8/06/2015

峠沢~西破風山避難小屋~ナメラ沢

今日は面白い山でした☆

ルートは、

 峠沢~雁坂峠~雁坂嶺~東破風山~西破風山~西破風山避難小屋(泊)

翌日は、

 西破風山避難小屋~青笹尾根~2052~支沢~二股~中の沢の出会い~峠沢の出会い

です。

とっても冒険的で面白かった~。

■ 初日

まずは峠沢へ・・・ナメラ沢へ行くには、雁坂峠への登山道を10分ほど歩くのですが、最初に峠沢に入渓し、少し下って、二股からナメラ沢に入渓するのが通常です。

それで前にナメラ沢に来た時に、峠沢もよさそうだと思っていたのです。

朝、7:36友人を甲府駅でピックアップ。甲府駅周辺は工事で、ロータリーが変わっており、約束した場所でピックアップできず、朝からアタフタ。実は携帯が前の日につぶれ、大急ぎで、古いiPhone4に戻したところでした・・・。すぐに活躍。

友人は相変わらず、でっかい荷物で来ていました・・・。”軽量化してきて”と、計画書に書いておいたんだけどなぁ~。まぁ今日はテント泊じゃないし、避難小屋泊にしてラクラクコースに設定している(つもり)ので、いっか。

彼女の”大荷物”は有名で、一緒に雪の宝永山に登った時、”下山後”にザックから、イモ羊羹出してきた人です・・・。いつもなぜか、一杯荷物を持っている・・・。今回も大型ザックでした・・・(汗)。

沢歩き、ザックが大きいと、体が振られるので、大丈夫かなぁ・・・と、不安に。

ちなみに私は、軽量化して、シュラフなしでダウンとシュラフカバーのみ、37リットルのバリアントです。ロープは外付け。

「でも、山じゃない荷物もあるのよ」とは、友人の弁。その友人をピックアップして、積もる話を聞かされつつ、コンビニへ。二人で夕飯、行動食、朝ご飯、を買い、しめて2380円ほど。

それから首尾良く、登山道へ。入渓まで林道歩きが1:10と書いてありますが、私たちは40分くらいでした。入渓9:30。ここで沢装備ON!ヘルメットは必携です。前にナメラ沢でヘルメットがなくこわかった・・・。峠沢の入り口には、鹿の頭蓋骨が置いてありました。

水量多い!
ただ、想定外だったのは、峠沢!水量が多い!

入渓後さっそく私が、浮石に足を取られ、おっとと!状態になります。これはなんとかドボンせずこらえましたが・・・その後カメラを落とす・・・。ああ、昨日の晩、夫が直してくれたところなのに・・・。

その後、友人が滑り、ザックを濡らす・・・。今回は峠沢は歩くだけの沢の予定だったので、大して防水加工しておらず・・・シュラフが濡れたかも・・・という友人・・・。

大丈夫か?!この二人!今日はザックが重いのです・・・。

そして、しばらく行くのですが、「あれ、この沢であっているかしら・・・」と、不安になり、コンパスで確認。なにしろ、結構なゴルジュで、両岸が切り立っていて、巻くに巻けない感じのナメが出てくるんです・・・

え~?! 予想以上に、まっとうな沢なんだけど。

私は伝丈沢のような歩くだけのラクラク沢を予定したつもりだったので、予想以上に沢らしく、淵が深くて焦りました・・・。水の勢いも強かった。

終に巻かないといけないところが出てきた・・・。ふむ~。高巻きの先頭を行く友人。しかし、ふと頭をよぎる・・・彼女の最大の弱点・・・は、危険を予知できないこと・・・を思い出し、途中で制止しました。

ほっとけば、どんなところでも行っちゃう。そこはすごいガレで、掴むものが、枯れた茅しかなかったので、落ちたらズリズリと谷底まで落ちれてしまうのです。

高巻きで高さが4~5mなら何も言いませんが、もうすでに8mくらいはあるところのトラバースだったので、ガレをトラバースするくらいだったら、立木があるエリアを立木を伝いながら、直登して登り、登山道に逃げたほうが安全。髙巻ってルートファインディングが結構難しいのです。

足が強いので、行けるなら行く、となってしまうのですが、危険が避けれるときに避けずに行ってしまうのは良くない・・・案の定、一瞬落ちそうに・・・彼女は抜群の瞬発力で切り抜けました。ほっ!

