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10/16/2015

ペミカンの作り方

■ ペミカン

ペミカンの作り方を指南できるほど、ペミカン作りのベテランではないのだが、とりあえず、ペミカンづくりの行程をUPしておく。

ペミカンの基本は、肉、ジャガイモ、人参、玉ねぎ。全部をラードで炒める。

すべては、この応用系だ。

豚汁の場合、ジャガイモ → ごぼう 牛肉 → 豚肉。

今回は、お肉は3分の2をミンチ、残り1を豚コマ。歯触りを愉しむため。

1)材料を揃える

  豚汁の場合

 ペミカンの部
  ・豚肉 (一人70~100g)
  ・ごぼう  1本
  ・にんじん 3本
  ・たまねぎ 1個

  ・ラード
  ・塩

 ドライフーズの部
  ・干しシイタケ 1P
  ・切り干し大根 1P
  ・薄あげ

 調味料
  ・味噌
  ・出し (あれば)
  ・七味
  
材料は全部出す





■ 炒める → 冷凍する

いろいろ研究したが、こってりとラードで固める必要は、初日のペミカンの場合、あまりないかもしれない。

ラードが多ければ多いほど、保存性が高まり、肺カロリー化するが、初日消費の場合は、うっすらと油でコーティングされている、ということが保存性を高めるのに重要な点だと思われる。

野菜が炒めてあれば、現地では温める程度で食べられると言うことで、ガスの節約になる。

≪ペミカンのメリット≫

・調理の手間を省ける
・ゴミが出ない
・ガス節約
・保存性

さて、早速つくろう!

1)材料を切る

当然だが小さければ小さいほど、短時間で炒められる。が、今回はしっかりした歯ごたえで食べた感じを味わいたいので大きめ。

2)材料はすべて出して揃える

これはどんな料理の際も重要。

3)火の通りにくい野菜はあらかじめチンする

人参とごぼうに火が通るのが大事。

肉はしっかり目に火を通す。

4)全部を合わせて、粗熱を取り、ジップロックへ入れて、冷凍庫へ!

要するに全部がしっかり炒められていれば良い。 今回は、野菜と肉は別々に炒め、あとでボールで合わせる。ラードは5cmくらいしか使っていない。

肉には、うっすら塩味が付いていた方がおいしいと思われる。

 10人前は多いな~と思ったら・・・

ジップロックの大二つで入った。

あとは平らにならして冷凍庫へ。



 とりあえず、少し入れておく。
 味噌は、自家製のが切れているので、やまごみそ。

別で持って行く。味は調整できる方が楽。


とりあえず試食 椀に味噌を加え、湯を足す

今日のランチは昨日の残り物

椀に具を入れ、味噌を継ぎ足し、そこへ湯を注ぐ。普通においしいです。



ジップロックを切らしていたので、買に出た。図書館のところで今年もカリンをゲットした♪

10/14/2015

ユマーリング練習

■ ユマール

今日は天気がよく、シュラフもすぐに乾きそうだ。週末を振り返る。

連休は、前半、雨が降り、ガッカリだった。しかし、体調も優れなかったため、行けてもあまり良くなかっただろうと思うことで、溜飲が下がった。楽しみにしていた米子沢が体調不良で行けなかったからだ。しかし、悪いコンディションで無理しての遠征は良くないと、自分を慰めている。

その償いと言うべきか、秋の小川山クライミングは、なんとも快晴に恵まれた。ただ快晴の分、冬型が入ったので寒く、シュラフは厳冬期用でちょうどよく眠れたほど。

秋の紅葉がきれいだった。


今回は、春とは違い、岩場も空いていて、ユマール練習に最適(笑)。

小川山のクライミングは、フリーの特色が強すぎ、一般登山ではそこまでの技術はいらない。それでも難度の高い場所を登ることで、少しずつでもクライミング力がアップするのは実感するところだ。

クライミングはとても楽しいし、クライミング力は上げる予定でいないといけない。焦ってもあまり良いことはなさそうだ。

■5.7のオンサイト

今回は、全く初めての課題で、5.7の眺めの課題をオンサイトした。5.7は前にもリードしているが、初見ではなく、一度トップロープで登ってからのリードなので、これはこれでめでたい達成だ。小さい達成ではあるが、皆、千里の道も一歩から、だ。

■ ユマーリング練習

ユマーリングはビッグウォールの技だが、沢でも登れない滝が出てきたときに後続がスピーディに登るのに有効だ。

■ユマール使用法

ユマールには、右と左がある。

右が青で上、左が黄色で下。

基本はプルージック登攀と同じ。

右 = 腰から荷重 ハーネスに固定
左 = 足で荷重 アブミに固定

したがって、連結するスリングの距離を自分用に調整しておく必要がある。

■ 中間支点の通過

中間支点を通過する場合、上になっている右のユマールを解除し、ランニングより上に掛け変えてから、さらにそのユマールに乗り、安定してから、支点を回収する。

この写真のように、

右ユマールと左ユマールで支点をはさむ

ということだ。

支点は、岩側を外してから、ロープ側を外すのが基本であることは言うまでもない。

中間支点のギアを落としてしまったら、もう登れないからだ。

■ ユマール購入時の注意

効き手がどちらかにも因るが、上になる右のユマールは、架け替えが多く発生するので、ロック解除機構が手のサイズにあっている必要がある。

一般には、ペツルの製品がもっとも良いとされているが、各社ユマールは販売している。機構もタイブロックとロープクランプを組み合わせたもので、単純で、機構の差による品質差はあまりないと思われるので(溝が深い、浅いなどのデザイン差はあるであろう)、むしろ手に合っており、解除にスピードがかからないのが良いと思われた。

