9/24/2015

奥秩父 滝川 金山沢・曲沢

■ シルバーウィーク

シルバーウィークはよく遊びました♪ ちょっと遊びすぎでないかい?とは思いましたが、登山やクライミングに関しては、時機が揃うことは、なかなか難しいので、揃ったら、多少無理しても、出かけてしまうに限ります。

■ ありふれた名

金山沢っていう沢は、日本に一体何本あるんだろう??? 

ちなみにカシミールで検索すると、ヒット数は、74件だ(笑)。さらに、下山に使った曲沢も、ありふれた名で、53件のヒット。

・・・というわけで、金山沢も、曲沢も、沢の名前としてはありふれている。

今回の滝川支流の金山沢と曲沢は、和名倉山の西面の沢だ。

後日談: 金山沢という名前は鉱山と関係があるという指摘を受けて、検索すると面白い記述に当たりました。

とにかく沢登り
山梨の金山について調べる

・・・ゴンザの滝の手前の幕営地は小屋跡だったのだろうか? 小屋跡とあるのは鉱夫むけの小屋だったのだろうか・・・

■ 予想

この沢は、日帰りのロングルートだった。行程は20km。まだ、ちゃんとした検証が済んでいないが・・・

 1)読図して、10時間程度と見積もった。

 2)ガイドブックに照らし合わせると、ガイドブックでも同じようだった

 3)沢の性格としては癒し系で、ハラハラするところはないはずだったが、しょっぱなから、ロープが出た。

 4)13時間かかった・・・

・・・というわけで、予想と現実のギャップが課題となった山行だった。

実は、前の沢で水量が多く、予想以上のコースタイムがかかったので、今回も同じ山域で、予想を上回るコースタイムがかかるのではないか?と警戒はしていた。

翌日の山行は、帰り次第としてもらったくらいだ。もし、下山が遅れて、23時になれば、翌日の3時起きなどは絶対にありえない。

コースタイム感覚で言うと、普通の山や本チャンでも、今では、予想したコースタイムから大きく離れることはほとんどなくなった。自信を深める理由だ。

ところが、沢山行では、コースタイムの読みは、ゼロからの出発で、今までの経験は生きず、非常に難しい。今から積み上げる要素だ。

■ 行程管理 読図ミス

核心は、下山では・・・と予想していたが、核心は、行程管理だった。

また、私はツメの地図読みで、コルに尽き上げる左俣を一つ見落とし、となりの尾根に突き上げてしまい、おそらく、1時間ほどは、行程がアップしてしまった。

つめの地図読みで、まだ読み込みが足りていなかったのだ・・・(--;)。すみません。

ルート維持は、細心の用心が必要だということだ。

しかし、現地では、その二股、1520の標高辺りにも見当たらなかったんだけどなぁ・・・。行程が押し、少し急いで歩いた結果、見落としにつながった可能性もある。そう、急いでいたのだ。

1:3とか、書いてある場合、水量の少ないほうの沢に入る予定の時は用心が必要だ。たいていが二股に来れば、判断するのだが、今回はその地形的特徴が見当たらないままに、あるいは見落として、進んでしまい、気が付いたらだいぶ先に進んでいた。

念のため、休憩は、時間ではなく、地形のポイントでするのが良いかもしれない。

■ 詳細

 朝5時に集合。 出会いの丘。集合時間は行程が分かっていると、納得感を深めることが多い(笑)。

だから、集合時間に不満があるときは、たぶん、行程が把握されていないのだ。

出会いの丘はトイレはあったが、自販機はなかった。

ここから、黒岩林道を少し歩き、途中で、滝川と金山沢の出合いに降りる。

魚釣り?のお兄さんに出会う。
 この降りる尾根を見出すのが、最初の難関。

ここはベテランが下降ポイントを指摘。

初見だと、下降ポイントの発見が、核心になりそう。

尾根自体は降りやすかった。

地形図では尾根の末端は崖になっている。
これは滝川。出合いでは、この左に入る。
 最初はゴルジュで始まるのだが、せっかくトップを任せてくれたのに、しょっぱなから、判断の難しい箇所に当たってしまう・・・

こんなの・・・どうします???

どっちにも巻けそうになく、直登が一番安全そう。さらに奥にも滝がある場合、大高巻きかもしれない。
本日の核心部。

ここはトップで途中まで行くものの、長いトラロープが出ており、クライミングは登れるが、後続はどうするよ?という箇所だ。

振り子トラバースのようになる1か所の固定の、フィックスロープでは、一人は通れても、残りのメンバーは、そのロープが前に出てしまっては通れない。

ロープを連結して後続が手繰れるようにするか、

2点のフィックスにしてトラバースを作るかしないと、安全に通過できない。

結局ベテランに先行してもらったら、なんと支点はハーケンだった・・・

やっぱり私の手におえない箇所だった。

しかし、ちゃんとハンマーを持っていたが、セカンドで行ったので、回収担当はできなかった。

最後尾で行くべきだったと反省中だ。

ここはしょっぱいクライミングだったとベテランもびっくりしていた。

そんな難しい箇所が出る沢の要には書いていないのだ。

下部が6mの直瀑になっている10m滝。
 あとはずっと癒し系になり、こんな感じで、楽しい滑が続く。




 葉っぱがみずみずしく美しかった。

トップで歩くと、なぜか後続で歩くより、楽で、後続だとなぜか頑張ることになる。

たぶん、スピードは変わらないと思う。

どうしてなのか不思議。

だから、今回はいっぱい写真が取れた。

後続も最初の人が登るのを待つから、待っている時間はあるけど、自分の登る版が来る前に、写真を撮る気にはなれないのかもしれない。

山は一番前を歩くのが一番楽しいような気がする。


 これはツメの左股に入ったあたりかな?
 下山での曲沢二股。

下りの滝川右岸山道は、一か所分岐が分かりづらく、大きな丸太が転がって道をふさいでいる方は、丸太の当たりで、踏み跡が消える。

その手前に尾根を下る分岐があり、下ると吊り橋がある。

吊り橋を渡れば、すぐかと思いきや、少々の登りで、車道までが長く感じさせられる。

車道から、徒歩30分だが、車を一台デポしてくれていたので、その分が5分で済み、ホッとする。

この下山の川叉までの山道は、迷いやすい。

あとでGPS軌跡を見たが、それでも分岐がはっきりはしなかった。

ヤマレコで、GPSのログを掲載したが、一体分岐はどこなのか?良く分からない。

ただ、金山沢左股のツメで、1520で左股に入るポイントを見落としたのは、明瞭に分かる。

予習でも見落としたポイントだった。