昨日、喉風邪を引いた・・・ 呼吸をするたびに喉から空気の音がする・・・大きな黄色い痰がでる。体が風邪の菌と戦っている・・・
朝起きたときは、なんともなかった。着替えたら、あれよと言う間に風邪を引いてしまった。
ショートパンツとキャミソール。どっちも体を冷やす。けれど、夏の暑い日がしばらく続いたから、ずっとそんな恰好をしていた。昨日も、気にも留めていなかった・・・
最近、涼しくなったな~、と感じていたのに、それに対応しなかった・・・
風邪を引くのは自己管理が悪いからだ、とよく言う。
今回の喉風邪は、あら?と思ったら、もう引いた。その瞬間が特定できるほどだ。すぐにイソジンでうがいしたが、届かず・・
風邪を引いたら、いつも、風邪を治すことに全力投球することにしている。病気を我慢するような、不合理な行動はしない。どちらかというと早期発見で、直してしまう方だ。
はちみつをすぐさま舐める・・・加熱殺菌処理されていない、純粋なはちみつだ。そうでないと薬としての効果はない。とても高価なので、普段の食事には使わない。風邪の日用・・・のどの痛みは少し和らいだ。
ついで、ビタミンCを大量摂取する。体が風邪の菌と戦うのを支援する目的だ。効いているのかは分からない。けれど、ビタミンCは大量に採っても尿中に排出される。尿が色づいたら分かるはずだが、そうもなっていないのを考えると、役立っているのかもしれない。が一方では気休めかもしれない。それでも私にとっては、プラセボ効果かもしれないから、飲んでおく。
肩甲骨の間の上の方にカイロを貼る・・・喉にコットンのマフラーを巻いて保温する・・・
生姜のサプリを飲み、思い切ってベッドにもぐりこむ。集中して寝てみる。
そこまでやっても、回復傾向にならなかった・・・。
さては、と温かいお風呂に使って体温をあげ、喉に湿度を与える。食事は消化の良いもの。
飲み物は、緑茶。コーヒーは喉には全然良くないようだ。
そこまでしてみたが、初期の、風邪の菌を取り込んだ状態で、撃退はできなかった・・・ここまでやればできるときもあるのに。
風邪のときは、砂糖を使ったもの、塩分が強いもの、冷たいもの、クリーミーなもの、インスタント食品は体に悪い。症状が悪化するのですぐにわかる。
パソコンで、何か建設的なことをするのも、症状を悪化させる、だから、高度なことはしないでおく。
結局、風邪初日では撃退できなかった・・・。
夏用のパジャマを改めロングスリーブにして、枕的には硫化アリルを期待して、玉ねぎのスライスを置く。新品のガーゼマスクを持ちだして、はっかオイルを当てる。
それでも喉の音は収まらず、今度は悪寒が始まるのではないかという気配すらする。すこし下痢気味だ。消化系に入るバイキンは気にならないけど、肺には入ってもらいたくないな・・・。
今年は、夏の山が充実したな~と最近はうれしい気持ちでいた。ここ2年ほど夏山はあまり充実しなかったからだ。
8月の山行は10山行。今週末もあるから、11か。これくらい活動的でないと調子が出ないのかもなーなんて、呑気に考えていたところだった。
直近の山行は、面白かったし、体力的な困難もそこまで感じなかった。筋肉痛や単純な疲れは、体が作られていくときは普通のことで、普通にレストすればよく、翌日は夫と温泉を楽しんだ。レストは完璧と思ったのになぁ・・・。
でもやっぱり、些細なことで風邪を引いたってことは、体が疲れていたということなのだろうか?
免疫力が下がったということは確実だから、うっかり薄着したくらいの些細なことが体温を下げて、それで免疫が下がるということはそれだけ防衛体力が手薄だということなのだろうか?
すぐにお風呂に入れば良かったのか???
秋が始まったのに、うっかり薄着したくらいで、風邪を引いているようじゃなぁ・・・。
・・・というわけで、今日はラジオの収録がある日だってのに、とても普段通りの声ではない。
喉から風穴音がする・・・
今日は建設的なことはとてもできそうにない・・・というか、すべきとは思えない・・・
最近すごくたくさん寝汗をかくなと思っていたので、季節の変化に体の方が付いて行きにくくなっていたのは、そうなのだろう。寝汗は自律神経失調症のサインだからだ。
しかし・・・自律神経・・・ヨガを教えていて整えられなかったら、本当に一体どうしろと言うのだろうか?
ただ体調の悪化は、喉だけのことで肉体的には不調は感じられないし、精神的にも、不調はかんじられない・・・
ということは、今日は運悪く安静に、ということか。仕事の予定がある日なのに、安静に全力を尽くす日、になった今日。
8/24/2015
遡行図の記号
■ どの記号を覚えるか?
遡行図の記号は こちらのサイトに詳細なものが出ている。ネットは助け合い社会だな~。(http://seesaawiki.jp/w/castaway/d/%C1%CC%B9%D4%BF%DE より引用)
滝のマークが有名で、滝=危険ということで、大体滝を覚えていれば、今まで問題なかった。滝は2万五千の地図にかかれてもいるが、沢登りではもっと小さい滝も遡行図に書く。
■ ルンゼ
ルンゼは谷や沢の小規模なものだ。バリエーションルートには、〇〇ルンゼという記述が多い。
尾根 ⇔ 谷
尾根 ⇔ 沢 (谷より沢は小規模なものと感じられる)
カンテ ⇔ ルンゼ
のような規模感? どちらにしても、ルンゼは、登下降路としてよく使われるので、記号として使うことが多いと思うのだが、ネットに検索しても出てこなかった。
そこで、こちらの記号を紹介した。三角がつながっている線がルンゼらしい。ルンゼ記号は重要だ。
(東京近郊の沢より)
■ 遡行図の目的とは何か?