・ユマールはペツル製がもっとも普及している
・右手に特に合っているのが大事
・登り方は、プルージック登攀(宙吊り脱出)と同じ





10/08/2015

ロープワークを教える日

■沢が大好きな入会希望者

昨日は、沢がしたいです!と入会希望で来てくれた人へロープワークを教える約束になっていた。

初心者にロープワークを教えるときはできるだけ現実味がある環境がほしい。

うーん…と考えた末、ICIで待ち合わせし、近所の公園へ。公園には、ラッキーなことに子供を連れたママさんたちは誰もおらず、遠くのベンチに一人おじいさんが座っているだけだった。

さっそく、適当な立木エリアを見つけ、そこをリードしてもらう・・・

「ここは平坦だけれども、すごく急で立木でやっと支点が取れる、と思ってね」
「じゃ、この先、いくつ支点がある?」

 「5つ」

「じゃ、ギアはいくついる?」

 「あ!そうか!」(ごそごそ)

「私はここでビレイしているとするね、じゃ1ピン目取って。さ、リードしていいよ」
二重でタイオフされている例
これは中間支点ではない。
中間支点には環付ビナは使わない

この方法にしたのは、私自身が講習会で先生について教わった時、どうすればいいのかを分かるようになったのは、簡単ではあってもリードをしてみること、だったからだ。

彼女は、アルパイン指向の人だったので、最初は普通にスリングが付いている、ぬんちゃくじゃなくて、アルパインぬんちゃくのセットを購入しようとしていたくらいだ。だからスリングは一杯持っているのだが、ラッキングが悪いので、すぐに取り出せない・・・。あたふた、あたふた。

最初に立木に1ピン目を取と、タイオフに安全環付カラビナを掛けている。普通は中間支点には安環付は使わないのだが、あとで話をすることにして、5本支点を作り、最後のアンカー作りまでやってもらう。
これをしようと思ったのは、

 ・登り出す前ににギアを確認する、ということと、
 ・歩ける所でこんなに大変なのに、怖いところを登っていたら、もっと大変だろうということ、

を分かってもらいたかったからだ。

■ 経験とは何か?

アンカーにきた。

「あ!安全環付が足りない!」

「そうね。ということは?」

「さっき、あそこで使わないでおけば良かった!」

「うん、そういうこと。よく”経験”って言うけれど、”経験”の中身はつまりこういうことなの。」

まずは、恥ずかしい失敗は、”しても問題ないところ”で、いっぱいしておくのが重要だ。

その後、ロープを付けてリードし、セカンドの確保支点を作ってもらった。まだセカンドの確保支点やコールは分かっていないようだった。

前回は、リード・フォローと懸垂下降まで教えたから、セカンドの確保も教えてはいるハズだが、記憶にないらしいのは、やっぱり、前回はアップアップだったのだろう・・・。

私もセカンドの支点作成は、山に登っていてもやらないせいで忘れがちだった。確実に自信がつくのに1年くらいはかかった。だから、2回目で何も知らないのと同じ状態なのは、不思議なことではない。

■ どこまで言うか

私が悩むのは、どこまで細かいことを言うか。

この時は支点につけるタイオフで、ロープが屈曲しないよう、スリングの長さまでを計算して、スリングを選んで欲しかったが、そこは、タイオフするってことを思い出すだけで一杯な人には余分な情報かもしれないと思い、黙っておいた。

彼女は質問がとても多い。素晴らしいことだ。 でも、質問に全部答えていると、実践ができないで、全部話すだけで終わってしまいそうだ。それに一度に一杯おしえても覚えられないだろう。

スタカットのように、覚えることが多いときは、自分で体系立てて覚える気にならないと、本一冊全部口頭で教えられても、すべて流れていくだけで、覚えられない。

■ 宙吊り脱出

その後、本番の宙吊りの脱出。 これは、みなが楽しむところ。二つのプルージックを作って、腰と足に交互に体重を掛けて、ロープを攀じ登る。

これには公園の東屋を使った。 高さは2mくらいだが、怖くないのでこれで良い。

最初は2本束ねたロープを、スリングのプルージックで登ってもらう。

2度目は1本の回収可能なフィックスロープにし、ロープクランプ、簡易アセンダーを足の側につけて、登ってもらう。(本当は腰のほうが良いのだが、腰にすると降りるのに苦労するから)

■ ビレイヤーの自己脱出

これはリアルにどうしよう!!と焦ってもらうシーンだ。

これには2シチュエーション使った。東屋の柱で、ビレイヤーのセルフを取ってもらい、アンカーを作って、クライマー役の私が出発。 1ピン目を取り、墜落役。ロープにテンションがかかる。

そのテンションがかかった状態では、ビレイヤーは必死にビレイしている。ビレイしている制動手は手を離すことができない。さて、どうする?