だいぶヒヤッとしました~。いや~生きてて良かった!セカンドの私も大変です。

なんとかその悪場を切り抜けたら、登山道と合流する二股でした。ここで大休止。

沢もコンパスを当てたものの、あっていたことは二股まで来ると確実。時計を見ると12:00.一体この短い距離に何時間かけて遊んでいるんでしょう!っていうか、峠沢、難しいじゃん!

たしかにロープを出すところはないのですが、コケが生えた滑は、ナメラ沢と同様でした・・・ええ~、結構、大変ジャン!

このペースでいくと、本日の泊り場、西破風山避難小屋まで辿り着けないかも。

・・・ということで、二股から登山道に切り替えました。友人は少し残念そうでしたが・・・。沢靴、新調してきてくれたんだもんね、たしかに。ここで、沢装備解除。フエルト靴の友人は変えの靴に。私はラバーなのでそのまま。

この判断は正解で、暑いながらも、登山道を行けば、あきらかにペースアップ。13:30に雁坂峠に到着しました。すでに二人とも暑さで、バテバテ。水も半分は飲んでしまった。峠で登山者のお兄さんに、集合写真を撮ってもらいました。ここで長めのランチ休憩とし、カップラーメンを食べて、英気を養って14:30出発。

その後は、あっつい縦走路を順調に進み、雁坂嶺15:00、東破風山16:00、西破風山17:00、西破風山避難小屋17:30. 水汲みに40分かかり、18:30.という感じ。夜は8時消灯でした。

西破風山避難小屋はきれいな小屋で、10人は余裕で泊まれそうでした。埼玉県警の方たちと一緒になりました。 あちらは訓練で4人パーティ。テントも担いでいて、ガスなどもすべて個人装備で、重そうなザックでした。

夜は雨の予報でしたが降らず、雷がピカピカしていました。

夕飯は冷やし中華の予定でしたが、冷やし中華する水のゆとりがないということ&でてくるわ、でてくるわ・・・友人のザックから出てきたもの・・・お赤飯のおにぎり、菓子パン3つ、ホットケーキ6枚入り、ドーナツ2個、アルファ米のおこわ、じゃがりこ。こりゃー、調理不要の物だけで、お腹いっぱいになりそうと言うか、牛タンやウインナー、スモークチーズも買ったので、そういうものを先に消費しないと!ということで、冷やし中華却下。担いでおりました(^^;)。

晩御飯は、スモークチーズ、ウインナー、牛タン、トマト、卵スープ(ミネストローネ)、コーヒー、パン各自1個、甘栗、さきいか。

今回は、だいぶ食料は余らせておりました。私もお酒のおつまみに、フライビーンズやバナナチップスなどを買っていたので、それは担ぎ降ろすことに・・・(^^;)。

ちなみに今回は飲まない(飲めない)人と一緒だったので、お酒は無しです。それで一向に不都合はないです。

就寝は彼女はマットなしでしたが、避難小屋に備え付け銀マットがあり、私はシュラフなしです。
私は、タイツを履いておらず、夏ズボンだけでちょっとさむかったので、後でレインウェアを着ました。

■ Day2

翌日は、早出の県警パーティをしり目に、二度寝。6時起床8時出発の予定にしていましたが、2度寝により、7:30起床、8:20分出発。 朝ごはんは、コーヒーとホットケーキ、一人2枚。

西破風山は、下り30分だったので、登りは1時間くらいかな~と言っていましたが、40分で上がり、9:00.

そこからが今日の冒険です。 

水はもう一人2リットルと十分手に入ったし、ずっと青笹尾根を降りても良かったのですが、友人の希望でナメラ沢へ。せっかく沢靴、買ってきてくれたしね! 

最初は青笹尾根で降りて、適当な所で、ナメラ沢に降りる計画です。


まず腹ごしらえ。そこで装備は、手袋&ヘルメットON。コンパスを210度に合わせ、突進!

