたのですが、キャンセルになり、もう真夏に沢に行かないといつ行くの!と言うわけで、沢へGO!
一人でも行くつもりでしたが、会の先輩が応援に来てくれました♪ ありがたいですね、先輩は。
しかも、御年70歳!私の憧れの先輩です。かっこいい!
しかし、私は待ち合わせに遅刻してしまいました、すいません・・・。アプローチは少々迷います。
登山口はすぐです |
大鹿川平ツ沢(ズミ沢)です。ここは『東京近郊の沢』で見て、目をつけていました。
私でも歩けそうな初級の沢…ということで…。
どこが初級か?と言うと
・難しい箇所がない
・登山道が並走しており、敗退が容易。
です。一番大きな要因は、敗退が容易、という点です。
入渓点 |
その他、県外からの人からは
・笹子駅から歩いて入渓できる
・周辺の沢の中では水量が多く、シャワークライムが楽しめる
点でも愛されているようです。
ズミ沢は小滝が続き、2段12mの大滝、その上に6mの滝、3mの滑滝、それ以外は小滝の連続です。
3m滑が現れると、その後はしばらく美しい滑となります。そこで通常は終わりです。
帰ってから分かったのですが、入渓点は、大鹿沢ではなく、平ツ沢出会いにするようです。
道証地蔵からすぐ下の登山道の徒渉点から、さっさと入渓してしまいました。30分プラスですね。
入渓点から上流を見る |
今日は10時入渓、13時核心部終了、で、あとはのんびりして遊んで帰ってきました。下山は40分ほど。ゆとりですね~!
小滝が連続して楽しく登れたのですが、倒木が多くて結構荒れており、途中の一部は一度登山道を上がって巻いたほどでした。ちょっとこれは無理というくらいの倒木でした。
ちょうど登山道が沢と交差して、丸太橋が渡してあるあたりです。杉の植林が美しいのでしたが、植林された杉はあまり根が張っていないらしく、盛大に風倒していました。
おお~地下足袋&草鞋 私もこれがいいかな~ |
私はあまり沢の経験がなく、沢歩き、河原歩きは、まだ馴れていないので、練習用で一人でも歩けるような易しいルートを探していました。
が、単独っていうのは、そもそもちょっと怪我でもしたら、即ピンチ…なので、いくら東沢釜の沢が歩けたと言っても、やっぱりなぁ…釜の沢に一人で行くって言うのはないなー。
もっともっとうーんと易しい、山で行ったら日向山ハイキングみたいなところがいいんです。雪山で言ったら北横岳とか。
それで目をつけていたズミ沢ですが、易しいと言ってもガイド登山でも使われれている沢のようでした。おお~!そうだったのか!
■ 柔軟な発想が大事
山は色々な楽しみ方ができる。引き出しを多く持つっていうのが重要ですね。
それは一つの山を取って、岩アリ、沢あり、尾根アリ、花あり、という登り方、テーマの立て方、ができるというだけでなく、一つのルートをこういうテーマでも使える、ああも使える、という発想力の面です。
沢は水遊びとしても使えるし、初級の岩登りとしても使えるし、現場力UPの場としても使えます。
危険の認知力は沢では上がるな~と思います。
山って易しくても易しくなくても、良いところがあり、いかように楽しめる。
だから、初級のところを馬鹿にして行かないと、結局は一面的な登山しかできず、視野狭窄してしまいそうです。
目標を持つだけが山じゃない。目標意外に山に行く理由があってもいいんですよね。
■ 自分の実力
今日は、2段12mの大滝、ロープを出しました。
私はリードしたものの… ガイドブックにある通り、右の水流の左側面、つまり真ん中の乾いたところを登りましたが、進退窮まって、懸垂で降りました。
ちょうどスリングが垂らしてあったので、それを目指して登ったのですが…、乾いたところも外傾しているし…、それで先輩が、右の際をフリーソロで先行してくれたので、私も結局フリーソロで滝を突破。 ひょえ~。
つまりルートファインディングが課題。
こんな感じに荒れていました |
私の実力はまだズミ沢みたいな初級の沢でも完全遡行できない、ということです。
自分の実力は、太刀岡山左岩稜では決して無いです(力説)!
12mとは言っても、20mはある、と書いてある遡行記録もあり、かなり大きな迫力のある滝です。
ガイドブックによると、初心者がいる場合はロープを出す、と書いてあり、その意味するところは雪山であれば、アイゼンワークが怪しい人がいる場合はロープ、と言う意味なのですが、沢では私は高度感があれば出した方が良いかと思いました・・・
途中富士山の形の岩があります。ここは登山道が上を通っています。 |
だって、易しくてもぬめっていて、転倒すれば岩に叩かれます。 しかし、フリーソロで抜けてしまいました。
もう一つ大きな滝が出てきますが、ここは登ってみると易しかったですが、最初は巻こうと思ったので、行こうと言ってもらえたから、行った滝でした。
ズミ沢は砂金が一杯 |
こんな小滝が続き、スメアリングや体重移動の楽しい練習場になります。
お助け紐を出すこともなく、ついてきてくれた先輩に感謝☆
大滝下部です。水流がすごいんです。この2段大滝は「モチヶ滝」という名前がついているようです。
大滝全体を取っていなかったので、これはネットから拝借。
2段12m大滝(モチヶ滝) |
登っている最中、一般登山者の女性二人組が現れたので、
登山道が近いのかと思い聞くと・・・登山道を分かっていない様子。
大丈夫なのかなぁ・・・
近くのルンゼに落石を起こしていました。
結局この右の端っこを、トラバースの時のようにつかみながら、登りました。
今日の最大の核心。
赤岩の滝 (仮称) |
今日の二つ目の核心。 この滝登れそうです?登山道から丸見えです。
6m滝 (赤岩の滝 仮称) |
3mの滑滝 |
小滝にチャレンジ中のワタクシ |
滝に打たれてみます。何かの反省中・・・
赤岩の滝で打たれてみる |
ココでも滝に打たれてみます。 この後これを登りました。フリーソロで。
気持ち良いです。水もとてもキレイでした。 ただ淵は蒼くはなかったなー。「三丈の滝」が有名らしいが、後で滝名を知ったので写真がない。のはたぶん難しくなかったのだろう・・・
これが最後のご褒美の滑。 ここは来る価値があります。が、登山道で来れます(笑)
滑は裸足でちゃぷちゃぷして遊ぶのによさそうでした。濡れても良いウエアなら、ずぶぬれになって遊べます。ウォータースライダー可能です。
帰りは大和天目山温泉に入り(510円)、笹子駅となりの販売所で、笹子餅をゲットして帰ってきました。添加物の無い、自然な素材しか使っていない草餅で、パッケージもレトロ、価格も安く、ぜひおススメ☆
この沢がまかりなりにも歩けるようになり、とっても嬉しいです☆
小さな一歩です。
≪ズミ沢のまとめ≫
・平ツ沢=ズミ沢=スミ沢
・笹子駅から徒歩アプローチ可能
・車の場合、待ち合わせは桜森林公園が良いが、20号からのアクセスが迷いやすい
・ダート少々あり
・登山道が並走している安心感のある沢
・小滝が連続
・核心は、2段12m大滝、3m滑滝以降は、滑
・少々荒れている
・水量は大目でシャワークライムが可能
・下山後の温泉は大和天目山温泉など (他にも手前にあった)
・お土産のおススメは笹子餅
・遡行3時間、下山1時間
・下山は登山道で安心ですが、この登山道は難路とされており、一般登山としては難しい登山道になります。こちらを参照。
・駐車場はココ。 みちあかし地蔵と読むらしいですね。