5/05/2016

青笹尾根 復習



 ■ 青笹尾根

今日は夫と青笹尾根へ♪

青笹尾根はナメラ沢の下降路として知られている。

去年は3回も通った。

初回のナメラ沢からの下降
2回目の峠沢からの下降。
3回目の大荒川谷の下降

登りで使ったことがない。ので、今回初めて登りで使う・・・。

青笹尾根は、西破風山(2317.7m)に突き上げる尾根だが、末端が4叉に別れていて、一番顕著なラインは、鶏冠大橋の途中からスタートしている。





















橋の途中の石段でスタート。

尾根は3分の1ほどが防火帯になっているので、下から見ても良く尾根が分かる。バリカンでかられたみたいになっているからだ。

ここは、わらび畑になっているので、に来よう♪と思っていた。

防火林の片側はカラマツの植林、反対側はダケカンバの森になっている。




 でも、登り出してみると、あの盛大だったわらび畑はどこへ?という感じ・・・

だいぶ標高をあげないと出てこなかったわらび・・・

でも、出てきだしたら、そこかしこがわらびだらけ。




カラマツの植林の下には、が咲いていた。

ここの防火林はとても雰囲気が良い。開けた部分へ枝を伸ばしたダケカンバの枝が、低く垂れさがって、まるで外国の牧草地のような感じ。

それに開けていて雪があれば、スキーができそうな感じ。

帰りに蕨を取るが、私一人しか食べそうにないので控えめに採取。

 大荒川谷の下りで、時間が切れてしまい、地図読みする前にブラックアウトしてしまった・・・

その時、コンパスでストレートウォークして、この防火帯の上部の末端にたどり着いたときは、ホッとした。



この辺りは、ふきの葉のような形の葉の植物がいっぱいあった。

食べれるのだろうか?

それとも、鹿も食べない毒草なのだろうか?

 あのブラックアウトの夜、この三角点を見つけたときのうれしかったこと!

今では良き思い出だが、あのときはホントにマジヤバいと思った。

もうワンビバークかな・・・と。

地図読みの山でブラックアウトすると、即ピンチ。

実感した。

あの時の現場検証、というのも今回の一つの目的だ。

検証の結果、ブラックアウトした地点から、ルート復帰した地点までは徒歩3分程度だった。

3分のところを、ブラックアウトでリンデワンデリングして、1時間半、さまよったことになる(笑)。
 ギンリョウソウ。

このひとつしか見なかった。

下はスミレのシーズンで、スミレだらけ。

スミレも種類が多いが、そう多品種ではなかった。
 次の三角点。

登りだし、ここは境界線マークも豊富で、なおかつピンクテープもうざいほど整備されているのを知っており、私は4回目の尾根なので、読図は夫に任せて行った。

・・・ら、山なのに面白くない(汗)。

登るだけだしなーと今回は、ペットボトルの水2リットルに、サーモスのお湯1リットルと豊富に水を持ってあがったが、ザックが軽くてトレーニングにもならない(汗)。

しかも、夫が歩くのが早くて追いつけない。

夫は下りでお疲れになったようで、車では眠いというし、帰ったら早々にベッドに入ってしまったが、「やっぱり眠くないみたい」と言って出てきてしまった。

やっぱり登り4時間程度の尾根では、夫にとっても、簡単すぎるのでは?

彼の思い込みが山を大変だ・・・と思わせているのではないかと思ったりする・・・

詳しく聞くと膝が痛いそうで、大腿四頭筋が弱っているサイン・・・

やっぱり運動不足みたいだ。

 地図にはない三角点。

これが出てきたら、いよいよ終盤。


 尾根は広くなったり、狭くなったり、を繰り返しながら、屈曲して山頂へ続く。

ここは、縞枯れ現象に似た、しらびその倒木エリア。

歩きづらい。

今日は、朝方風が強かったが、山に入ると木々が風を遮ってくれた。

振り返ると富士山がご立派。

風が強い日は、空が澄んでいる。
 岩塊斜面が出てきたら、もう山頂は近い。

前にここを降りたとき、下降点が分からなかったのに、ここへ出て、しかも、この岩塊斜面から抜け出す場所も不明だったので、適当に降りたら、すっごく楽しかった。

今日は、登りなので、どこを歩くかも、明瞭で、テープに導かれての山。

タノシクナイ・・・(汗)。

でも、この石たち、用心しないと動きます。

雪の時にここにきて、穴にハマったら大変だろうなぁ。

今日は、岩の上はぽかぽか温かい。

今日は本当に良い登山日和だ。

一般ルートと違って踏まれていない尾根の地面はとても柔らかく、障害物が多い以外はとても歩きやすい。
 青笹尾根全貌。

これを下から登ってきたんですよ~

人間も、結構やるじゃないですかね?