遡行図の目的とは何か?を考えると
現在地の同定
沢の特徴を表す
の2点に集約されるように思える。
現在地の同定という面では、
・支沢の流入
・二股
は決して外すことができない。
加えて
・滝
・インゼル
・滑
・ゴルジュ
は外せないように思う。
■ 特徴
一方沢の特徴を表すということから考えると、沢の快適度を考えると、
ゴーロ → 多いとウンザリさせられる・・・
淵 → 泳ぐようなのだと大変・・・
倒木 → 年によって違いそうなんだけど・・・
雪渓 → 怖い・・・
例えば、去年や今年は倒木が多いのだが、倒木を書き入れるかどうか?は、悩ましい・・・その年によって違いそうなので。
というわけで、とりあえず、やってみる、ということが大事そうな気がする遡行図の練習・・・。
でも、色々考えてみると登山道にも遡行図的な記号があったらいいのかもしれない・・・
でも、どんなところを歩くのか、想像がつかないことが面白さとも言えるかもしれない。
基本的には遡行図の楽しみは、自分の印象を記録する楽しみなのかもしれない。その楽しみは最近は文章や記号ではなく、写真が持って行ってしまったのかもしれないとふと思った。
遡行図の記号は こちらのサイトに詳細なものが出ている。ネットは助け合い社会だな~。(http://seesaawiki.jp/w/castaway/d/%C1%CC%B9%D4%BF%DE より引用)
滝のマークが有名で、滝=危険ということで、大体滝を覚えていれば、今まで問題なかった。滝は2万五千の地図にかかれてもいるが、沢登りではもっと小さい滝も遡行図に書く。
記号 | 説明 | 記号 | 説明 |
---|---|---|---|
沢線 | 本流筋と水流の向き | ||
沢の分岐と水量比 | 涸れ沢・ルンゼ | ||
インゼル | 雪渓 | ||
河原・ゴーロ | 巨岩帯 | ||
滝 | 高巻きルート | ||
釜を持った滝 | 淵 | ||
ナメ | ナメ滝 | ||
岩壁 | ゴルジュ | ||
懸垂下降 | 岩峰 | ||
スラブ | 岩小屋 | ||
崩壊地 | 草地・草付き | ||
笹 | 潅木 | ||
尾根線 | 鞍部・コル | ||
山頂 | 小ピーク・頭 | ||
木橋・小さな橋 | 大きな橋 | ||
堰堤 | 登山道・踏み跡 | ||
車道・林道 | ゲート | ||
小屋・建物・避難小屋 | 山小屋(営業小屋) |
■ ルンゼ
ルンゼは谷や沢の小規模なものだ。バリエーションルートには、〇〇ルンゼという記述が多い。
尾根 ⇔ 谷
尾根 ⇔ 沢 (谷より沢は小規模なものと感じられる)
カンテ ⇔ ルンゼ
のような規模感? どちらにしても、ルンゼは、登下降路としてよく使われるので、記号として使うことが多いと思うのだが、ネットに検索しても出てこなかった。
そこで、こちらの記号を紹介した。三角がつながっている線がルンゼらしい。ルンゼ記号は重要だ。
(東京近郊の沢より)
■ 遡行図の目的とは何か?
遡行図の目的とは何か?を考えると
現在地の同定
沢の特徴を表す
の2点に集約されるように思える。
現在地の同定という面では、
・支沢の流入
・二股
は決して外すことができない。
加えて
・滝
・インゼル
・滑
・ゴルジュ
は外せないように思う。
■ 特徴
一方沢の特徴を表すということから考えると、沢の快適度を考えると、
ゴーロ → 多いとウンザリさせられる・・・
淵 → 泳ぐようなのだと大変・・・
倒木 → 年によって違いそうなんだけど・・・
雪渓 → 怖い・・・
例えば、去年や今年は倒木が多いのだが、倒木を書き入れるかどうか?は、悩ましい・・・その年によって違いそうなので。
というわけで、とりあえず、やってみる、ということが大事そうな気がする遡行図の練習・・・。
でも、色々考えてみると登山道にも遡行図的な記号があったらいいのかもしれない・・・
でも、どんなところを歩くのか、想像がつかないことが面白さとも言えるかもしれない。
基本的には遡行図の楽しみは、自分の印象を記録する楽しみなのかもしれない。その楽しみは最近は文章や記号ではなく、写真が持って行ってしまったのかもしれないとふと思った。
8/23/2015
多摩川水系 丹波川小常木谷
昨日は、小常木谷へ行きました☆ 小常木沢は大きさが核心だと思っていました。遡行時間7時間、標高差940mは長い。今回は短縮バージョンになってちょうど良いサイズに・・・。
現在、沢登は修業中の身です。尾根とも雪とも違い、沢は沢で経験の蓄積が重要だと実感中。
しかるにその中身は?というと、経験の質を高めるためにあるのが記録。やはり復習は重要だと実感中です。面白かったのですが、やはり反省点もまだまだあると帰ってから納得。
≪今回の学び≫
その1) 入渓する沢そのものを間違えた
入渓点は、地形の証拠、2点以上。今回は、沢の角度を測って行けば良かったことでした。
その2) 奥秩父の沢の場合、多くの沢でラバーソールは向かない。
小常木沢は茶色のコケが多く、ラバーソールは全然向きませんでした(汗)。今回は私は小滝の登攀で滑ってコケること1回。どこも怪我がなかったのですが・・・ウォータースライダーの裏表反対バージョンに・・・(^^;)。はぁ(ため息)
その3) 短縮バージョンを常に持つ
入渓する沢をまちがったので1時間半のロス。とりあえず、本来の入渓点で検討・・・短縮バージョンへ。そういえば、前に見た記録も短縮バージョンでした。核心部と言える難しい部分は越えたので、問題なし。今回は大きな山で9時間53分の山、10時間行動です。大きい山だとミスをしたときに、挽回がキツキツになる。今回は岩岳沢に逃げました。
結果的に、計画通りのコースタイムで歩けました。
余慶橋5:00 小常木沢出合い6:30 花ノ木沢出合い7:20 銚子の滝8:00ー8:30 大滝10:00 ねじりの滝10:43 岩岳沢出合い11:15 ツメ終了岩岳沢のピークの肩 13:30 下山完了16:00
その4)進路決定は地図に相談。
歩きやすいところを歩いていると、遠回りのケースも。
その5) GPS軌跡の大きなブレ
沢では、休憩するとかなり大きなブレが記録されるようです。GPSの精度を上げるためには、ちょっと工夫が必要かもしれません。要研究。
その6) 笛のコール
滝の登攀の前に合図を決める。登攀の方式も決める。ピー = OK ピッピッピー=ダメ、ロープ出して~の意味。以前七倉沢で練習した時は似たコールで、沢中で同じような音が響き、大混乱したのでしたが、今回は1パーティしか入っていないので、問題なし。
その7) 中間者結び。
中間者結びで。8ノットで習ったがクローブヒッチの方が解きやすい。
その8) 地図の携帯法
いつもジップロックに入れているが、畳んでおり曲がったところから濡れるので、今回はビニールシートにしてみたが、これもうーんな結果に。 要するに地図はバックアップが必要。
その9) 遡行図を描く
遡行図を描けるようにならなくてはならない。
その10) 忘れ物