頑張って、制動手を握ったまま、フリクションノットをテンションしているロープに作ろうとする彼女。

エライ!ちゃんとフリクションノットでテンション移動が必要だと分かっている。

でもとってもやりにくい。そこで、確保器を仮固定して、両手を手放しできるようにすることを教える。

私も講習会でやったが、こういうのって、ちょっとした具合でうまくいかないものだ。最初はミュールノットでやってみたが、ロープが細く出やすいので、結局、ぐるぐる巻き作戦に。

山岳総合センターの先生の時は、仮固定は、「なんでもいい」と言われ、あまりに初心者過ぎて「?」となった結びだった。 そもそも、エイトノットも初めて聞きました、って状態だったからなぁ~。

本結びもオーバーハンドノットも初めて聞く人に、なんでもいいと言われても、何でもいいって意味が良く分からなかったワタシだった・・・

つまり、”なんでもいい”は、仮固定なので、しばらくの時間止れば、名前があるちゃんとした結びでなくてもいいって意味です。

さて、フリクションノットを作って、テンション移動するときには、恐る恐る。テンション移動では、ぶら下がっている人は、かならず少し落ちる。

上手くテンション移動できたが、テンションがかかるアンカーが、ビレイヤーの彼女のセルフが取れているアンカーと同じ点で、スリングの輪が両方に引っ張られていたので、ビレイヤーがセルフを外したら、また少し落ちる。

ちょっと具合が悪いですね~ということで、次はジャングルジムへ移動し、アンカーとビレイヤーのセルフは別に採ってもらって、同じことをする。

2度もやったのは、この技術が必要になる可能性が一番高いからだ。

彼女は自分の娘さんと登りたいと言う希望があるので、娘さんや、連れて行ってくれる誰かと行くことになった場合、大抵は初心者はセカンド。

つまり、自分が墜落するより、リードの人が墜落して、それをどうにかしないといけないという立場に立つ可能性のほうが自分がリードする可能性より大きい。

だからセカンドの確保を覚えるより先に、ビレイヤーの自己脱出が確実になってもらうほうが、彼女には役立つ可能性は大きいはずだ。

■ 3分の1

次は3分の一システム。 最初にフィックスを彼女に作ってもらう。上手にクローブヒッチの固定をしていて、驚いた。普通の人は固定する方法を知らない。

フィックスを作ってから、3分の一を教える。フリクションノットとロープクランプバージョンで、やってもらった。

これはこんなに簡単なの~と驚いていた。もっと複雑なシステムをご所望だった(^^;)が、わたしが実用性がないと思って却下。3分の1が分かっていれば、同じ仕組みを増やすだけなので、自分でできるようにすぐなるからだ。

ケーブルシステムとか、レスキューで人気があるけれど、実際山で使うんだろうか?3分の1は、やって覚えておけば、タープやツエルトを張る時に役立つんだな(笑)。

山小屋でバイトしていたときは、洗濯紐を貼るのに役立ちました(笑)。

■ 懸垂

最後は、懸垂のおさらい。確保器のセットは良いようだった。

カラビナでの懸垂を教えて、肩がらみと腕での懸垂も教える。ギアがない時用。でも、予備知識にとどめた。というのは、上等の化繊の山ウエアを着ていたから。

ロープバーン・・・私はなんと、センターの講習でやったことがあるのだが、ホントに摩擦ってちょっとしたことですごく焼けるのだ。腕にみみずばれのようなロープバーンを作ったことがあった。

スタンディングアックスビレイの時もたしか安物ウエアを着て行った・・・

ロープ径が違う場合の連結法を教える。確保器を使ってもねじれが発生して嫌だというので、ねじれが発生しないセットを教えた。これは師匠が教えてくれたもの。

私はあまり使わないセット。カラビナが一個余分にいるから。

■ お買い物&ジム

その後、ICIへ立ち寄り、ギアを買う。PAS、エイトカン、プルージックコード、ロープクランプが必要なものだったが、PASとロープクランプは、売っていなかった。

ジムは2時からなので、ちょうど良いというので、ジムへ行き、リード壁へ取り組む。

「ここの5.9が登れるようになったら、小瀬の使用者許諾証が取れるよ」

私も最初に目指したのは、これ。目標を与えるというのは大事だ。アルパインの人だったら、でも、目標は大体同じになる。

クライミング練習したければ、人工壁は雨の日や、山に行けない日に使いたいので、使用許可証は、必ず欲しい。使用許可証を取るには、5.9がリードでき、上でトップロープの結び替えができないといけない。

彼女は娘さんがいるので二人いれば、どちらかが5.9を登れるようになって、許可証を取ればよい。

ジムへ行ったのはどうすれば、そうできるようになるか、を感じてもらうため。ジムでのリードは娘さんと経験があるようだったけれど、ビレイはあと少し経験が増えると安心だな、という感じだった。

ちょうどジムのオーナーさんがいて、お客さんも少なくて空いていたので、良かった。

■ まとめ

これで本日の研修は終了。

公園
・リードフォロー おさらい
・セカンドの確保 セカンドの確保のロック解除
・宙吊り脱出
・ビレイヤーの自己脱出
・3分の1
・懸垂おさらい

ジム
 ・彼女は5.8を擬似リード その他はトップロープ (4本)
 ・私は、5.8をリード、5.10bをトップロープ (6本)