すぐにハイ松エリアに出て、20m下ったところは、大きな岩の岩塊斜面になっていて、岩を伝いながら降ります。

左手はハイ松だったので、ハイ松の藪漕ぎはできれば避けたいと、進みやすそうなエリアを選びつつ進みます。目標は2052だったのですが、青笹尾根の入口が分からないので、とりあえず尾根が見えそうなところまで、直線的に下りて、補正する作戦です。

しかし、行く手が・・・まずは岩塊斜面、そして濃いハイ松エリアコケコケの岩塊で見通しはいいが、落とし穴だらけのエリア、そして倒木帯、さらにとどめはシャクナゲ

あまり右に行きすぎないよう気を付けつつ下り・・・やっとピンクテープと合流した時は、ほっとしました。そう、青笹尾根はピンクテープも、恩師林のマークもあるんです。


次は、どうやってナメラ沢に降りるかです。

2052のピークから、尾根伝いにコルまで出て、そこから、降りやすそうな枝沢を探しておりました。ここは青笹尾根の名前らしく、青々とした笹原を地図読み&ルートファインディングしながら降りました。源頭で水を捨て、軽量化し、あとは水の補給の心配をせず、沢装備をONして、沢を下るのみ!です。

沢の源頭部で11:00。補給。そこから、ナメラ沢に下り、二股で12:00.さらに中ノ沢出合いで13:30.

私が間違って中の沢を上がってしまい、30分ロスして、出合いへ戻りで14:00.そこから、峠沢出合いへ14:30.下山完了15:30.という感じでした。

ナメラ沢は、易しい沢ですが、下りは冷や冷やです。滑が多いということは、沢の際の岩も、一枚岩のスラブになっていて、落ち葉の上を歩いても滑りそうで、用心して歩きました。ラバーソールも、茶色のヌメヌメのコケには無力です。

しかし、友人にはナメラ沢のナメラ沢らしいナメの景色が見てもらえて良かった。

ちょっとシャリバテしたみたいで、御殿場口を4時間で駆け上がれる彼女も遅れ気味・・・いっぱい持っている食料をもっと早めに補給すれば良かったかな~。

下山後は笛吹の湯(510円)に入り、ラーメン(450円)を食べて帰ってきました。途中、夕飯の買い物に寄ったりしても、17:30帰宅。

今回は、初日も予想外に困難だった峠沢という冒険があり、二日目も尾根の下りの出だしが、大冒険!

やはり、歩くべき道を見出しながら歩く山は楽しいです。

一般道は、道がすでにあるので、地図読みどころかルートファインディングも必要なく、体力だけの山にどうしてもなってしまいます。

そうなると、勝負は、”早く歩けるぞ、どうだ!(すごいだろ!)”と言うことになってしまうんですよね・・・。

今回は、雁坂峠で会った県警パーティを西破風山で追い越しました。一般道で早くてもあんまり自慢にならないけど。

沢の下りも涼しくて良かったし、地図読みでは二股を一か所間違えたものの・・・証拠を集めてルート復帰できました。

何より、女の子二人で、道なき道を行く大冒険!って感じでした☆

≪データ≫
1日目: 登山口8:50 入渓9:30 二股12:00 雁坂峠13:30 14:30出発 15:00雁坂嶺 16:00東破風山 17:00西破風山 17:30避難小屋  

一日行動時間合計8:40 (標準コースタイムは雁坂峠登山口~西破風山6:20、下り4:20)

2日目:8:20出発 9:00西破風山 9:20出発 11:00支沢源頭 12:00二股 13:30中の沢出合い 14:30峠の沢出合い 15:00沓切橋 登山口15:30

一日行動時間合計 7:00 (青笹尾根は休憩なしで大体下り4~5時間の尾根)

≪まとめ≫
・峠沢は二股までが核心
・雁坂峠小屋は峠の埼玉県側
・西破風山避難小屋まで峠から3H
・西破風山避難小屋はキレイ 10人くらい泊まれる
・水場は往復40分
・青笹尾根はおり出しが核心
・ナメラ沢は下降にも使える
・中ノ沢出会い、峠沢出合いを要チェック
・沓切橋でも上に上がれる