今回はヘルメットをまた忘れたので反省。ナメラ沢の時も忘れたんだった・・・準備周到に。どうも地図を用意して満足してしまうのが良くないですね。
≪まとめ≫
総合すると、登攀技術よりもルートファインディングで気を抜かないことが最も重要なポイント。
まぁ、多少気を抜いても、帰ってこれますが・・・それは結果論に過ぎない。今回もツメで出たところは、私が地図上でここだと思っていたところと同じだったので、大きな問題はありませんが、よく見ると右股を詰めると山頂直下に出れる。結果的に、こちらの方とまったく同じトレースを辿ったことになりました。
下山は登山道と思っていると、ツメのルートファインディングのための下準備の地図読みがおろそかになりがちだということですね。最初から記録をみるのではなく、全部を初登のつもりで準備する、ということが大事なのかもしれません。
ギアは、30mと40mロープの2本。5人パーティです。滝は10mだったのに40mを出しました。
■ 詳細
入渓点。丹波川本流と小常木沢の出会い。
目の前にあるのは丹波川本流。
当然、直進してしまうと、丹波川本流です。
胸まで浸かる徒渉で、これはこれで、なんだか本格的な沢?で楽しめました。
が、本来の沢ではないので、ロスは1時間半。
水量が多い時点で気が付くべき。実は私はこの二股で地図を出したのです。それでも気が付いていないとは・・・。トホホ。
地形の証拠:
・道路が上に並走している
・沢の方角
・水量
・次に出てくるべき、地形が登場してこない
・・・次のシナリオを常に想定していることが大事。
二股で入渓する場合は、角度をあらかじめ出していく。
ここが本来の二股。
現場で見ると全然違うが、行ったこともなく、地形図しかしらないと、二股は二股だから、どれも同じように見えてしまうので、間違いやすい。
二股では地形の証拠を集めなくてはならない。
さて、気を取り直し、核心部の銚子の滝。10m。
ここはⅢ級くらいのクライミングだそうだ。
左の凹角を登る。途中に残置が2点ある。
クライミングそのものは易しく、フォローで問題なく登れた。
自分がリードすることを想定すると、リードする際に、何が困難さを想像させるかと言うと、もろさなどではなく、傾斜角度だ。
立っていたり、長かったりすると緊張するという訳だ。
つまり、寝ている25mはフリーソロを平気と感じるが、立っている10mは同じくらい易しくても、緊張する、ということ。
緊張は技術を鈍らせるので、コントロール可能でなくてはならない。
最初30mで登ったが、40mに入れ替え。長いロープはやはり必要なようだ。
これは奥に見えるのが、大滝。これは近づいてみたら、以外に登れそうに見えたが、登らないことになった。
右の尾根上のところから、大高巻をした。
髙巻は非常に難しいことを学習中だ。ラクもあるし、”落ちたらコト”な足場を通る。また高巻きから沢に戻るには懸垂が必要だ。
髙巻で、もっとも不安なのは足場が不安定である、ということだ。狭義のルートファインディング力が重要になる。
足場の不安定さ、という要因は、なぜだか、高さとは違って不安要因になっていない。
・・・ということは私は髙巻派なのだろうか???
休憩中にみた紫色の花。なんだろう?
これが核心部のねじれの滝。2段で屈曲してねじれながら流れているのが、「ガイドブックと同じだー」と思わず、思ってしまった。ガイドブックと同じことを確かめるような山行をしてはいけないのだが、ついそうなってしまう・・・。
ここも大巻した。懸垂がまた一回。髙巻のルートファインディングは難しい。
下降の安全度は、自分で管理できることなので、自分用に短いロープを持つべきかもしれない。7mm×10m~15mで良い気がする。
岩岳沢。
岩岳沢でも、二股で滝が出てきた。
登りやすそうという理由で、左の沢を詰めたが、ここは同じことをする人がいたらしく、上部で、青いスリングを拾った。最近拾いものが多い。
しかし、良く考えれば、右の沢を詰めていれば、岩岳沢山頂直下に出れたわけで、選択肢がある場合、よく地図と相談して、考えて選ぶべきだということだ。
地形図によると、困難度はほとんど変わらなさそうだった。
つめでの選択肢の取り方は、これという王道はないのではないかと思える。
ツメの笹やぶは枯れていて、快適に詰めることができた。
これはガイドブックの記述とは大いに違う(笑)。植生は変わっていることが多いので気にせずともよいのかもしれない。
≪同行者の記録≫
沢登 山歩き
深山渓人
参考になる遡行図
http://blogs.yahoo.co.jp/jojo_stand_by_me/66916304.html より引用。
現在、沢登は修業中の身です。尾根とも雪とも違い、沢は沢で経験の蓄積が重要だと実感中。
しかるにその中身は?というと、経験の質を高めるためにあるのが記録。やはり復習は重要だと実感中です。面白かったのですが、やはり反省点もまだまだあると帰ってから納得。
≪今回の学び≫
その1) 入渓する沢そのものを間違えた
入渓点は、地形の証拠、2点以上。今回は、沢の角度を測って行けば良かったことでした。
その2) 奥秩父の沢の場合、多くの沢でラバーソールは向かない。
小常木沢は茶色のコケが多く、ラバーソールは全然向きませんでした(汗)。今回は私は小滝の登攀で滑ってコケること1回。どこも怪我がなかったのですが・・・ウォータースライダーの裏表反対バージョンに・・・(^^;)。はぁ(ため息)
その3) 短縮バージョンを常に持つ
入渓する沢をまちがったので1時間半のロス。とりあえず、本来の入渓点で検討・・・短縮バージョンへ。そういえば、前に見た記録も短縮バージョンでした。核心部と言える難しい部分は越えたので、問題なし。今回は大きな山で9時間53分の山、10時間行動です。大きい山だとミスをしたときに、挽回がキツキツになる。今回は岩岳沢に逃げました。
結果的に、計画通りのコースタイムで歩けました。
余慶橋5:00 小常木沢出合い6:30 花ノ木沢出合い7:20 銚子の滝8:00ー8:30 大滝10:00 ねじりの滝10:43 岩岳沢出合い11:15 ツメ終了岩岳沢のピークの肩 13:30 下山完了16:00
その4)進路決定は地図に相談。
歩きやすいところを歩いていると、遠回りのケースも。
その5) GPS軌跡の大きなブレ
沢では、休憩するとかなり大きなブレが記録されるようです。GPSの精度を上げるためには、ちょっと工夫が必要かもしれません。要研究。
その6) 笛のコール
滝の登攀の前に合図を決める。登攀の方式も決める。ピー = OK ピッピッピー=ダメ、ロープ出して~の意味。以前七倉沢で練習した時は似たコールで、沢中で同じような音が響き、大混乱したのでしたが、今回は1パーティしか入っていないので、問題なし。
その7) 中間者結び。
中間者結びで。8ノットで習ったがクローブヒッチの方が解きやすい。
その8) 地図の携帯法
いつもジップロックに入れているが、畳んでおり曲がったところから濡れるので、今回はビニールシートにしてみたが、これもうーんな結果に。 要するに地図はバックアップが必要。
その9) 遡行図を描く