ギア
 ・PAS
 ・エイト環
 ・簡易アセンダー
 ・プルージックコード

ロープワークは、10時からやって、14時。 このくらいかかるだろうなぁと思う。

山岳会で新人さんに向けてやるべきは、公園でのこうした練習会だと思う・・・放課後の練習みたいなものだ。

このたった一回の支出?を惜しんでいるために、いつまでたってもロープワークを覚えない人が多い。

いきなり岩へ連れて行く。すると、岩登りというものは、トップロープのことだと思い込んでしまうのだ。

昨日はよく晴れて、素晴らしい陽気だったので、十二ヶ岳の岩場や、三つ峠で同じことをやれば良かったかなぁ~と思う。

が、やっぱり公園で良かったと思う。

いきなり岩へ行きたいのは先輩側のエゴイズムだと思う。だって、岩と言うシチュエーションになった途端に、それがどんなに易しくても、血圧が上がるのが普通の山しか知らない初心者だからだ。

落ち着いてロープワークに専念できる環境で教えていないことが、テンパっている状況で、すぐ出てこないからって、怒ったって仕方ないと思う。

先輩にはツマラナクても、初めて教わる人には、何もかもが新鮮なはずだ。その一回の手間をおしんだがために、何年たっても、万年フォローしかしていないのに、それで自分はイケてる、カッコいい奴だな~とか、思ってしまう・・・。ギアをラックにぶらぶらぶら下げているだけで、そのギアつかっているの、見たことないのに。

そんな人を作らないためには、最初に、ちゃんと教えるべきことを教えてから、連れて行くべきだというのが私の意見だ。それは失敗例を根拠にした意見だ。

山岳総合センターでは、ビレイができないと岩には連れて行けない、と誰もが分かっていた。ビレイも出来ないのに、高度な山に連れて行ってはいけない

岩に行くなら、最低限

 ・ビレイ
 ・ビレイヤーの自己脱出

はできないと困ると教え、相手が分かった、行きたいから教えてください、という気持ちになってから、というのが正しい順序であるべきだ。

ぬんちゃくを買うなど、その後でいいことだ。リードもしないのにぬんちゃくがあっても使わない。

こちらは一回目の記録。




9/05/2015

私の山のふりかえり

今日は、自分の山の歴史を振り返る。

■ 初期: 厳冬期の八ヶ岳

始まりは5年前の9月だった。私たち夫婦は、夫の転勤で山梨へ来た。

試しに参加した、ストローハットという、近所の山道具屋がやっていた登山ツアーに参加したのがきっかけだった。場所は八ヶ岳の西岳。標高差1000、往復7時間の山だ。

我が家は甲府に来た頃は車が一台しかなかったので、私は道路も分からず、登山はまったくガイドブックの一冊も持ったことがなく、したがって、どこへ向かっているのか?も、西岳が八ヶ岳の一部であるということも知らずに参加した。

10月、黄金色に輝くカラマツの紅葉が美しかった。

スタートしたのが10月だったので、冬山はお休み。ゼロシーズン目だ。夏山一シーズン目の翌年、ゴールデンウィークに、夫と八ヶ岳に出かけた。ニュウだ。北八つと本沢温泉からの硫黄岳を歩いた。

その後、夫と茅ヶ岳や瑞牆山に行き、夏の低山に辟易。低山趣味はないと分かった。かといって、混雑したアルプスは行く気になれなかったため、夏の山はお休み。11月は西穂独評。雪を抱いた姿は神々しく美しかった。

その後、冬山1シーズン目、本格的に冬山にデビューした。北八ヶ岳に通い、小屋泊に慣れると、南八つの権現岳に通った。権現はなかなか登れず、前三つ止まりで、最初のうちはピッケルも持っていなかった。だから、三ツ頭に到達した時は感動した。権現は標高差1500の山。

冬山2シーズン目、これ以上は、6本爪アイゼンとストックで行ける場所は行き尽くしてしまい、どうしても本格的なアイゼンとピッケルが必要になる山に行きたい、ということになった。

この時点で冬の天狗岳には3回すでに登っていた。

終にピッケルを購入。使用法を知らない道具はタダの重しだ。誰かにピッケルの使用法を学ばなくてはならない。そこでガイドの三上さんを紹介されたわけだった。

この出会いが本格的な岳人との最初の出会いだ。

三上ガイドと冬天狗へ行ったが、その時点で私達夫婦にとっては、4回目だった。ピッケルの使用法と緊急時の雪洞シェルター、ホワイトアウト時のナビゲーションを教わった。

その後、三上ガイドが「どこに行きたいの?」と聞くので、「川俣尾根」と答えた。

川俣尾根、と聞いた三上ガイドは驚愕した。が、作ってくれた山行が「ツルネ東稜~権現~川俣尾根」だ。この山行は、私の労働と交換で成立した。ガイド料は払っていない。素晴らしい山行だった。

