■ 初心者の方と沢
今日は、沢をしたい!という初心者の方と沢へ。そこで選んだのが濡れない沢、金石沢。伝丈沢より楽なので、同沢下降もありの沢です。
いくら沢をしたくても、沢は登ったら下りねばならず、降りるには、尾根を下るか、沢を下るか?に2者択一しかありません。より安全な方はどちらか?というと尾根です。となると、尾根の下りの地図読みは必須技術。
≪ポイント!≫
・登ったら下りねばならない
・降りるなら、尾根が安全
・尾根の下りの地図読みは難しい
地図読みは、登山の基礎技術です。
同行者にけが人が出たなどピンチの時、人の力を借りなくても、自分で下山することができることが大事。
・地図読みができないと、ピンチのとき、自分一人で下山できない
■ 金石沢
金石沢は、歩くだけのウォーターウォーキングな沢です。つまり、転滑落のリスクは限りなく少なく、リスクは一般の山でねん挫するのと同じくらいです。
それに、今回は沢登りではなく、下りの地図読みや敗退が目的です。
でもちょっとがっかりな現実が・・・ コンパス、地図、高度計の三種の神器・・・持っていないことが判明・・・(--;) 地図は持ってきてくれたのですが、磁北線が入っていない・・・。それでは、どうやって地図読みしようというのでしょう・・・
ちょっと残念ではありましたが、何事も、ゼロからスタート!
F1 大滝 10m 左から巻く |
金石沢は、たぶん、沢登りをするような人にとっては、登攀の価値がなく、したがって沢としての価値も感じられることなく、顧みられていない沢だと思われます。
なので、よっぽど沢好きでないと来ない。
F1は完全に登れない滝だし・・・
こちらのF2は、だいぶ上のほうにある滝(1420)ですが、登れるけど降りるときは懸垂。
今回は初めて、左股を詰めました。
奥に、こんな滝が・・・
この滝の形が変わっていて、前に大きなフェイス上の岩が通せんぼしています。
そのフェイス上の滝の裏は、このような溝になっていて登れそうです。
でも、ぬめぬめ~
登れたからって、どうってことはないので、ぬめっている、こんなところでは頑張りません。
つめは、ガレのマークが入っていますが、それはこんな意味だったのか~と言う感じです。
3つも4つもこんなのがあります。
つめも50mとこじんまりして、ラクラクです。
木が生えているところを選んで、詰めます。
少し左に寄って、稜線に乗ります。
稜線上は、八幡尾根は、噂どおりシャクナゲの濃いブッシュが、見通しを遮っていましたが、ガレの淵にでると、向こうに岩壁が・・・。
フリーの人なら、登れそうな岩です。
その先のガレはこんな。
この白い砂のおかげで、金石沢は明るく、さわやかな沢なんですね。
水も青く澄んでいます。
今日は夜勤の予定があるということだったので、12時までをタイムリミットとし、
標高1900でおしまい。
さっさと帰りたいですが、下りの地図読みが核心なのに、それができないかもしれない!
1900あたりは、尾根の肩で、シャクナゲのブッシュを避けると、ちょっと迷いやすいです。
一度補正しました。
稜線に乗ったら、あとは下るだけかと思いきや・・・
ちょっとした隠れピークで、新しい境界線マークが出てきて・・・。
チョキ方面に行くと、登りで長い。新しい境界線マークは下っている。
どちらが安全パイか?
となり、境界線があっていて、境界線がないほうが、間違っていた場合、下山路が遠ざかるので・・・
安全を取って境界線マーク。
それを目印に降りると、尾根が下る一方で・・・、これは”個人が付けた境界線マーク”のようでした・・・(汗)
なんかプラスチックだし、新しいから怪しいと思ったんだよなー
2叉にまた降りてしまい、仕方ないので、沢を下りました。 懸垂一回。
今回は、遡行図を書くのをMYテーマにしていたのですが、遡行図はまた、後程清書します。
今日はお天気がイマイチでしたが、気持ち良く明るい沢を愉しみました。
濡れたくない季節の焚火がおススメな沢です。シーズン初めとシーズン終わりの沢ですね。
快適な尾根歩き |
あっちの尾根も歩けそうかなぁ~ |
燃えるような赤の紅葉が目を引いた |
山ブドウの木 |
■備忘録
6時集合
7時登山口到着
7時半 スタート
8時 入渓
10:00 二股
12時 1900
15:30 下山完了
16:30 解散