遡行図を描けるようにならなくてはならない。
その10) 忘れ物
今回はヘルメットをまた忘れたので反省。ナメラ沢の時も忘れたんだった・・・準備周到に。どうも地図を用意して満足してしまうのが良くないですね。
≪まとめ≫
総合すると、登攀技術よりもルートファインディングで気を抜かないことが最も重要なポイント。
まぁ、多少気を抜いても、帰ってこれますが・・・それは結果論に過ぎない。今回もツメで出たところは、私が地図上でここだと思っていたところと同じだったので、大きな問題はありませんが、よく見ると右股を詰めると山頂直下に出れる。結果的に、こちらの方とまったく同じトレースを辿ったことになりました。
下山は登山道と思っていると、ツメのルートファインディングのための下準備の地図読みがおろそかになりがちだということですね。最初から記録をみるのではなく、全部を初登のつもりで準備する、ということが大事なのかもしれません。
ギアは、30mと40mロープの2本。5人パーティです。滝は10mだったのに40mを出しました。
■ 詳細
入渓点。丹波川本流と小常木沢の出会い。
目の前にあるのは丹波川本流。
当然、直進してしまうと、丹波川本流です。
胸まで浸かる徒渉で、これはこれで、なんだか本格的な沢?で楽しめました。
が、本来の沢ではないので、ロスは1時間半。
水量が多い時点で気が付くべき。実は私はこの二股で地図を出したのです。それでも気が付いていないとは・・・。トホホ。
地形の証拠:
・道路が上に並走している
・沢の方角
・水量
・次に出てくるべき、地形が登場してこない
・・・次のシナリオを常に想定していることが大事。
二股で入渓する場合は、角度をあらかじめ出していく。
ここが本来の二股。
現場で見ると全然違うが、行ったこともなく、地形図しかしらないと、二股は二股だから、どれも同じように見えてしまうので、間違いやすい。
二股では地形の証拠を集めなくてはならない。
さて、気を取り直し、核心部の銚子の滝。10m。
ここはⅢ級くらいのクライミングだそうだ。
左の凹角を登る。途中に残置が2点ある。
クライミングそのものは易しく、フォローで問題なく登れた。
自分がリードすることを想定すると、リードする際に、何が困難さを想像させるかと言うと、もろさなどではなく、傾斜角度だ。
立っていたり、長かったりすると緊張するという訳だ。
つまり、寝ている25mはフリーソロを平気と感じるが、立っている10mは同じくらい易しくても、緊張する、ということ。
緊張は技術を鈍らせるので、コントロール可能でなくてはならない。
最初30mで登ったが、40mに入れ替え。長いロープはやはり必要なようだ。
これは奥に見えるのが、大滝。これは近づいてみたら、以外に登れそうに見えたが、登らないことになった。
右の尾根上のところから、大高巻をした。
髙巻は非常に難しいことを学習中だ。ラクもあるし、”落ちたらコト”な足場を通る。また高巻きから沢に戻るには懸垂が必要だ。
髙巻で、もっとも不安なのは足場が不安定である、ということだ。狭義のルートファインディング力が重要になる。
足場の不安定さ、という要因は、なぜだか、高さとは違って不安要因になっていない。
・・・ということは私は髙巻派なのだろうか???
休憩中にみた紫色の花。なんだろう?
これが核心部のねじれの滝。2段で屈曲してねじれながら流れているのが、「ガイドブックと同じだー」と思わず、思ってしまった。ガイドブックと同じことを確かめるような山行をしてはいけないのだが、ついそうなってしまう・・・。
ここも大巻した。懸垂がまた一回。髙巻のルートファインディングは難しい。
下降の安全度は、自分で管理できることなので、自分用に短いロープを持つべきかもしれない。7mm×10m~15mで良い気がする。
岩岳沢。
岩岳沢でも、二股で滝が出てきた。
登りやすそうという理由で、左の沢を詰めたが、ここは同じことをする人がいたらしく、上部で、青いスリングを拾った。最近拾いものが多い。
しかし、良く考えれば、右の沢を詰めていれば、岩岳沢山頂直下に出れたわけで、選択肢がある場合、よく地図と相談して、考えて選ぶべきだということだ。
地形図によると、困難度はほとんど変わらなさそうだった。
つめでの選択肢の取り方は、これという王道はないのではないかと思える。
ツメの笹やぶは枯れていて、快適に詰めることができた。
これはガイドブックの記述とは大いに違う(笑)。植生は変わっていることが多いので気にせずともよいのかもしれない。
≪同行者の記録≫
沢登 山歩き
深山渓人
参考になる遡行図
http://blogs.yahoo.co.jp/jojo_stand_by_me/66916304.html より引用。
8/11/2015
遠い未来の山、近い未来の山
■ シングルタスク
一度に1つ以上のことをするのは苦手だ。というよりも、一度に一つのことしかしない、ということが、何でも成功の鍵だと思っている。
主体性は幸福度に大きくかかわる。だから、主体性を持つということは、幸福でいることの大きなポイントだと思う。
幸い、失業して、あまりしなければならないことの待ち行列を考えるような状態にないが、それでも、ここ数日ほど、明日の山の準備をしながら、半年以上先の山の予定を考える・・・というような、マルチタスクなことになっていた。
いつも、たて込んだら、リストを作る。そして優先順位の高いものから、取りかかり、優先度の低いものは後回しにしてしまう。
優先度を付けるところで判断が入れば、主体性がある、ということだ。先入れ先出しではダメだ。
主体性は幸福度に大きくかかわる。だから、主体性を持つということは、幸福でいることの大きなポイントだと思う。
今回は、決断の必要なことは、少し待っても、良い決断をしたほうが、せいて決断するより良い結果を持つことが多いと判断した。
ということで、半年以上先の旅行について、決断が必要になることは、全部一週間、先に回してしまう決断をした。
それに同行者に”お任せします”以外の選択肢を持ってほしかった。計画する人の邪魔にならないように・・・と思っての発言だと言うことは分かっている。
・・・が、”お任せします”は、民主制ではない。任されても困る。それをしたとたんに、独裁制の”連れて行く行かれる”の関係が発生してしまう・・・。そうなれば、もう山行や旅行は成立しない。
・・・が、”お任せします”は、民主制ではない。任されても困る。それをしたとたんに、独裁制の”連れて行く行かれる”の関係が発生してしまう・・・。そうなれば、もう山行や旅行は成立しない。
私がやった作業を共有してもらうために作ったサイトがあるので、それを読むだけで何を根拠に旅程を組んでいるか分かる。私も見落としがあるだろうし、一人より二人、二人より三人の目で情報収集した方がより抜けがなく、良い計画が立てられるはずだ。
それに、私は今日は明日の山の心配をしたほうが良い。
■ 山の心配の仕方