当時、私は古い岳人の特集記事を基に、自分たちの登山計画を立てていた。それはこうだ。まずGWの八ヶ岳で足慣らしをする。次に夏の雪渓がある山に行く。冬の低山。八ヶ岳の天狗岳。北横岳や縞枯山、硫黄岳。美ヶ原や霧ヶ峰。そこから、ステップアップして、赤岳。権現。冬の鳳凰三山。さらには谷川岳、白毛門。八ヶ岳に近いのが山梨に住むことの強みだと思った。

その仕上げとしては、八ヶ岳の冬季の全山縦走を考えていた。この計画は、残念なことに、ここ数年、講習会や、山岳会などの他人を巻き込む活動を優先したため、棚上げになっている。

さて、八ヶ岳の全山縦走が目標だと三上ガイドに話すと、それは「アルパイン志向」と呼ぶのだと教えてくれた。したがって、私たち夫婦、特に私は、登山の初心者のころからアルパイン志向だったことになる。

冬山3シーズン目の冬、冬山は終にお正月の鳳凰三山(薬師小屋泊)まで漕ぎつけた。7時間のロングルートだ。ノートレースの尾根を歩き、自分たちだけのステップを刻む、美しい山だった。

冬天狗に一緒に行った人たちは、5、6万円程度のガイド料を払って、赤岳横岳の縦走をしていたが、私たちは、技術度を上げ、その保険にガイドを雇うのではなく、体力がいるルートをこなす、ということを先に選んだ。当時から、人で混雑する赤岳は好きになれなかった。

その年は、沢登りのツアーに参加し、奥多摩の海沢に行った。また、冬の氷雪技術を上げ、ガイドレス登山を続けるための技術的保険として、アイスクライミングを取り入れることとして、体験クライミングに参加した。

ガイドレスで行く”、それが私たちの価値観だった。しかし、三上ガイドはそのための心強い応援者だった。今でも感謝しているし、本の貸し借りやギアの貸し借りを通じて交友は細いが続いている。

ただ厳冬期の鳳凰三山に自力登山ができる以上、これ以上の山に行くとなると、単独や個人山行では危険が大きすぎる。技術が必要だ。

■ 脱・一般道: 明神岳主稜への長い道

そのため、登山学校を模索した。山岳会は登山学校ではないので、最初から考慮になく、私はあくまでも、講習、教わることを目的にしていた。

自分で行く山しか考えていなかったからだ。

当初は岩崎元朗さんが主宰する、無名山塾に入会予定だった。厳冬期のタカマタギに行き、八ヶ岳と全く違う雪に驚いた。講師の方の山の技術、見る目、経験に感服した。今でもこの出会いを信じ、この時の講師の方に山を教わることができれば、どれだけよかっただろうと思っている。今となっては叶わぬ夢になってしまった。

当時、たまたま見かけた、長野県山岳総合センターのリーダー講習に応募したら、合格してしまった。過去3年間にものすごい勢いで冬山に行っていたからだろう。

この講習は無名山塾を私塾とすれば、公立学校ということができる。費用が安く、講習生は全国から募集で、約30人、女性は5人(だったが、すぐに3人に減ってしまった)。1年間の講習で、スタートは4月。登山4年目の夏だ。

リーダー講習は、知らなかったが、イマドキの山岳会がリーダー育成出来なくなっている事情を補足する講習だった。センターには様々な講習があり、”リーダー”というのは、単発で募集される”一般”との対比くらいの認識でいた。1年の講習だからだろう・・・と。実際は リーダーとはリードする人のことで、トップを登る気がない人はお呼びではない。

当時は山の世界については無知で何も知らない。しかし、講師たちが目指していたのは、”前穂北尾根が登れるリーダークラスの育成”だった。卒業後の講習生は、講師が所属する山岳会に吸収されていくのだった。

さて何をやったのか?

初日は、エイトノット、マスト結び、半マストからスタートし、実地は雪上訓練。扇沢の雪渓を17kg~20kgを担いで上がり、テント泊し、滑落停止訓練し、初めての懸垂下降は、雪上。初めての確保も雪上だった。その次はツエルト泊。

危急時対策と題する講習は、七倉沢で、ハーケンで中間支点を取りながらのフィックスロープ作成、徒渉でのフィックスロープの作成、岩場での懸垂下降、救助、搬送、など。この時も沢泊。当時は、クライミングシステムをまったく知らず、知っていること前提で講習は進むため、面食らった。

ただ”山をするとはどんなことか?”については、良く分かっている方のようだった。

クラスメートの誰も、『日本登山大系』を知らないことに驚いた。

夏山は、講習がないので、講習会費用をねん出するため、小屋バイトに行き、それで4年目は慌ただしく、過ぎて行った。帰りに、ついでで、後立を縦走。4泊5日。

講習会の場合、仲間関係は一時的なものだ。一方、山に必要なのは、息の長い関係だった。

12月、仲間を求め、山岳会を模索した。ガイドをしている人を通じ、岳連に尋ね、山梨県下の活動があると思われる、6つの会を検討した。そのうち1つは紹介が必要でやめた。5件にメールを出し、返答が来たのは3つだけだった。それらの例会にもそれぞれ参加した。

