8/11/2015

遠い未来の山、近い未来の山

■ シングルタスク 

一度に1つ以上のことをするのは苦手だ。というよりも、一度に一つのことしかしない、ということが、何でも成功の鍵だと思っている。

幸い、失業して、あまりしなければならないことの待ち行列を考えるような状態にないが、それでも、ここ数日ほど、明日の山の準備をしながら、半年以上先の山の予定を考える・・・というような、マルチタスクなことになっていた。

いつも、たて込んだら、リストを作る。そして優先順位の高いものから、取りかかり、優先度の低いものは後回しにしてしまう。

優先度を付けるところで判断が入れば、主体性がある、ということだ。先入れ先出しではダメだ。

主体性は幸福度に大きくかかわる。だから、主体性を持つということは、幸福でいることの大きなポイントだと思う。

今回は、決断の必要なことは、少し待っても、良い決断をしたほうが、せいて決断するより良い結果を持つことが多いと判断した。

ということで、半年以上先の旅行について、決断が必要になることは、全部一週間、先に回してしまう決断をした。

それに同行者に”お任せします”以外の選択肢を持ってほしかった。計画する人の邪魔にならないように・・・と思っての発言だと言うことは分かっている。

・・・が、”お任せします”は、民主制ではない。任されても困る。それをしたとたんに、独裁制の”連れて行く行かれる”の関係が発生してしまう・・・。そうなれば、もう山行や旅行は成立しない。

私がやった作業を共有してもらうために作ったサイトがあるので、それを読むだけで何を根拠に旅程を組んでいるか分かる。私も見落としがあるだろうし、一人より二人、二人より三人の目で情報収集した方がより抜けがなく、良い計画が立てられるはずだ。

それに、私は今日は明日の山の心配をしたほうが良い。

■ 山の心配の仕方

山の準備をするとき、いの一番に、地図に取り掛かる。歩くルートを印刷して、尾根と水線を引く。そして、主要な行程に分ける。分岐があれば、分岐まで、などだ。標高差を計算して、尾根ひとつ登るには、何時間かかりそうか、大体の見積もりを作る。

全体の行程で、どれくらいかかりそうかを考えたら、休憩や泊り場を予想する。ともかく、それが自分に歩けるか、どうかを判断しないといけないからだ。

そこまでやると、なんとなく色々と見えてくる。歩けそうか、そうでないか、もわかる。

それから、核心はどこか?と考える。 アドバイスがもらえそうな人にはメールを書く・・・今回は師匠がアドバイスをくれた。

今回は、まさか、人為落石の危険を避けることが核心とは思っていなかった。

その核心部は、行程の二日目で、目的の山はもう済ませた後のオマケだったから、あまり気にも留めていなかった場所だった。

しかし、混雑に関する認識の甘さを指摘され、なるほどな~と思った。自分がコントロールできるリスクではないからだ。

GWに上から人が振ってきて、ヘリに乗った友人がすでにいることを考えると、その指摘は、時流に則った指摘のようだ。

私は山の世界に来て間がないので、実態をあまり知らない。行って見てビックリ、ということがけっこう頻繁にある。

■ 摺合せは重要

同行者には、教えてもらったリスクについては一応知らせておく。ベクトル合わせは重要だ。そういうことにも、配慮は必要だ。そのようなわけで、ちょっとしたやることが増え、気忙しい気分になるわけだ。

私はこのルートについては、私が行きたいと思っていたルートより、易しめだ、というくらいの認識だった。調べると、途中2か所に懸垂がある、ということを昨日ネットでのルート研究で学んだ。

さらに、今日は図書館へ朝から出向き、雑誌のルートガイドを読んで、ルートのイメージを膨らませた。大体、思っていたようなところと同じだった。

夏山は暑いので、いつも核心は水になる・・・今回も何リットルいるのだろう・・と不安だ(笑)。

懸垂が出てくるなら、ルートガイドで事前に何メートルの懸垂なのか分かるのはありがたい。ロープの準備があるからだ。ピークハントや縦走は、装備は軽ければ軽いほど助かる。

しかし、私自身はこのルートは、ルートの困難さよりも、夏の暑さや水の有無が核心になってしまうのではないか・・・と思えた。

・・・とはいえ、真夏という季節は、標高の高いエリアの岩稜を歩くには適した時期だし、稜線でビバークするにしても、他の時期より、寒さに対する備えが手薄くても大丈夫だと言うことも言える。

今年はアルパイン2年目なので、自分の力で行ける、レベルに適した、なにがしかの本チャン的な山には行っておきたい・・・と考えていたところだし・・・。

・・・というわけで今のレベルにも適している。というわけで、渡りに船であれば、飛びついた方が良い。一人で行ってもいけない場所ではないが、同行者はありがたい。

話を聞いたときに、自分が行きたいと思っていたルートの隣、ということは、ご縁でもあるのだ。

■ 天気予報

しかし、それにしても今日はいつも4時ごろ来る天気予報が来ない・・・

天気予報担当者も迷ってしまうほどの難しい気圧配置なのだろうか・・・