山の準備をするとき、いの一番に、地図に取り掛かる。歩くルートを印刷して、尾根と水線を引く。そして、主要な行程に分ける。分岐があれば、分岐まで、などだ。標高差を計算して、尾根ひとつ登るには、何時間かかりそうか、大体の見積もりを作る。
全体の行程で、どれくらいかかりそうかを考えたら、休憩や泊り場を予想する。ともかく、それが自分に歩けるか、どうかを判断しないといけないからだ。
そこまでやると、なんとなく色々と見えてくる。歩けそうか、そうでないか、もわかる。
それから、核心はどこか?と考える。 アドバイスがもらえそうな人にはメールを書く・・・今回は師匠がアドバイスをくれた。
今回は、まさか、人為落石の危険を避けることが核心とは思っていなかった。
その核心部は、行程の二日目で、目的の山はもう済ませた後のオマケだったから、あまり気にも留めていなかった場所だった。
しかし、混雑に関する認識の甘さを指摘され、なるほどな~と思った。自分がコントロールできるリスクではないからだ。
GWに上から人が振ってきて、ヘリに乗った友人がすでにいることを考えると、その指摘は、時流に則った指摘のようだ。
私は山の世界に来て間がないので、実態をあまり知らない。行って見てビックリ、ということがけっこう頻繁にある。
■ 摺合せは重要
同行者には、教えてもらったリスクについては一応知らせておく。ベクトル合わせは重要だ。そういうことにも、配慮は必要だ。そのようなわけで、ちょっとしたやることが増え、気忙しい気分になるわけだ。
私はこのルートについては、私が行きたいと思っていたルートより、易しめだ、というくらいの認識だった。調べると、途中2か所に懸垂がある、ということを昨日ネットでのルート研究で学んだ。
さらに、今日は図書館へ朝から出向き、雑誌のルートガイドを読んで、ルートのイメージを膨らませた。大体、思っていたようなところと同じだった。
夏山は暑いので、いつも核心は水になる・・・今回も何リットルいるのだろう・・と不安だ(笑)。
懸垂が出てくるなら、ルートガイドで事前に何メートルの懸垂なのか分かるのはありがたい。ロープの準備があるからだ。ピークハントや縦走は、装備は軽ければ軽いほど助かる。
しかし、私自身はこのルートは、ルートの困難さよりも、夏の暑さや水の有無が核心になってしまうのではないか・・・と思えた。
・・・とはいえ、真夏という季節は、標高の高いエリアの岩稜を歩くには適した時期だし、稜線でビバークするにしても、他の時期より、寒さに対する備えが手薄くても大丈夫だと言うことも言える。
今年はアルパイン2年目なので、自分の力で行ける、レベルに適した、なにがしかの本チャン的な山には行っておきたい・・・と考えていたところだし・・・。
・・・というわけで今のレベルにも適している。というわけで、渡りに船であれば、飛びついた方が良い。一人で行ってもいけない場所ではないが、同行者はありがたい。
話を聞いたときに、自分が行きたいと思っていたルートの隣、ということは、ご縁でもあるのだ。
■ 天気予報
しかし、それにしても今日はいつも4時ごろ来る天気予報が来ない・・・
天気予報担当者も迷ってしまうほどの難しい気圧配置なのだろうか・・・
8/06/2015
峠沢~西破風山避難小屋~ナメラ沢
今日は面白い山でした☆
ルートは、
峠沢~雁坂峠~雁坂嶺~東破風山~西破風山~西破風山避難小屋(泊)
翌日は、
西破風山避難小屋~青笹尾根~2052~支沢~二股~中の沢の出会い~峠沢の出会い
です。
とっても冒険的で面白かった~。
■ 初日
まずは峠沢へ・・・ナメラ沢へ行くには、雁坂峠への登山道を10分ほど歩くのですが、最初に峠沢に入渓し、少し下って、二股からナメラ沢に入渓するのが通常です。
それで前にナメラ沢に来た時に、峠沢もよさそうだと思っていたのです。
朝、7:36友人を甲府駅でピックアップ。甲府駅周辺は工事で、ロータリーが変わっており、約束した場所でピックアップできず、朝からアタフタ。実は携帯が前の日につぶれ、大急ぎで、古いiPhone4に戻したところでした・・・。すぐに活躍。
友人は相変わらず、でっかい荷物で来ていました・・・。”軽量化してきて”と、計画書に書いておいたんだけどなぁ~。まぁ今日はテント泊じゃないし、避難小屋泊にしてラクラクコースに設定している(つもり)ので、いっか。
彼女の”大荷物”は有名で、一緒に雪の宝永山に登った時、”下山後”にザックから、イモ羊羹出してきた人です・・・。いつもなぜか、一杯荷物を持っている・・・。今回も大型ザックでした・・・(汗)。
沢歩き、ザックが大きいと、体が振られるので、大丈夫かなぁ・・・と、不安に。
ちなみに私は、軽量化して、シュラフなしでダウンとシュラフカバーのみ、37リットルのバリアントです。ロープは外付け。
「でも、山じゃない荷物もあるのよ」とは、友人の弁。その友人をピックアップして、積もる話を聞かされつつ、コンビニへ。二人で夕飯、行動食、朝ご飯、を買い、しめて2380円ほど。
それから首尾良く、登山道へ。入渓まで林道歩きが1:10と書いてありますが、私たちは40分くらいでした。入渓9:30。ここで沢装備ON!ヘルメットは必携です。前にナメラ沢でヘルメットがなくこわかった・・・。峠沢の入り口には、鹿の頭蓋骨が置いてありました。
ただ、想定外だったのは、峠沢!水量が多い!
入渓後さっそく私が、浮石に足を取られ、おっとと!状態になります。これはなんとかドボンせずこらえましたが・・・その後カメラを落とす・・・。ああ、昨日の晩、夫が直してくれたところなのに・・・。
その後、友人が滑り、ザックを濡らす・・・。今回は峠沢は歩くだけの沢の予定だったので、大して防水加工しておらず・・・シュラフが濡れたかも・・・という友人・・・。
大丈夫か?!この二人!今日はザックが重いのです・・・。
そして、しばらく行くのですが、「あれ、この沢であっているかしら・・・」と、不安になり、コンパスで確認。なにしろ、結構なゴルジュで、両岸が切り立っていて、巻くに巻けない感じのナメが出てくるんです・・・
え~?! 予想以上に、まっとうな沢なんだけど。
私は伝丈沢のような歩くだけのラクラク沢を予定したつもりだったので、予想以上に沢らしく、淵が深くて焦りました・・・。水の勢いも強かった。
終に巻かないといけないところが出てきた・・・。ふむ~。高巻きの先頭を行く友人。しかし、ふと頭をよぎる・・・彼女の最大の弱点・・・は、危険を予知できないこと・・・を思い出し、途中で制止しました。
ほっとけば、どんなところでも行っちゃう。そこはすごいガレで、掴むものが、枯れた茅しかなかったので、落ちたらズリズリと谷底まで落ちれてしまうのです。
高巻きで高さが4~5mなら何も言いませんが、もうすでに8mくらいはあるところのトラバースだったので、ガレをトラバースするくらいだったら、立木があるエリアを立木を伝いながら、直登して登り、登山道に逃げたほうが安全。髙巻ってルートファインディングが結構難しいのです。
足が強いので、行けるなら行く、となってしまうのですが、危険が避けれるときに避けずに行ってしまうのは良くない・・・案の定、一瞬落ちそうに・・・彼女は抜群の瞬発力で切り抜けました。ほっ!