このころ、岩場で偶然出会った、老練なクライマーが師匠となってくれ、様々な助言を安心してもらうことができるようになった。このことについては、心から感謝している。

冬山は、自分たちで行った鳳凰三山から、師匠とともに歩いた、甲斐駒黒戸尾根、阿弥陀中央稜が最高の難度の山となった。

が、これは自分の山とするには、復習登山が必要だった。登山5年目の冬に突入した。3月に山岳会に入会したが、このシーズンは師匠としか歩いていない。アイスで広河原沢左俣へ行った。素晴らしく美しかった。

山岳会には3月に入会した。このことについては後悔している。私は入会の勧誘を受けて、入会したのだが、そうすべきではなかった。

山岳会に入会するときは、その山岳会に、教えたいと心から思っている人がいるときだけにしなくてはならない。

それは指導者という大げさなことではなくても、友達でもよく、またパートナーでもよい。一緒に行く相手が、そもそも最低一人、存在する会を選ばなくては意味がない。山岳会は、はないちもんめと同じことなのだ。それには山が合う必要がある。

私の山は地味だ。派手な山は、混雑しているので最初から敬遠しているのだから。ただ誰もが行く山は、一つの目安を得るためには知ってはおく必要があると思っている。文三郎尾根と言われて分からなければ、冬山のリスクの話ができない。

3月、ツルネ東稜は、「川俣尾根から権現登頂」という山として結実した。しかし、この山行は、肝心のプレゼントした相手(山岳会の人たち)には価値や意味を理解されなかった、という残念な山行として終わった。この山行には、私はこういう山に価値を見出します、という山の価値観を伝える意味があった。川俣尾根に登山道はない。危険はないがラッセルとルートファインディングが必要な山だからだ。

私はこの時、天狗尾根に行きたい人にすでになっていて、それがかなわないなら、単独がはばかられる、ツルネ東稜~旭岳経由での権現登頂を今度は自分で歩きたいと思っていた。これはザイルを出す山だから、単独では歩けないからだ。しかし、会のレベルに合わせるという目的で、川俣尾根からの登頂になったのだが、それでも12時間の山は大きすぎると苦情を受けた。

この時点での天狗尾根は、努力目標を設定するという目的で行くべき山だった。登山で山を大きくしていく・・・10から12の山へステップアップするには、15の山を経験しないといけない。そうすると、自分の行ける山は10から12へ大きくなる。例えば、私は前穂北尾根を経験したが、そのおかげで、おそらく北穂東稜には自分がリードして行くことができる。

登山は夏山4シーズン目に突入した。このころ、クライミングシステムの理解については、必死で独学し、マスターした。

役立ったのは、様々な教科書と言われる本と人工壁でのリードクライミングだった。まず目指したのは、ビレイ技術の習得だった。技術書や『生と死の分岐点』はむさぼるように読んだ。というか、読んでも読んでも、行間がある気がしたのだ。ビレイはスポーツクライミングで習得した。外岩で墜落した人を停止した経験がすでにある。

結局、文部省の登山研究所が出している確保理論を読むまでは、クライミングシステムを理解したと思えず、自信がつかなかった。リーダー講習から1年、クライミングシステムを理解するのに、結局、丸一年かかったことになる。

登山4回目の夏は、ひと夏をクラミングだけに捧げた。必要な投資、経費と思っていた。週に2回夜人工壁でクライミングし、土日は岩という生活だった。

行きたい山には行けず、講習会とクライミング、会山行で、義務やノルマを消化する日々だった。この年はフラストレーションを貯めた年だった。

秋に山岳会の先輩たちが北穂池・前穂北尾根に連れて行ってくれ、これがガス抜きとなった。

私は登山3年目までは冬山以外はほぼ知らず、4年目は講習だったので、基本的に夏山の経験はあまりない。

観光地化し、雑踏化した、夏の一般道を歩く経験が欲しいとは、初心者の当時から思っていなかった。皆がいくところには興味がそそられないのだ。

したがって、夏山といえば、最初からバリエーションしか存在しえなくなるわけだが、それは目指したわけではなく、結果的にそうならざるを得ない、という話だ。

夏山のバリエーションと言えば、本チャンと言われるアルパインルート、もしくは沢登りだ。

アルパインを志す場合、フリークライミングが加わる。フリーはアルパインの基礎を作るもの、と今日ではされてるからだ。

ただフリークライミングの人たちは山をしない人が多い。そこはクライミングを主と据えるか、山を主と据えるか、という問題だ。

クラミングだけをしたい人は、テントを担いでいく、重い荷を担いで、自分の足で山に登る活動には魅力を見出していない。車で乗り付けられるところで、クライミングだけをしたいのだ。ボルダリングも同じだ。したがって、根本的な思想の違いがあり、なかなか相いれない。

しかし、今の時代はフリークライミングなしに夏山の本チャンは存在しない。山好きな人には、クライミングを否定する人が多い。それも分かる。私自身がそうだったからだ。

しかし、アルパインの基礎がフリークライミングであると理解してからは、相いれなくても仕方がないとあきらめ、取り組むようになった。

フリーは、5級ならどの課題でも登れるようになる、つまり5級マスター、デシマルで言うと、11までは頑張りたいと思っている。今のグレードは、外岩リード、5.8.限界グレード5.10a。

夏山はアルパインか沢登りということで、アルパインのためには、都合2年を”自力で行く山”のために、先行投資している。登山5年目にしてやっと、明神岳主稜に行くことができるようになった。ずいぶん、遠回りした。2年分の努力が結実した、ということになる。