いや~自分が登ってきた尾根を見るのは、気分がいいものですな!


 ピンクテープに導かれ、あっけなく、縦走路に出てしまう。

ピンクテープがなければ、もっと面白い山ができるのに・・・。

ランチのコンビニおにぎりは、11時の休憩で消費してしまったので、山頂では、昨日の夜焼いたオートミールクッキーを食べる。

12:06 山頂。 

半までぶらぶらしようとするが、山頂にはでっかいハエがいて、早々に退散し、岩塊斜面の岩の上で休憩にする。

山頂は思い出深い。

大荒川谷の遡行の後、一本詰めを間違えて、激藪漕ぎとなってしまい、標高100mを上がるのに1時間もかかったせいで、ピークアウトは16時だった(汗)。

つまりこの場所に16時。本気で、西破風山避難小屋にもう一泊かと思った。

でも、リーダーが、2時間半の尾根というので、下り始めたが・・・。

私自身は、2時間半の尾根とは思えなかった・・・なにしろ、登りでも、4-5時間の尾根と思っていたから・・・

案の定、18:30でブラックアウトし、その後1時間半ほど山中をさまよい、再度ルートを発見した時は、20時だった・・・下山は21時。 

■ 靴

めったにはかなくなってしまった軽登山靴。アルパインをスタートすると使わなくなるものの一つのような気がする。

岩へ行くときはアプローチシューズだし・・・、沢の下山は地下足袋だし・・・、本チャンへ行くときもアプローチシューズだったりして、軽登山靴の出番がだいぶ減ってしまった。

縦走の時はとてもお世話になるのに。

一回ソールを交換しているが、アッパーも破れてきているので、この靴は今回でお終いだろう。

良く遊んだなぁ。また買い替えるとしても、これを買う気でいるが・・・

出番的には、ファイブテンのキャンプ4のほうが多い。

でも足首が固定されている靴は安心感がある。


下降点
 さて、ここが4回目にして、今回初めて発見した、正規の?(笑)下降点だ。

一度登りに使わないと、絶対に発見できない、じみーで、何も目印がないと思える下降点。

西破風山ピークは東西に長いピークだが、その東の端からスタートする。

どこから入っても、岩塊斜面にたどり着けば、OK。

でも、初回は、岩塊斜面の出口がわからなかったんだったっけなー。

どこを歩いても、読図しながら歩けばOK!
 夫とまったり休憩。

絶対誰も来ない今日の青笹尾根。

なんで、こんないいところなのに、誰も登らないんだろう?

でも、岩の上はこの時期が一番最後だな~。

これ以上季節が進んで暑いと、やってられないだろう。

青笹尾根の登山適期は4,5月だな~。

石楠花も、もう葉を広げていたので、石楠花系の藪尾根も、今の時期でお終いだろうと思う。

藪山は夏は暑い。夏は沢をしましょう。

でも、沢も尾根を下らないといけないんだけど。

後は下るだけだが、12:30出発で、下山は16:00だった。登り4h、下り3.5hの尾根。

大抵の尾根は登りの半分で下れるものだが、青笹尾根はそうもいかない。

つまり、登りのほうが簡単。下りも結構時間が必要。

なのは、尾根が屈曲するので、ルートファインディングが必要だから。
まだ笹が青くない青笹尾根

広いところは迷いやすい 鹿道多数

下ればナメラ沢

この写真はめったにないでしょう 東端の尾根の末端 

徒渉して終わり
帰りは、登った尾根とは二つ隣の尾根を降りて、駐車場へ直帰する。

前にも、似たようなことをしたが、その隣を今回下りた。

夫が下りの尾根の歩きで、及び腰に。

彼は未知を楽しいとは思わないタイプかもしれない。

読図は得意で現在地の特定など、いつも的確なのになぁ。

急な尾根にビビりが入っていて、それもあって、だいぶ時間がかかった。

まぁ慣れもある。沢をしていると急な尾根の下りには慣れる。

立木を握りながら降りて、末端に来たらルンゼに避ける。

今回も、地図には崖マークがあったがうまいこと避けて、沢に降りれた。

後は徒渉だが、徒渉点を見つけるのにしばらくかかった。

でも、浅いところで靴を脱いで渡り、すぐ上に駐車場。

帰りは鶏冠大橋を歩かずに済んだ♪