だいぶヒヤッとしました~。いや~生きてて良かった!セカンドの私も大変です。
なんとかその悪場を切り抜けたら、登山道と合流する二股でした。ここで大休止。
沢もコンパスを当てたものの、あっていたことは二股まで来ると確実。時計を見ると12:00.一体この短い距離に何時間かけて遊んでいるんでしょう!っていうか、峠沢、難しいじゃん!
たしかにロープを出すところはないのですが、コケが生えた滑は、ナメラ沢と同様でした・・・ええ~、結構、大変ジャン!
このペースでいくと、本日の泊り場、西破風山避難小屋まで辿り着けないかも。
・・・ということで、二股から登山道に切り替えました。友人は少し残念そうでしたが・・・。沢靴、新調してきてくれたんだもんね、たしかに。ここで、沢装備解除。フエルト靴の友人は変えの靴に。私はラバーなのでそのまま。
この判断は正解で、暑いながらも、登山道を行けば、あきらかにペースアップ。13:30に雁坂峠に到着しました。すでに二人とも暑さで、バテバテ。水も半分は飲んでしまった。峠で登山者のお兄さんに、集合写真を撮ってもらいました。ここで長めのランチ休憩とし、カップラーメンを食べて、英気を養って14:30出発。
その後は、あっつい縦走路を順調に進み、雁坂嶺15:00、東破風山16:00、西破風山17:00、西破風山避難小屋17:30. 水汲みに40分かかり、18:30.という感じ。夜は8時消灯でした。
西破風山避難小屋はきれいな小屋で、10人は余裕で泊まれそうでした。埼玉県警の方たちと一緒になりました。 あちらは訓練で4人パーティ。テントも担いでいて、ガスなどもすべて個人装備で、重そうなザックでした。
夜は雨の予報でしたが降らず、雷がピカピカしていました。
夕飯は冷やし中華の予定でしたが、冷やし中華する水のゆとりがないということ&でてくるわ、でてくるわ・・・友人のザックから出てきたもの・・・お赤飯のおにぎり、菓子パン3つ、ホットケーキ6枚入り、ドーナツ2個、アルファ米のおこわ、じゃがりこ。こりゃー、調理不要の物だけで、お腹いっぱいになりそうと言うか、牛タンやウインナー、スモークチーズも買ったので、そういうものを先に消費しないと!ということで、冷やし中華却下。担いでおりました(^^;)。
晩御飯は、スモークチーズ、ウインナー、牛タン、トマト、卵スープ(ミネストローネ)、コーヒー、パン各自1個、甘栗、さきいか。
今回は、だいぶ食料は余らせておりました。私もお酒のおつまみに、フライビーンズやバナナチップスなどを買っていたので、それは担ぎ降ろすことに・・・(^^;)。
ちなみに今回は飲まない(飲めない)人と一緒だったので、お酒は無しです。それで一向に不都合はないです。
就寝は彼女はマットなしでしたが、避難小屋に備え付け銀マットがあり、私はシュラフなしです。
私は、タイツを履いておらず、夏ズボンだけでちょっとさむかったので、後でレインウェアを着ました。
■ Day2
翌日は、早出の県警パーティをしり目に、二度寝。6時起床8時出発の予定にしていましたが、2度寝により、7:30起床、8:20分出発。 朝ごはんは、コーヒーとホットケーキ、一人2枚。
西破風山は、下り30分だったので、登りは1時間くらいかな~と言っていましたが、40分で上がり、9:00.
そこからが今日の冒険です。
水はもう一人2リットルと十分手に入ったし、ずっと青笹尾根を降りても良かったのですが、友人の希望でナメラ沢へ。せっかく沢靴、買ってきてくれたしね!
最初は青笹尾根で降りて、適当な所で、ナメラ沢に降りる計画です。
まず腹ごしらえ。そこで装備は、手袋&ヘルメットON。コンパスを210度に合わせ、突進!
すぐにハイ松エリアに出て、20m下ったところは、大きな岩の岩塊斜面になっていて、岩を伝いながら降ります。
左手はハイ松だったので、ハイ松の藪漕ぎはできれば避けたいと、進みやすそうなエリアを選びつつ進みます。目標は2052だったのですが、青笹尾根の入口が分からないので、とりあえず尾根が見えそうなところまで、直線的に下りて、補正する作戦です。
しかし、行く手が・・・まずは岩塊斜面、そして濃いハイ松エリア、コケコケの岩塊で見通しはいいが、落とし穴だらけのエリア、そして倒木帯、さらにとどめはシャクナゲ。
あまり右に行きすぎないよう気を付けつつ下り・・・やっとピンクテープと合流した時は、ほっとしました。そう、青笹尾根はピンクテープも、恩師林のマークもあるんです。
次は、どうやってナメラ沢に降りるかです。
2052のピークから、尾根伝いにコルまで出て、そこから、降りやすそうな枝沢を探しておりました。ここは青笹尾根の名前らしく、青々とした笹原を地図読み&ルートファインディングしながら降りました。源頭で水を捨て、軽量化し、あとは水の補給の心配をせず、沢装備をONして、沢を下るのみ!です。
沢の源頭部で11:00。補給。そこから、ナメラ沢に下り、二股で12:00.さらに中ノ沢出合いで13:30.
私が間違って中の沢を上がってしまい、30分ロスして、出合いへ戻りで14:00.そこから、峠沢出合いへ14:30.下山完了15:30.という感じでした。
ナメラ沢は、易しい沢ですが、下りは冷や冷やです。滑が多いということは、沢の際の岩も、一枚岩のスラブになっていて、落ち葉の上を歩いても滑りそうで、用心して歩きました。ラバーソールも、茶色のヌメヌメのコケには無力です。
しかし、友人にはナメラ沢のナメラ沢らしいナメの景色が見てもらえて良かった。
ちょっとシャリバテしたみたいで、御殿場口を4時間で駆け上がれる彼女も遅れ気味・・・いっぱい持っている食料をもっと早めに補給すれば良かったかな~。
下山後は笛吹の湯(510円)に入り、ラーメン(450円)を食べて帰ってきました。途中、夕飯の買い物に寄ったりしても、17:30帰宅。
今回は、初日も予想外に困難だった峠沢という冒険があり、二日目も尾根の下りの出だしが、大冒険!