夏山のバリエーションルートについては、前穂北尾根以上の困難度は求めていない。私自身の行ける山で行きたい山と言う意味で、落としどころはそのレベルだと実感している。

■ 今後

一方、夏山の充実については、最初から沢を志向している。なぜか?それは、山において尾根は山の一部でしかないからだ。山を全部知ろうと思えば、谷もしらなくては、山の表情の半分を知ったことにしかならない。

沢登りには、山登りのすべてが凝縮されている。尾根だけでなく谷も、山の自然の造形の一部なのだ。尾根に景色がある以上に、沢には生命の息吹がある。すべての生き物は、水がないと生きていけないのだから。

沢登りはあらゆる登山形態の中でも、冬山同様に、危険が大きく、冬山以上に入門者に単独行が開かれていない分野だ。今年は沢登りを頑張りたいと願い、それは実現しつつあり、そのことに関しては感謝の気持ちしか沸き起こらない。

沢に関しては、師匠が去年、モロクボ沢など2か所を歩いてくれた。自力で歩く沢を志向し、ズミ沢、伝丈沢での沢泊、峠沢~青笹尾根などとして結実。初級の歩くだけで登攀要素がない沢については、すでに”自分の力で歩く沢”は実現した。

しかし登山では、10の山に行くには、12の山、15の山に行く経験を積まなくてはならない。

登山をなぜ好きなのか?

登山には、真の自由があるからだ。真の自由とは何か?

自分の実力をよく知り、自分が制御できる範囲でリスクを取り、自分の好きなように歩くことだ。

その人の山のサイズが、その人の人間としての実力そのまま、なのである。登山では、人間の実力がとても分かりやすい。

自分自身の努力で、自分の行動範囲、自由を広げていく、のが、登山という活動ではないだろうか?そのために、応援者として、講習会があり、仲間がおり、指導者が存在する。

自分の自由度が拡大するには、自然に関する深い洞察力が必要となる。結果、山の自由を拡大することと、山について深く知るといういうことは、イコール関係となる。

そこが、山の経験値ということだ。自然に対する知識が深く、理解が大きいほど、山での自由度と安全性は増す。

そういう意味では、私の沢での自由度は非常に小さい。知識も技術も限定されている。自力で行ける沢は、伝丈沢程度だ。

一方、尾根での自由度は、もうすでに自分が願った通りに拡大した。これ以上は求めていない。

冬に目を転じると、雪稜では、これ以上、自由が拡大すること、つまり自力で行ける山が大きくなることについては、命の危険がある。

厳冬期の八ヶ岳でソロテント泊する人が、それ以上大きい山、を求めれば、かならずそこには凍傷や死の危険がある。したがって、雪稜で自由を拡大することはほぼ不可能だ。

一方、冬の垂直志向である、アイスは、ゲレンデとルートをこなしていく、その繰り返しがあるだけだ。2年ほど峰の松目沢と思い続けたが、機会が与えられず、去年、これはジョウゴ沢として結実した。ただし、ノーザイルだ。

・・・というわけで、総合すると、わたしにとっても、多くの岳人が到達したのと同じ結論が待っていた。

山における、自由拡大のフィールドは、おそらく沢にある、ということだ。

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道のあるところだけを登るのが山登りではない。がけにあおうが、密林に出くわそうが、どんなところが出てこようとも、そこを自由自在に歩けてこそ、初めて一人前の山登りということができるのである。

そのためには基礎訓練をしっかりやって、あらゆる技術を身につけておく必要がある。だから我々の学生時代には、ひとつの特技だけを身に着けたスペシャリストになることを避けて、オールラウンドの訓練をやるようにやかましくいったものだ。たとえば岩登り専門の人は、岩ばかりを求めて山を忘れてしまう。

一口に山と言っても、道標があり、登山道がちゃんとついている山もあれば、また炭焼き、樵の通る道を利用できるだけ利用し、最後は道なき道をかき分けて登らなければならない山もたくさんある。

山に登ってもすっきり登れることもあるし、つまずくときもある。いくら前もって資料をたんねんに集めたからといっても、それで百発百中とはいかないところに、いつまでたってもやめられない学問や登山の面白みがある。長年の経験がものをいうということもあるが、これはどこまでも理屈ではないと私は思っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今西錦司

≪まとめ≫

・雪稜
キッカケ: 西岳・西穂独評
スタート: 厳冬期八ヶ岳
 ↓ 
  ・・・ツルネ東稜を経て
 ↓
お正月鳳凰三山
 ↓ 
  ・・・厳冬期甲斐駒黒戸尾根、を経て
 ↓
現在の実力: 厳冬期八ヶ岳単独テント泊




・アルパイン
キッカケ: 北岳単独
スタート: 後立山4泊5日単独テント泊縦走 
 ↓
  ・・・ゲレンデ、小川山通い、および前穂北尾根を経て
 ↓
現在の実力: 明神岳主稜


・沢
・・・講習会(東沢釜の沢)を経て
 ↓
現在の実力: 伝丈沢(沢泊、焚火)、ズミ沢(1級程度の登攀)