やはり、歩くべき道を見出しながら歩く山は楽しいです。
一般道は、道がすでにあるので、地図読みどころかルートファインディングも必要なく、体力だけの山にどうしてもなってしまいます。
そうなると、勝負は、”早く歩けるぞ、どうだ!(すごいだろ!)”と言うことになってしまうんですよね・・・。
今回は、雁坂峠で会った県警パーティを西破風山で追い越しました。一般道で早くてもあんまり自慢にならないけど。
沢の下りも涼しくて良かったし、地図読みでは二股を一か所間違えたものの・・・証拠を集めてルート復帰できました。
何より、女の子二人で、道なき道を行く大冒険!って感じでした☆
≪データ≫
1日目: 登山口8:50 入渓9:30 二股12:00 雁坂峠13:30 14:30出発 15:00雁坂嶺 16:00東破風山 17:00西破風山 17:30避難小屋
一日行動時間合計8:40 (標準コースタイムは雁坂峠登山口~西破風山6:20、下り4:20)
2日目:8:20出発 9:00西破風山 9:20出発 11:00支沢源頭 12:00二股 13:30中の沢出合い 14:30峠の沢出合い 15:00沓切橋 登山口15:30
一日行動時間合計 7:00 (青笹尾根は休憩なしで大体下り4~5時間の尾根)
≪まとめ≫
・峠沢は二股までが核心
・雁坂峠小屋は峠の埼玉県側
・西破風山避難小屋まで峠から3H
・西破風山避難小屋はキレイ 10人くらい泊まれる
・水場は往復40分
・青笹尾根はおり出しが核心
・ナメラ沢は下降にも使える
・中ノ沢出会い、峠沢出合いを要チェック
・沓切橋でも上に上がれる
ルートは、
峠沢~雁坂峠~雁坂嶺~東破風山~西破風山~西破風山避難小屋(泊)
翌日は、
西破風山避難小屋~青笹尾根~2052~支沢~二股~中の沢の出会い~峠沢の出会い
です。
とっても冒険的で面白かった~。
■ 初日
まずは峠沢へ・・・ナメラ沢へ行くには、雁坂峠への登山道を10分ほど歩くのですが、最初に峠沢に入渓し、少し下って、二股からナメラ沢に入渓するのが通常です。
それで前にナメラ沢に来た時に、峠沢もよさそうだと思っていたのです。
朝、7:36友人を甲府駅でピックアップ。甲府駅周辺は工事で、ロータリーが変わっており、約束した場所でピックアップできず、朝からアタフタ。実は携帯が前の日につぶれ、大急ぎで、古いiPhone4に戻したところでした・・・。すぐに活躍。
友人は相変わらず、でっかい荷物で来ていました・・・。”軽量化してきて”と、計画書に書いておいたんだけどなぁ~。まぁ今日はテント泊じゃないし、避難小屋泊にしてラクラクコースに設定している(つもり)ので、いっか。
彼女の”大荷物”は有名で、一緒に雪の宝永山に登った時、”下山後”にザックから、イモ羊羹出してきた人です・・・。いつもなぜか、一杯荷物を持っている・・・。今回も大型ザックでした・・・(汗)。
沢歩き、ザックが大きいと、体が振られるので、大丈夫かなぁ・・・と、不安に。
ちなみに私は、軽量化して、シュラフなしでダウンとシュラフカバーのみ、37リットルのバリアントです。ロープは外付け。
「でも、山じゃない荷物もあるのよ」とは、友人の弁。その友人をピックアップして、積もる話を聞かされつつ、コンビニへ。二人で夕飯、行動食、朝ご飯、を買い、しめて2380円ほど。
それから首尾良く、登山道へ。入渓まで林道歩きが1:10と書いてありますが、私たちは40分くらいでした。入渓9:30。ここで沢装備ON!ヘルメットは必携です。前にナメラ沢でヘルメットがなくこわかった・・・。峠沢の入り口には、鹿の頭蓋骨が置いてありました。
水量多い! |
入渓後さっそく私が、浮石に足を取られ、おっとと!状態になります。これはなんとかドボンせずこらえましたが・・・その後カメラを落とす・・・。ああ、昨日の晩、夫が直してくれたところなのに・・・。
その後、友人が滑り、ザックを濡らす・・・。今回は峠沢は歩くだけの沢の予定だったので、大して防水加工しておらず・・・シュラフが濡れたかも・・・という友人・・・。
大丈夫か?!この二人!今日はザックが重いのです・・・。
そして、しばらく行くのですが、「あれ、この沢であっているかしら・・・」と、不安になり、コンパスで確認。なにしろ、結構なゴルジュで、両岸が切り立っていて、巻くに巻けない感じのナメが出てくるんです・・・
え~?! 予想以上に、まっとうな沢なんだけど。
私は伝丈沢のような歩くだけのラクラク沢を予定したつもりだったので、予想以上に沢らしく、淵が深くて焦りました・・・。水の勢いも強かった。
終に巻かないといけないところが出てきた・・・。ふむ~。高巻きの先頭を行く友人。しかし、ふと頭をよぎる・・・彼女の最大の弱点・・・は、危険を予知できないこと・・・を思い出し、途中で制止しました。
ほっとけば、どんなところでも行っちゃう。そこはすごいガレで、掴むものが、枯れた茅しかなかったので、落ちたらズリズリと谷底まで落ちれてしまうのです。
高巻きで高さが4~5mなら何も言いませんが、もうすでに8mくらいはあるところのトラバースだったので、ガレをトラバースするくらいだったら、立木があるエリアを立木を伝いながら、直登して登り、登山道に逃げたほうが安全。髙巻ってルートファインディングが結構難しいのです。
足が強いので、行けるなら行く、となってしまうのですが、危険が避けれるときに避けずに行ってしまうのは良くない・・・案の定、一瞬落ちそうに・・・彼女は抜群の瞬発力で切り抜けました。ほっ!
だいぶヒヤッとしました~。いや~生きてて良かった!セカンドの私も大変です。
なんとかその悪場を切り抜けたら、登山道と合流する二股でした。ここで大休止。
沢もコンパスを当てたものの、あっていたことは二股まで来ると確実。時計を見ると12:00.一体この短い距離に何時間かけて遊んでいるんでしょう!っていうか、峠沢、難しいじゃん!
たしかにロープを出すところはないのですが、コケが生えた滑は、ナメラ沢と同様でした・・・ええ~、結構、大変ジャン!