・アイス
 ・・・講習会(岩根アイスツリー)
 ↓
 ・・・広河原沢左俣を経て
 ↓
現在の実力: 南沢小滝(ゲレンデ)、ジョウゴ沢(ルート ノーザイル突破)



8/11/2015

遠い未来の山、近い未来の山

■ シングルタスク 

一度に1つ以上のことをするのは苦手だ。というよりも、一度に一つのことしかしない、ということが、何でも成功の鍵だと思っている。

幸い、失業して、あまりしなければならないことの待ち行列を考えるような状態にないが、それでも、ここ数日ほど、明日の山の準備をしながら、半年以上先の山の予定を考える・・・というような、マルチタスクなことになっていた。

いつも、たて込んだら、リストを作る。そして優先順位の高いものから、取りかかり、優先度の低いものは後回しにしてしまう。

優先度を付けるところで判断が入れば、主体性がある、ということだ。先入れ先出しではダメだ。

主体性は幸福度に大きくかかわる。だから、主体性を持つということは、幸福でいることの大きなポイントだと思う。

今回は、決断の必要なことは、少し待っても、良い決断をしたほうが、せいて決断するより良い結果を持つことが多いと判断した。

ということで、半年以上先の旅行について、決断が必要になることは、全部一週間、先に回してしまう決断をした。

それに同行者に”お任せします”以外の選択肢を持ってほしかった。計画する人の邪魔にならないように・・・と思っての発言だと言うことは分かっている。

・・・が、”お任せします”は、民主制ではない。任されても困る。それをしたとたんに、独裁制の”連れて行く行かれる”の関係が発生してしまう・・・。そうなれば、もう山行や旅行は成立しない。

私がやった作業を共有してもらうために作ったサイトがあるので、それを読むだけで何を根拠に旅程を組んでいるか分かる。私も見落としがあるだろうし、一人より二人、二人より三人の目で情報収集した方がより抜けがなく、良い計画が立てられるはずだ。

それに、私は今日は明日の山の心配をしたほうが良い。

■ 山の心配の仕方

山の準備をするとき、いの一番に、地図に取り掛かる。歩くルートを印刷して、尾根と水線を引く。そして、主要な行程に分ける。分岐があれば、分岐まで、などだ。標高差を計算して、尾根ひとつ登るには、何時間かかりそうか、大体の見積もりを作る。

全体の行程で、どれくらいかかりそうかを考えたら、休憩や泊り場を予想する。ともかく、それが自分に歩けるか、どうかを判断しないといけないからだ。

そこまでやると、なんとなく色々と見えてくる。歩けそうか、そうでないか、もわかる。

それから、核心はどこか?と考える。 アドバイスがもらえそうな人にはメールを書く・・・今回は師匠がアドバイスをくれた。

今回は、まさか、人為落石の危険を避けることが核心とは思っていなかった。

その核心部は、行程の二日目で、目的の山はもう済ませた後のオマケだったから、あまり気にも留めていなかった場所だった。

しかし、混雑に関する認識の甘さを指摘され、なるほどな~と思った。自分がコントロールできるリスクではないからだ。

GWに上から人が振ってきて、ヘリに乗った友人がすでにいることを考えると、その指摘は、時流に則った指摘のようだ。

私は山の世界に来て間がないので、実態をあまり知らない。行って見てビックリ、ということがけっこう頻繁にある。

■ 摺合せは重要

同行者には、教えてもらったリスクについては一応知らせておく。ベクトル合わせは重要だ。そういうことにも、配慮は必要だ。そのようなわけで、ちょっとしたやることが増え、気忙しい気分になるわけだ。

私はこのルートについては、私が行きたいと思っていたルートより、易しめだ、というくらいの認識だった。調べると、途中2か所に懸垂がある、ということを昨日ネットでのルート研究で学んだ。

さらに、今日は図書館へ朝から出向き、雑誌のルートガイドを読んで、ルートのイメージを膨らませた。大体、思っていたようなところと同じだった。

夏山は暑いので、いつも核心は水になる・・・今回も何リットルいるのだろう・・と不安だ(笑)。

懸垂が出てくるなら、ルートガイドで事前に何メートルの懸垂なのか分かるのはありがたい。ロープの準備があるからだ。ピークハントや縦走は、装備は軽ければ軽いほど助かる。

しかし、私自身はこのルートは、ルートの困難さよりも、夏の暑さや水の有無が核心になってしまうのではないか・・・と思えた。

・・・とはいえ、真夏という季節は、標高の高いエリアの岩稜を歩くには適した時期だし、稜線でビバークするにしても、他の時期より、寒さに対する備えが手薄くても大丈夫だと言うことも言える。

今年はアルパイン2年目なので、自分の力で行ける、レベルに適した、なにがしかの本チャン的な山には行っておきたい・・・と考えていたところだし・・・。

・・・というわけで今のレベルにも適している。というわけで、渡りに船であれば、飛びついた方が良い。一人で行ってもいけない場所ではないが、同行者はありがたい。

話を聞いたときに、自分が行きたいと思っていたルートの隣、ということは、ご縁でもあるのだ。

■ 天気予報

しかし、それにしても今日はいつも4時ごろ来る天気予報が来ない・・・

天気予報担当者も迷ってしまうほどの難しい気圧配置なのだろうか・・・