このペースでいくと、本日の泊り場、西破風山避難小屋まで辿り着けないかも。
・・・ということで、二股から登山道に切り替えました。友人は少し残念そうでしたが・・・。沢靴、新調してきてくれたんだもんね、たしかに。ここで、沢装備解除。フエルト靴の友人は変えの靴に。私はラバーなのでそのまま。
この判断は正解で、暑いながらも、登山道を行けば、あきらかにペースアップ。13:30に雁坂峠に到着しました。すでに二人とも暑さで、バテバテ。水も半分は飲んでしまった。峠で登山者のお兄さんに、集合写真を撮ってもらいました。ここで長めのランチ休憩とし、カップラーメンを食べて、英気を養って14:30出発。
その後は、あっつい縦走路を順調に進み、雁坂嶺15:00、東破風山16:00、西破風山17:00、西破風山避難小屋17:30. 水汲みに40分かかり、18:30.という感じ。夜は8時消灯でした。
西破風山避難小屋はきれいな小屋で、10人は余裕で泊まれそうでした。埼玉県警の方たちと一緒になりました。 あちらは訓練で4人パーティ。テントも担いでいて、ガスなどもすべて個人装備で、重そうなザックでした。
夜は雨の予報でしたが降らず、雷がピカピカしていました。
夕飯は冷やし中華の予定でしたが、冷やし中華する水のゆとりがないということ&でてくるわ、でてくるわ・・・友人のザックから出てきたもの・・・お赤飯のおにぎり、菓子パン3つ、ホットケーキ6枚入り、ドーナツ2個、アルファ米のおこわ、じゃがりこ。こりゃー、調理不要の物だけで、お腹いっぱいになりそうと言うか、牛タンやウインナー、スモークチーズも買ったので、そういうものを先に消費しないと!ということで、冷やし中華却下。担いでおりました(^^;)。
晩御飯は、スモークチーズ、ウインナー、牛タン、トマト、卵スープ(ミネストローネ)、コーヒー、パン各自1個、甘栗、さきいか。
今回は、だいぶ食料は余らせておりました。私もお酒のおつまみに、フライビーンズやバナナチップスなどを買っていたので、それは担ぎ降ろすことに・・・(^^;)。
ちなみに今回は飲まない(飲めない)人と一緒だったので、お酒は無しです。それで一向に不都合はないです。
就寝は彼女はマットなしでしたが、避難小屋に備え付け銀マットがあり、私はシュラフなしです。
私は、タイツを履いておらず、夏ズボンだけでちょっとさむかったので、後でレインウェアを着ました。
■ Day2
翌日は、早出の県警パーティをしり目に、二度寝。6時起床8時出発の予定にしていましたが、2度寝により、7:30起床、8:20分出発。 朝ごはんは、コーヒーとホットケーキ、一人2枚。
西破風山は、下り30分だったので、登りは1時間くらいかな~と言っていましたが、40分で上がり、9:00.
そこからが今日の冒険です。
水はもう一人2リットルと十分手に入ったし、ずっと青笹尾根を降りても良かったのですが、友人の希望でナメラ沢へ。せっかく沢靴、買ってきてくれたしね!
最初は青笹尾根で降りて、適当な所で、ナメラ沢に降りる計画です。
まず腹ごしらえ。そこで装備は、手袋&ヘルメットON。コンパスを210度に合わせ、突進!
すぐにハイ松エリアに出て、20m下ったところは、大きな岩の岩塊斜面になっていて、岩を伝いながら降ります。
左手はハイ松だったので、ハイ松の藪漕ぎはできれば避けたいと、進みやすそうなエリアを選びつつ進みます。目標は2052だったのですが、青笹尾根の入口が分からないので、とりあえず尾根が見えそうなところまで、直線的に下りて、補正する作戦です。
しかし、行く手が・・・まずは岩塊斜面、そして濃いハイ松エリア、コケコケの岩塊で見通しはいいが、落とし穴だらけのエリア、そして倒木帯、さらにとどめはシャクナゲ。
あまり右に行きすぎないよう気を付けつつ下り・・・やっとピンクテープと合流した時は、ほっとしました。そう、青笹尾根はピンクテープも、恩師林のマークもあるんです。
次は、どうやってナメラ沢に降りるかです。
2052のピークから、尾根伝いにコルまで出て、そこから、降りやすそうな枝沢を探しておりました。ここは青笹尾根の名前らしく、青々とした笹原を地図読み&ルートファインディングしながら降りました。源頭で水を捨て、軽量化し、あとは水の補給の心配をせず、沢装備をONして、沢を下るのみ!です。
沢の源頭部で11:00。補給。そこから、ナメラ沢に下り、二股で12:00.さらに中ノ沢出合いで13:30.
私が間違って中の沢を上がってしまい、30分ロスして、出合いへ戻りで14:00.そこから、峠沢出合いへ14:30.下山完了15:30.という感じでした。
しかし、友人にはナメラ沢のナメラ沢らしいナメの景色が見てもらえて良かった。
ちょっとシャリバテしたみたいで、御殿場口を4時間で駆け上がれる彼女も遅れ気味・・・いっぱい持っている食料をもっと早めに補給すれば良かったかな~。
下山後は笛吹の湯(510円)に入り、ラーメン(450円)を食べて帰ってきました。途中、夕飯の買い物に寄ったりしても、17:30帰宅。
今回は、初日も予想外に困難だった峠沢という冒険があり、二日目も尾根の下りの出だしが、大冒険!
やはり、歩くべき道を見出しながら歩く山は楽しいです。
一般道は、道がすでにあるので、地図読みどころかルートファインディングも必要なく、体力だけの山にどうしてもなってしまいます。
そうなると、勝負は、”早く歩けるぞ、どうだ!(すごいだろ!)”と言うことになってしまうんですよね・・・。
今回は、雁坂峠で会った県警パーティを西破風山で追い越しました。一般道で早くてもあんまり自慢にならないけど。
沢の下りも涼しくて良かったし、地図読みでは二股を一か所間違えたものの・・・証拠を集めてルート復帰できました。
何より、女の子二人で、道なき道を行く大冒険!って感じでした☆
≪データ≫
1日目: 登山口8:50 入渓9:30 二股12:00 雁坂峠13:30 14:30出発 15:00雁坂嶺 16:00東破風山 17:00西破風山 17:30避難小屋
一日行動時間合計8:40 (標準コースタイムは雁坂峠登山口~西破風山6:20、下り4:20)
2日目:8:20出発 9:00西破風山 9:20出発 11:00支沢源頭 12:00二股 13:30中の沢出合い 14:30峠の沢出合い 15:00沓切橋 登山口15:30
一日行動時間合計 7:00 (青笹尾根は休憩なしで大体下り4~5時間の尾根)
≪まとめ≫
・峠沢は二股までが核心
・雁坂峠小屋は峠の埼玉県側
・西破風山避難小屋まで峠から3H
・西破風山避難小屋はキレイ 10人くらい泊まれる
・水場は往復40分
・青笹尾根はおり出しが核心
・ナメラ沢は下降にも使える
・中ノ沢出会い、峠沢出合いを要チェック
・沓切橋でも上に上がれる
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